【踊りが一気に上手に?】踊る靴の重要さ!
こんにちは!
とうとう盆踊りのシーズンがスタートして、盆踊り好きの皆様は、動きだしていることかと思います!
まもなく盆踊り2年生に突入する、高尾可奈子です!
今年は、どんな方々が新たに盆踊り沼にハマるのでしょうか。
どんな新しい盆踊りが生まれ、どんな素敵な踊り方を目撃できるでしょうか。
とても楽しみですね!!
さて、今回はどんなダンスや踊りにも共通して、重要となるかもしれないポイントについて考えていきます。
普段そこまで意識する機会も少ないかもしれませんが、踊るときに履く「靴」「シューズ」について。
何を履いて踊るかによって、踊りやすさも、また踊りの見え方まで全然変わってしまうんです!
踊りがより楽しく、カッコ良いものになる助けになるかもしれないアイデアですので、是非読んでみてもらえると嬉しいです。
では、早速!!!
盆踊りでは、何を履けば良い?
まずは、ここから考えてみましょう!
一番大切なことは、盆踊りの服装には、絶対に守らないといけない決まりはない!!ということかもしれません。
広く大衆に開かれた盆踊りは、年齢性別国籍場所そして今では季節も問わず、楽しく自由に踊られています!
現代は多様性の時代ですが、まさに盆踊り1000年の歴史の中で再び着実にブームが来ていることも自然な流れなのかもしれません。
浴衣や着物で最も美しく見える振付ですから、和装で踊るのは良いものですよね!ですが、洋服だってもちろん大歓迎!誰かの服装をあれこれ言う権利は誰にもありませんから、好きな格好で心地の良いスタイルで参加して楽しみましょう!
どう踊るか、それが大切なことですからね。
みんなで輪になって踊ることで、どうやってコミニュケーションを取るか、つながりを感じ楽しめるのか、、これが踊る目的かもしれません。
ということで、本題の盆踊りの靴問題ですが、、
まずは、踊りやすい靴で!!!
スニーカーやサンダルや、ブーツでも、、
普段の靴で動きやすいものだと、怪我もしにくいですし快適に踊れるでしょう。
そして、踊り慣れてきたら、浴衣を着て踊ることにチャレンジしてみて、合わせて和装用の靴を履いて踊ってみることをおすすめしたいです!
それでは、浴衣に合わせる靴とは一体、、?
日常生活の中では、和装をする機会はほぼありませんから、盆踊りを始めたほとんどの方が迷うところかと思います。
一般的に、浴衣用の履き物には下駄が基本のスタイルとされています。
下駄は主に木の板で出来ていて、色は自然色や黒塗りなど、指先を挟む鼻緒部分は布で出来ています。
和装用の履き物の中では、カジュアルなシーンで使う位置付けで、素足にそのまま履くのが特徴です。
逆にフォーマルシーンでも履ける履き物が、草履です。
草履のレパートリーは幅広く、金や銀、エナメルなど高級感ある素材のものから、天然素材でできたカジュアルな雰囲気のものまで。
素足ではなく、足袋を履いた上で履きます。
他に、いぐさなどでできた雪駄も、かつての庶民にとって身近な履き物でした。
浴衣は、和装の中では、寝間着として使われていた歴史もあり、一般にカジュアルな普段着の位置付けです。
最近では、浴衣を着物風に着たり、洋服とミックスさせてアレンジするのも流行っていますから、絶対にこれを履かなければならないという決まりは無くなってきていますね!
個人的には、浴衣の持つ軽く涼しげな雰囲気には、下駄や天然素材の履き物がファッションとして調和しやすいのでおすすめです!
私が盆踊り会場に行く際には、カラフルな浴衣に合わせて、、
下駄にレース足袋またはカジュアル草履に足袋
というのがマイスタイルになりつつあります。
踊り用の草履がある?
そして、日本の踊りに特化した履き物の存在も見逃せません!
こちらの踊り用草履は、もしかすると盆踊り会場で一番履かれている定番の形かもしれません。
価格もリーズナブルで、鼻緒もシンプル、ネットでも手に入れやすく、踊りの団体で足袋と揃えて履いているのもよく見かけます。
では、踊り用とは一体、、普通の草履とどこが違っているのでしょうか?
それは、、靴底に秘密あり。
通常の草履は底が硬めなものが多いイメージですが、踊れる草履は底がスポンジなどクッション性の高い素材。さらに、鼻緒の素材や締まり具合も絶妙で脱げにくいのです!足裏との接地面もツルツルせず滑りにくい。
日本の履き物は、踵がなくて足指先でつっかける形のため非常に脱げやすいのですが、その悩みを解消してくれます!
沢山飛び跳ねても、長時間踊り続けても足腰に負担がかかりにくく、疲れにくい設計なのは有り難いですね。
何を履こうか悩んでいる方や、安定した踊りをしたい方には、まず試していただきたい草履です。
中級者向けの踊り下駄!
下駄のカランコロンという音は、盆踊りの風情あふれる雰囲気を演出してくれます。
その下駄の音を鳴らすのが、振り付けとして正式に取り入れられているのが、日本三大盆踊りのひとつである、郡上踊り。
郡上踊りの会場では、こちらの特徴的な下駄を履いて粋に踊る方が多く見受けられます!
大きな特徴は、靴底が二枚歯になっているところ!
高さもあり、通常の下駄に比べてバランスが取りにくく不安定な足元なのですが、だからこそ履いて軽やかに踊れるのが踊り上手の証!なのでしょうか。
床との接地面が少ないため、足を地面に強く打ちつけた際の、音の反響が独特で綺麗で良いものです。
タップダンス的な足の音の響きが要になる郡上踊りなどの盆踊りでは、是非一度挑戦してみたい履き物ですね!
足袋は履いても良い?
私が盆踊りを始めて、一番悩んだのが、、
靴下=足袋を履いても良いのかということでした!
なぜなら、素足で下駄を履いて、何時間も、
砂利やアスファルトの上で踊った後はいつも
足先が激痛に襲われていたからでした。
下駄や草履を選ぶ際に、みなさん一度は疑問に感じるところ、、どのサイズを選べば良いの?
実は、下駄や草履は、私たちの普段履きの靴のように、0.5センチ刻みのサイズ展開ではなく、
女性ものであれば、
Mサイズ(22センチ〜24センチ)
Lサイズ(24.5センチ〜26センチ)
というように、かなりざっくりとしたサイズ表記と展開であることが多いのです!
そのため、脱げずきつすぎないというベストなサイズの靴を手に入れるのが難しい!!
鼻緒を引っ張ったりして、若干きつさを調節するなどの技はありますが、、
夏祭りで下駄を履いて、足が痛くなった経験がある人は、かなり多いのではないでしょうか。
(因みに、下駄を選ぶ目安として、自身の足のかかとが下駄のかかとより1センチほど出ている状態が美しい履き方だとされています!)
実際に都内の盆踊り会場を訪れてみると、、
踊り手たちの足元に、様々な工夫が施されているのを見つけることができます!
比較的多くの踊り慣れた方は、浴衣や夏着物に合わせて足袋を履いて快適に踊られています。
足袋の種類も工夫があり、ソックス感覚で履けるストレッチ足袋や、涼しげなレース足袋など、、
トータルバランスや実用性も考えられていて、参考になりますね!
足袋を履くと、利点も多いのです。
①足の疲労や怪我、鼻緒の痛み防止
②足元の安定感(滑りにくい、足首固定)アップ
③ファッション性も増す
足袋といえばこのイメージ、、のハコゼの足袋。
盆踊りを始めた頃、その足袋は浴衣には合わせないわよ!と知らない方に言われたこともありましたが、今ではそこまで気にしなくても大丈夫かもね!と思っています。
ハレの日のフォーマルなイメージもついていますが、厚みのある丈夫な素材は、足元を守ってくれますし、何よりどんな履き物に合わせても踊りやすいのです!
また、綿の5本指ソックスも手軽で使いやすいですね。
もちろん、素足に下駄は涼しげで粋な雰囲気がありますし、足袋を履いても履かなくても、それは自由!
踊りやすいように、色々と試してみたり、日によって踊る環境によって変えていくのも、踊り上手への近道かもしれませんね!
靴を変えるだけで、踊りが上手に?
さて、ここまで盆踊りを踊るときには、どういった履き物を履くと良いのかについて、経験や実際の現場を見た視点からお伝えしてきました。
そして、今回下駄や草履に注目した理由、、
それは、、
履き物を変えるだけで、踊り方は大きく変わり、踊りの上達の近道になる!からなのです!
踊りをよりよくするためには、例えば身体の基礎訓練を頑張ってみたり、筋力トレーニング体幹トレーニングをしてみたり、反復練習をしたり、、
1日で大きく成長するというよりも、地道に繰り返して段々と出来るようになってくるようなイメージかと思います。
しかし、
踊るときの履き物を見直す方法なら、即効性があり負担になることも少ない、、これならやらない手はないかもしれませんね!
鍵は、足元の安定性にあります。
足元が安定すれば、踊る際にバランスが取りやすくなり、重心移動もスムーズに。
変化のある振り付けや激しい踊りの時にも、身体全体の軸を感じながら動けるようになり、ブレない強い身体を手に入れられます。
さらに、身体の中心軸が安定すれば、遊びの部分も思い切りできます。
中心が定まると、そこから伸びた四肢足を無駄な力なくスムーズに動かすことが可能になり、理想の動かし方・見せ方が可能に。
首周りも優雅に柔らかく動かせるようになり、踊りに表情がつけられるように、、!
足元が安定すれば、膝を柔らかく腰を深く入れられるといった下半身の安定性が高まり、身体の中心が真っ直ぐに安定して、その結果全身の動作が効率よく正確にできるようになるというプラスの流れがあるんです!
【余談】西洋のダンスの履き物?
ここからは、少し話が逸れますが、、
ダンスシューズにまつわる体験談を。
私は、5歳からジャズダンスをスタートしまして、キッズダンサーとしてイベントや舞台で多く踊っていました。
子どもは身長の伸びに合わせて、足のサイズも変化していきます。ジャズダンス用のダンスシューズは牛革のハイカットのレースアップタイプを愛用していましたが専門性も高いため価格も決して安くはなく、あまり頻繁に買い替えることもできず、、
靴紐をしっかり閉め過ぎる癖もあり、足先の圧迫の痛みを感じていましたが、少し経った時に足先の裏に違和感が、、ボコっと大きな腫瘍ができていたのです!
病院に行くと、粉瘤ができているとのこと。
麻酔をして手術で取り除いてもらっては、再発し、、完治までに5〜6年3回ほど手術を受けることになったのです。
特にダンスでは、足元に強い負担が掛かりますから、スキルだけではなく自身の身体の健康のためにもシューズ選びは重要だとわかる良い経験となりました!
また、ダンサーとして舞台に立つ時には、シューズの床の関係に注意を払って靴選びをしています。
西洋クラシック系の踊りでは、バレエにみられる硬いトゥシューズや布製バレエシューズ、広いジャンルに見られる革製のダンスシューズ、社交ダンスでよく見られるヒールのダンスシューズなど、用途によって様々なものがあります。
そして、靴底の素材は、踊りの出来を左右するくらい実は大事な要素なのです!
靴底は、主に2種類。
レザーソールとラバーソールです!
レザーソールは、天然の皮革を靴底に縫い付け、貼り付けており、スムースに滑りやすいのが特徴です!
回転がしやすく、リノリウム張りの滑りにくい床でも摩擦が起きにくく踊りやすいです。
一方で、スタジオのワックスがけされたフローリングでは滑りすぎて転倒の原因になることも、、
よく、練習室では脇の方に水で濡らした濡れた布が置かれており、そこでレザーソールを濡らして滑りにくくしてから踊るダンサーも多いですよ!
もう一つのラバーソールは、ゴムでできた靴底です。一般のスニーカーにもよく見られる素材なのでイメージしやすいかと思いますが、こちらは比較的滑りにくいです。
床との抵抗力をうまく利用すれば、ダンスでは全身を瞬間的に止めるポーズが綺麗に決まりやすくなります!
ただ、こちらもウィークポイントがありまして、滑りにくい床の場合は回転が非常にしにくいのです。
新品は特にストッパーが効きすぎてしまいますが、使い古していくうちに靴底が摩耗していき、ベストな滑り具合になることも、、!
そして、先日の舞台では、、
ラバーソールにリノリウムという、抵抗力抜群の全然滑らない環境でした!
ちょうどレザーソールのダンスシューズを持っておらずどうしようかと色々試行錯誤した結果、、
ラバーソールに、シリコンスプレーを吹きかけると一気に滑りやすくなる!
という、情報をゲットしました!
早速、100均で初めてのシリコンスプレーを手に入れて試してみたところ、、
「本当に滑りやすくなった!スムーズに何回転もできる!」という結果に!!
しかも、シリコンスプレーはとても薄い膜のようで、しばらく踊ったり歩いたりしていると、また元の状態に戻りました。
つまり、滑りやすさの調整も容易だということがわかり、大きな発見でした!
いかがでしたでしょうか?
今回は、盆踊りのテーマの中でも、靴と踊りの関係性というちょっと深掘りしたテーマでしたね!
踊りをもっと楽しく、快適に、綺麗に、上手におどりたいという方に、是非意識を向けていただきたいなと思います!
私はこんなことをしているよ!
こういう方法もあるよ!
試してみたら、こうでした!
などなど、感想やご意見などありましたら、是非お気軽にコメントをお願いします!
以上、高尾可奈子でした!
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