トリミングに安さを求めることがわがままだと自覚している可能性がある・・? by takaoki
安いお店には、たくさんの顧客が集まる。というのは自然な話。
相場より安かったりすれば拍車がかかる。
で、こんなトリミングサロンに集まる人は、
トリミングに安さを求めることが、自分のわがままを通すことだと認識している可能性があるのではないか?
ということに気が付いた。
どういうことかと言うと、人間は一つのわがままが通ったとき、もっとわがままを言いたくなるということだ。
これを実際のトリミングサロンに置き換えてみると、トリミングを安くやってもらうというわがままを通した顧客は、さらに自分に都合のいいわがままを通そうとする。
端的に言えば、トリミングが安いお店ほど、顧客がわがままだということ。
今のところ体感に過ぎないが、この可能性は高い。
交渉を有利に進めるための心理テクニックに”フットインザドア”というテクニックがある。
言ってみれば、トリミングを提供する側が、常にこのテクニックにまんまとハマっている状態であるということだ。
お客様のため。犬のため。と、体を酷使し疲弊することをなんとも思わない強靭なハートを持って、全力でトリミングをしてきたトリマーが自分で作りだしたアリ地獄。
それに気づいていない。
これは、少なくない現実。
この現実を変えるために、トリマーは大きく変わらなければいけない。
今までの概念にとらわれることなく、本当にそれぞれがしたいトリミングや、犬のためにしたいこと、サービスを展開するために。
自分でわがままな顧客を創り出し、自分の首を絞めている。
実はこれ、犬のためにもよくない。
それによって顧客満足も下がる。
う~ん・・・。
となると、トリミングによって満たされる人はだれ?ってことになっちゃうんだよね。
もちろん、ちゃんと持たされているお客さんもいるし、犬もいるし、楽しんでいるトリマーもいると思う。
でも、総体的に見て、だいぶ少ない。
だから、ここ10年くらいトリマー不足は進むばかり。
う~ん・・・。
いろいろと変わらないとね。そろそろ。
30年以上放置されてきたことを急に変えるってのも難しいけど、やらないわけにはいかないからね。
まずは、ちょっとずつでもトリマーの意識を変えたい。