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午前十時の映画祭14「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」
本作を初めて見たのは劇場初公開時だ。それから半年もしないうちに、前作「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」と2本立てで再上映された際にも見ているが、今回はそれ以来となる映画館での鑑賞だ。
その後、テレビ放送やDVDでも見ているが、前回の鑑賞は6年半前のテレビ放送となる。
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自分は長いこと、生涯ベスト・ムービーを選ぶ際にはトップ10どころか、トップ5に入るくらい面白い作品だと思っていた。
スティーヴン・スピルバーグ監督は劇場初公開当時、本作を好きな作品と言っていたと記憶している。しかし、グロい描写や下ネタのオンパレード、インドや中国に対する偏見に満ちた描写に対する批判の声が相次いだことも影響したのか、いつの間にか嫌いな監督作品として本作を挙げるようになっていた。
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自分は6年半前にテレビで見た時はそれほど気にならなかったが、今回、超久々に映画館で見てみると、やっぱり、時の流れを感じずにはいられないなと思った。
インディがヒロイン・ウィリーに暴力を振るっているのは女性差別にしか見えないし、相棒・ショーティに対してのやり取りには児童虐待や中国人差別が見え隠れする。
そして、何よりも酷いのは劇場初公開当時からネタにされていたインドに関する描写だ。
基本、残虐で強欲な金持ちと、みすぼらしくて貧しい庶民しか出てこない。しかも、食べるものは、前者が脳みそのシャーベットや目玉のスープに代表されるグロテスクなもの、後者が虫がたかるとても食べ物に見えないようなもの。
インドを見下していると言われても仕方ないよね。
まぁ、当時のインドの経済力、先進国のコンプライアンスやポリコレに対する意識を考えたら、こんなもんなんだろうけれどね。
あと、4Kリマスター版らしいが、やけに画面が暗く感じた。4Kにすると暗くなってしまうのか、それとも、TOHOシネマズ錦糸町の映写システムでは4K対応と言っておきながら、その良さを発揮できないのか、どちらに要因があるのかは分からないが、画面の暗さで睡魔に襲われそうになった面はあると思う。