「鬼滅の刃」2期放送時期発表~完全にCXコンテンツになってしまった鬼滅
2期「遊郭編」は、日曜日の深夜にCXで放送後、日付けが変わってすぐに各配信サービスで配信開始、そして、1期を放送したMXやBS11などでは土曜日まで放送しないという放送の仕方になると発表された。
劇場版「無限列車編」を再構築したバージョンも同様の放送・配信の形態だ。
「無限列車編」は劇場版を分割して放送するという通常のテレビ版をまとめて劇場上映する方式とは逆のパターンだが、まぁ、ガンダムの「OROGIN」でやっていたから、アニメファンにとっては、そんなに驚く方式ではないと思うが、他のアニメや映画をほとんど見ない鬼滅信者にとっては驚きだろうね。
そして、こうした放送・配信スケジュールになったということは、CXでのオンエアがキー局フォーマットに合わせて修正やカット等が行われ、MXやBS11などでは完全版が流れるということにはならないと見て間違いないだろう。何しろ、MXやBS11などで放送される前に配信では流れているし、CXでの放送終了からわずか15分後(遊郭編1話を除く)には配信されるということは、CXとは別の配信バージョンを作っている余裕もないと思うしね。
つまり、完全に鬼滅はCXコンテンツになってしまったということか…。
MXやBS11などは1期のブームの礎を築いてくれた義理があるから、お情けでオンエアさせてあげているって感じかな。
せめて、MXやBS11で月曜日に放送し、火曜日から配信開始ってすれば良かったのにね…。というか、MXでは月曜日に1期の再放送をするようだが、その枠があるなら、そこで、テレビ版の「無限列車編」や2期「遊郭編」も放送させてやれよって思う。
まぁ、1期の特別編集版の連続放送と劇場版の完全ノーカット放送で、鬼滅ファンもCXに文句を言わなくなったからね…。
ゲンキンなものだよね、ファンも。
あれだけ、MXなどが盛り上げたものを強奪しただのなんだの叩いておきながら、あっという間にCXに手懐けられてしまうんだからね。
そして思う。令和の時代になっても、日本人って、結局、キー局とNHKだけがテレビ放送だと思っているんだよね。
アニオタでもない一般の鬼滅ファンは、ローカル局やBS局での放送より、キー局での放送を歓迎しているってことか。
まぁ、NHKが「進撃の巨人」や「ラブライブ!」を強奪したり、日テレが「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」を強奪していることも歓迎している人が多いってことは、オタクまではいっていないライトなアニメファンにはそういう、キー局・NHK傾向が強いってことなんだろうね。
それにしても、テレビ初放送された「劇場版 無限列車編」だが、冒頭に流れる配給会社や制作会社のロゴ、エンド・クレジットなど、通常、地上波では“本編ノーカット放送”をうたっていながらもカットされてしまうような部分までもきちんと放送されていたことは評価できるが、それでも、CMは多すぎだったと思うな。
ひと昔前、各キー局がゴールデンタイムに映画放送枠を持っていた時は2時間枠(正確には1時間54分枠)で、映画自体は基本、1時間34分程度に編集されていた。それに、番組オープニングやエンディング、解説or作品紹介、今後のラインナップなどがついていたから、番組としては1時間40分程度だったのかな。つまり、CMは14分程度となる。
今回の「無限列車編」の放送は2時間40分枠だ。映画自体のノーカットの尺は1時間57分で、これに約5分の今後の展開を告知するプロモーション映像をプラスしても2時間2分ほどということになる。
レギュラーの映画放送枠ではないから、単純比較できない部分もあるし、レギュラー放送でいうところの今後のラインナップに近い存在の番宣もやたらと流れてはいたが、そういう細かいことを抜きにすれば、38分ほどはCMってことになるんだから、やっぱり、CMを挟みすぎという批判は間違いではないと思う。
また、番組と直結している番宣にはよく見ると局のロゴが入っているものも多かったので、これはCMではなく、あくまで番組の一部。つまり、レギュラー放送でいうところの次回予告のような扱いなのだろうから、それをCMとカウントしなければ放送法上は何の問題もないCM尺になっているのだとは思う。
個人的には、視力が良くない上にドライアイだから、テレビモニターで映画を見るとすぐに目が疲れてしまうので、CMが入るのはありがたいとは思っている。でも、番宣も含めると40分近くがCMってのはやりすぎだと思うな。2時間30分枠でも本編完全ノーカット放送した上で、今後の告知もできたと思うけれどね。