26時のマスカレイド LAST LIVE 「curtain call」@東京国際フォーラム
何をもって、地上アイドルと呼ぶのか、地下アイドルと呼ぶのかは、ドルオタでも明確に答えることはできないが、26時のマスカレイドは地下アイドルのトップに位置する存在とよく言われていた。
個人的には、2019年にメジャーデビューするまでは地下アイドルと呼んでもいいが、メジャーデビュー後も地下扱いするのはどうなんだろうかという気もしたが。
同年8月に発売されたメジャーデビュー作となるミニアルバム『ちゅるサマ!』は競合作品の少ないお盆休み時期のリリースとはいえ、オリコンの総合アルバムチャートで首位を獲得している。
その後、すぐにレーベル移籍し、所属レーベルはエイベックス系となったが、それでも2020年12月リリースのCDシングル“二人だけの初めてをもっと”はオリコンのシングルチャートでトップ5入りしたし、一般向けにリリースしたフィジカル作品としては事実上の最終作となってしまった21年9月リリースのミニアルバム『トルマリン』もアルバムチャート最高位2位と大健闘している。
所属レーベルやチャート実績を見れば、間違いなく地上アイドルだ。というか、地上波で冠バラエティ番組やメンバー主演ドラマも放送されたし、TOKYO IDOL FESTIVALや@JAM EXPOといったアイドルフェスでトリを務めたりもしているので、全然、地下感はしない。
結局、オリコンで1位を獲得しても、全国ツアーをやることが少ないアイドルや、MステやCDTVに出演しないアイドルは地下扱いされるってことなのかな?
そんなわけで、地下アイドルのトップを走り続けてきたニジマスの解散ライブを見ることになった。
TOKYO IDOL FESTIVALなどアイドルフェスでは何回か彼女たちのステージを見ているけれど、単独の公演を見るのは実はこれが初めてなんだよね。
なので、現場のルールとかもよく分からないんだけれどね。
とりあえず、グッズ待機列は大行列になっていて買えないんじゃないかと危惧していたが、何とか解散記念のベスト盤(2種)を買うことができて良かった。新曲などCD化されていない曲や、自分が買ったバージョンのCDには入っていなかった曲も収録されているし、一般のCDショップでは売っていないから欲しかったんだよね。
そういえば、解散ライブに参戦したのって初めてかも知れない。
グループのあるメンバーの卒業コンサートとか、あるメンバーが卒業を発表したコンサート、グループとしてはライブ活動最終日の公演ではあるけれどラストライブ前に行われた別のステージなんてのは見たことはある。でも、本当に最後となるライブを見たのは初めてだと思う。
正直なところ、アンコール時でメンバーがそれぞれ最後の挨拶をする時間は長かったと思う。
長いメドレーを1曲としてカウントすると、披露された楽曲はアンコールを含めて20曲にも到達していないのに、公演時間は約3時間もあったわけだしね。
でも、感動的なスピーチだったとは思う。果たして、今後、何人のメンバーが芸能活動を続けていくのかは分からないが、後ろ向きな感じの発言にはあまりなっていなかったことは好感が持てた。
とりあえず、橋本環奈と愉快な仲間たち状態になり解散したRev. from DVLや、吉本実憂(とちょっとだけ井頭愛海 )と愉快な仲間たち状態となり解散したX21のようになる恐れもあったんだよね(X21出身は今では大西亜玖璃が最大の成功者だけれど)。
ニジマスに関してはマスコミが取り上げるのは来栖りんに集中していたからね(まぁ、自分もグループの中で一番興味あったのは彼女だが)。
でも、他のメンバーも写真集を出すなどして注目されたから、Rev. from DVLやX21のような“惨めな”終わり方にはならず、ファンに惜しまれながら解散できたのは良かったのではないかと思う。
それにしても、改めてニジマスの楽曲を立て続けに聞いてみると、秋元康系アイドルではほぼ100%で導入されているペンライトをゆっくり前に突き出すために若干テンポがゆっくりになる落ちサビを導入している楽曲って少ないんだね。
つまり、それほど、ペンライト文化が浸透している現場ではないってことか。確かにお約束の何曲かを除けば、基本、ペンライトは青にしておけばいいくらいだしね。というか、“君は青のままで”という曲があるくらい、青のイメージが定着しているから、他の色にする必要はないってことなのかな。
ところで、お見送り&グッズ付き高額チケットを買ったのに座席が1階席後方ってどういうことだよ。
まぁ、解散ライブだから仕方ないんだけれどね。運営も最後の一儲けをしたいし、ファンも最後にメンバーを間近で見たいと思うしね。
あと、公演終了からお見送りまで1時間以上待たせるのはどうかと思う。
まぁ、最後だから仕方ないんだけれどね。
というか、前にいる老害オタクが声掛けしているせいで詰まっているのに、まるで、こちらがルールを破っているみたいな感じでスタッフが背中を押してくるのは腹立つな。何か文句言いやすい奴だけ急かしているようにも見える。
愚痴はこれくらいにしておこう。
自分がニジマスを知ったきっかけは彼女たちが2017年にTIF初出場を決めたことに合わせて出演した広報番組「この指と~まれ!」だと思う。
そこで、ニジマスという変わったネーミングの略称を覚えたわけだが、彼女たちに興味を持ったきっかけは26時という言葉にあったのではないかと思う。
当時、自分は毎日午前2時(=26時)に出社するというシフトの仕事をしていて心身ともにやられていたから、午前2時をマスカレイドのような華やかなものにできたらいいなみたいな思いもあったのでは。
それにしても、初ライブから6周年の日に解散か…。
6年間と言えば、小学校の丸6年間、もしくは中高合わせた6年間と同じだからね…。
小学校入学時と卒業時では体格は全然違うし、中学に入学した時と高校を卒業した時では全く違うと言ってもいいくらい考え方も変わっているだろうしね。
というか、ニジマスが始動した頃って、自分も約11年勤めた職場を辞めて新たな仕事を始めた頃だったんだな…。
この6年間って、色々なことがあったな…。まぁ、2年半以上はコロナ禍だけれどね。しかも、この間に2度職場を変えているんだけれどね。
というか、6年前から約1年半勤めた職場に2年数ヵ月前に戻っただけなんだけれどね。
自分が前の職場に戻ろうと思ったきっかけは、その時にいた職場のコロナ対策に不安があったことと、コロナを理由に約束されていた賃上げが有耶無耶にされてしまったことが理由なんだけれどね。
そして、ニジマスの解散にもコロナが影響しているのは間違いないと思う。
地下アイドルの最上位と言われるくらいの人気があったグループですら解散するんだから(というか、秋元康プロデュースのラストアイドルですら解散してしまった)、いかに、ドルオタには、ライブ会場で暴れて叫びたいだけ、接触系イベントでアイドルと触れ合いたいだけの者が多いかがよく分かる。
コロナ禍で声出しや接触系イベントが制限されているから、客が離れていき、知名度のあるアイドルでも解散を余儀なくされたってことだからね。
結局、楽曲やパフォーマンスはどうでもいいと思っているオタクが多いってことなんだろうね。
最後に自分が好きなニジマス楽曲上位3曲をリストアップしておこう。
③ちゅるサマ!
この曲が収録されているミニアルバムが自分が初めて買ったニジマスのCD
② 君は青のままで
ニジマスのイメージカラーと言えば青だしね
①ハートサングラス
ニジマスのファンでなくても、アイドルフェスに行くようなドルオタなら誰もが知っているアンセム。こういう知名度の高い楽曲を持っているグループでも解散の憂き目にあってしまうんだから、コロナがアイドル業界に与えた影響というのは大き過ぎると言わざるを得ないよね。
ところで、この前、久しぶりに公式YouTubeでこの曲のMVを見たけれど、相変わらず、2番のところが画乱れしたままだった。運営側は誰も気付いていないのか?
それにしても、本当、この曲は神曲だ。この曲が嫌いなドルオタなんていないよね。
それから、この曲って、スカっぽいテイストが夏らしさをさらに印象付けてくれていたけれど、そういうサウンドが夏のアイドルフェスのアンセム感を増大させてくれていたと思う。
ところで、サビの歌詞って、絶対、“君はグラマラス”って聞こえるように歌っているでしょ?というか、わざわざ、“君を眩ます”なんていう言い回しは普通使わないしね。狙っているよね。
普通のグループなら解散ライブで代表曲は本編最後とか、アンコールでやるのに、いきなり、1曲目にこれを持ってきたことにはちょっと驚いてしまった。まぁ、終盤はどうしても、最後の“新曲”となった“未来へのハーモニー”を歌ったり、“別れの挨拶”をしたりで湿っぽくなるから、大いに盛り上がる曲は、最初のMCすらもまだしていない冒頭で歌ってしまえってことなんだろうね。でも、オタクはこの曲を聞いただけでウルウル来てしまうんだけれどね。
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