【盆踊りあるある】オフシーズン?冬にあるある5選!
クラシック系のダンスを細く長く続けていますが、盆踊りに出会ってからは、、
今までの蓄積されたダンス情報量を、はるかに超える量の情報を得ている日々です!
高尾可奈子です!
おそらく、盆踊り大好き人間にしか知られていない言葉、、
「盆踊りオフシーズン」
これは、簡単には夏以外の季節のこと!
毎年6月頃から10月くらいまでは、全国各地の自治体やイベントなどで盆踊り会場を設けた盆踊り大会が行われていますので、それ以外の時期のことを言います。
一般の方には、馴染みのないオフシーズンの盆踊り事情ですが、これがなかなか面白い!!
もしかすると、夏よりも冬の方が、盆踊りの裏の裏まで見えるのでは、、?というくらい濃密な踊り空間がそこにはあるのかも?
そこで、今回はオフシーズンという盆踊り好きにはたまらない時期に起こっている出来事に焦点を当てて、
盆踊りあるあるを独自の視点で発表します!
【冬の盆踊りあるある その1】
踊り仲間が急増!
まずは、夏に比べて盆踊りコミュニティが一気に濃密に、なるのはポイントです。
夏のシーズンでは、各地域や自治体や寺院がそれぞれに独自のスタイルで開く、大規模なものから繋がりが強いものまで様々盆踊り大会が、毎日のように開催されます。
イベントでの盆踊りコーナーも増えていたり、、
しかし盆踊りは元々、夏の行事ですから、秋になるとどんどん盆踊り会場は減って、シーズンが終わってしまいます。
盆踊り大好きな人々にとって、盆踊りの無いオフシーズンは寂しすぎる、、
しかも、秋冬春と踊らない期間があると、次の夏には振りや動作を忘れてしまう!
踊れる人から人へと直接伝わることで、継承されて唄も振りも続いている盆踊りにとって、これは死活問題、、
ということで、盆踊りの会や有志により、オフシーズンの踊り場が定期的に開かれているのです。
夏の盆踊りの場合、例年のイベントとして地域住民に周知されていたり、大規模な会場だと全国的な知名度がありますが、オフシーズンの踊り場はほとんど宣伝していないため、一般の方にはその存在すら知られていないのです。
そのため、主催者も参加者も共に、盆踊りが好きでたまらない人しかいない!
さらに、夏の外の会場で顔見知りになった人が沢山!
会場も、屋内の公共施設など中心でクローズな空間が多いため、自ずから話すこととなり、盆踊り仲間になっていきます。
夏は何かとバタバタしていて、踊り手の方と話す余裕が無かったりしますが、冬は環境がそろっているので、気がついたら一気にお知り合いになれるのが、踊りの輪が広がる、素敵なところです。
【冬の盆踊りあるある その2】
絶滅した盆踊り唄の復活
個人的に初めて遭遇したときには、鳥肌ものでした、、!
全国に毎年続いている、盆踊り会場が数多くある分だけ、そこでしか踊ることのできない盆踊りの曲目も、実は色々とあるようなのです。
数十年前までは多くの会場で踊られていたけれど、その数が減っていき今では消滅の危機にあるもの、、その地域独自に作られたり踊られたりして受け継がれたオリジナルのもの、、
背景は色々とありそうですが、盆踊りを開催するのにはお金も時間も人手も掛かりますから、会場や祭りイベント自体が消えてしまったり、踊れる人がいなくなってしまったりすることで、
盆踊り唄が絶滅してしまう!ということが起こっているようなのです、、
気づかないうちに消えてしまっている、盆踊りの演目、、なんだか悲しいですね、、
しかし、盆踊り愛好家・盆オドラーの中で、絶滅したかに見えた盆踊り唄の振りのいくつかは、実は踊り継がれて何とか生き残っているんです!!!
オフ会という名の永遠と盆踊りを踊る同好会にて
主催者さん「次の曲は〜。これは、〜の地域で踊られていましたが、今は消えてしまった曲です。」
一同「おおお〜〜〜!」
これは、盆踊り好きには堪らない、ぞくっとする感覚なのでしょうか。
やはり、この世界は奥深いです、、
【冬の盆踊りあるある その3】
着るものにかなり悩む!
これは、いまだに結論が出ていません!
先程、オフシーズンでも室内を中心に盆踊りの輪は広がっているとお伝えしましたが、、
「冬は何を着るのがベストなのか」
これは結構難しいかもしれませんね。
夏の場合は、自分で着れる人ならほぼほぼ浴衣で踊っている印象です。
もちろん、洋服姿の方もいるのですが、浴衣というのは元々寝巻であった歴史や、現代でも一番ルールが少なく着こなしも自由で着やすい和装ですから、取り入れやすいものだと思われます。
しかし、冬はまず寒い!!
浴衣の季節は終わっていて、10月〜5月くらいは着物の季節に変わるので、着物に変えればオッケー?
かと思いますが、実際に踊り続けていると、着物は生地が厚く着込むので、だんだん熱くなってくる、、!
実際に、伝統芸能の役者や踊り手は、冬でも稽古や楽屋で浴衣を着ているという情報もあります。
季節とか決まりとか難しいから洋服で!ということで現場では冬は洋服率が一気に上がります。
洋服だと楽ちんですし、手軽に参加もできて良いですね。
ただ、個人的には弱点も感じます、、
①くるぶしまでの長い裾で隠されるはずの2本の足が、パンツスタイルでは丸見えに、、白鳥の水中姿みたいにやや滑稽な足捌きを披露することに、、
歩幅も大きくなり、和物の優雅さが少なめに。
→これは、女性であればロングスカート、男性でも長いアウターなどで着物っぽくすると雰囲気が良くなるのでしょうか。
②盆踊りの要、手の動作をしても、長い袖・袂が無いので、なんだか物足りない印象!
→にしきのあきら的な袖の、服を着ていきましょう。
着物の着方に関しては、色んな考え方があるようで調べるほどに迷子になってしまいそう、、
読者の方で、こうしているよ〜というアイデアを持っている方がいれば、コメントを是非お願いします!
【冬の盆踊りあるある その4】
次の夏の準備で大忙し!
夏が過ぎれば、盆踊りは一気に減るし、盆踊りに携わる人たちはゆっくり休息の時ですね。と一般には思われているかもしれませんが、、
実際には、何かと慌ただしく動き回っているんです!!!
それにはいくつかのパターンがありそうです。
①主催者・企画者・実行委員会として
盆踊りを開催するというのは、参加している踊り手からは想像以上に、手間も費用も人手もかかっている!
そうやって、一年かけて手間ひまかけて作り上げられているようなのです!
よくSNSなどで話題になっている「踊りの曲目をどうするか」という議題は、制作のほんの一部に過ぎず、、
地元の協賛企業や商店街、スポンサーへの挨拶回りや資金集め、会場確保や会場の備品や看板などへの予算配分や製作、当日の進行方法や役まわり、招待や会場スタッフ、運営方法など、、
果てしない量の仕事なのでしょう!
そうやって魂込めて作られた会場で毎日踊らせてもらえることが、ほんとうに有難い限りです!
②踊り手として
盆踊り大好きな人々にとって、冬はお休み期間ではなく、、
踊りの更なる向上のための集中期間!!!!
皆さん足繁く、オフ会や同好会、地域の保存会や踊りの会へ通い、振りを身体に染み込ませていきます。
知っている踊りの曲では、より精度を高めて綺麗にカッコよく踊れるように確認しながら研究したり、、知っているか曖昧な振りつけの曲に出会ったら、覚えようと必死になる姿が見受けられます。
全ては夏の本番?に向けて。
こうやって地道に頑張る期間があるからこそ、夏に思い切り楽しめるのでしょうね!
【冬の盆踊りあるある その5】
今年の新曲発表!
年始になると、盆踊り唄の今年の新曲は何なのか?ということがじわじわ話題になります。
そして、2024年の新曲は、、
1、SUN燦サンバ
2、いわきやっちき
この二曲なのだそう!
しかし、、新曲というのは一体誰が決めているのか、どこから出ているのか、、
盆踊り初心者の私には、全然聞いたことが無かったため、ネット上の情報を調べたところ、、
ビクターが毎年年末年始に、今年の総踊り、盆踊りの新曲を二曲発表しているとのこと。
新曲発表は何十年という歳月続いていて、今では盆踊りの世界では、恒例となっている模様。
ビクターと言えば、、
盆踊り唄の一大生産音楽企業!
昭和のレコードが広まった時代に、盆踊り唄も大量に吹き込まれ生産・流通されたのですが、
レコード会社はそんな聰明期に、タイアップという考えを生み出しました。
レコード販売量を増やすために、歌手を全国各地の盆踊り会場に派遣して生演奏を披露すると共に、レコードの大々的な宣伝活動をしていました。
盆踊り唄のブームも多く生まれました。
その流れが、現在でも途切れず続いていることを知って、何だか感銘を受けました!
伝統的で古いようで、新しいものも登場している、盆踊りの世界ってわくわくが詰まっていて楽しいですね!
冬の盆踊りあるあるは、いかがでしたでしょうか?
実は私も、まだオフシーズンを半分くらいしか全うしていない超・新参者ですが、、
初心者だからこその感動したポイントが少しでも伝わっていれば、嬉しいです!
また、盆踊りでの気になることやアイデア、なんでもありましたら、是非コメントを下さい!
以上、高尾可奈子でしたー!