いい加減、下町を危険地帯と煽るのはやめろ!
国土交通省や気象庁といった省庁、新聞やテレビなどの大手マスコミは何かと言うと、下町は水害に弱い危険地帯だと煽っている。
確かに下町、特に隅田川より東の地域は海抜ゼロメートル地帯と呼ばれている。というか、自宅マンション隣の公園は海抜マイナス0.6メートルと表示されているから、海面よりも低いということだ。
テレビドラマ「3年B組金八先生」シリーズのオープニングを見ても分かるが荒川の土手が高い位置にあるのは川が住宅街と変わらない、場合によっては住宅街より海抜が高いところを流れているからだ。
また、下町に坂は少ない。我らが町・墨田区には坂が2つしかない。というか、そのうちの1つは東京スカイツリータウンの4階広場と1階エントランスを結んでいるもの、要は単なる商業施設の通路のようなものだから、本来の坂というと東武曳舟駅付近(東向島駅付近でもある)と首都高の向島出入口付近を結ぶ地蔵坂通りだけだ。
こういう事象だけを見れば短絡的に下町は水害に弱いと思う者がいるのも仕方ないと思う。特に、役人やマスコミ関係者なんて地方出身者ばかりだから、東京の下町に関する知識なんて持ち合わせていないだろうし、知ろうともしないだろうからね。
でも、実際に台風とかゲリラ豪雨の際に浸水などの被害が発生するのは、練馬・板橋のような23区北部や山の手、多摩地区の方が多いんだよね。
今回だって、目黒川とか石神井川といった山の手や東京西部を流れる川で危険氾濫情報が出されている。
2019年秋の台風の時だって、多摩川は氾濫したが危険視されていた荒川では大きな被害は出なかった。少なくとも都内では。
子どもの頃から下町に住んでいる者なら下町の水害対策・治水システムがしっかりしていることは知っているけれど、田舎から出てきた役人や大手マスコミ関係者は知らないんだろうね。
というか、下町地区を流れている荒川と呼ばれているものが本当は川ではなく放水路だということを知らないマスコミ関係者も多いのでは。
下町の小学生なら、隅田川と呼ばれている部分が本来の荒川の流れで、現在、下町を流れる荒川と呼ばれている部分が水害対策のために作られた人工の放水路だということを誰でも知っているが、田舎者の大手マスコミ関係者はそれを知らないから、ゼロメートル地帯というキーワードだけで“危険だ!”と騒いでいるんだろうね。
本当、田舎者ほど下町を見下すのが好きだよね。ネイティブ都民じゃないかや下町の利便性が分からないんだろうね。