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嫌いな音が多い問題。

やや聴覚過敏気味なのかもしれない。
私は「苦手な音」が多いのだ。数えてみたら16個もあった。

例えばビニール袋をガサガサする耳障りな音。この音で赤ちゃんが泣き止むと言うのを聞いたことがあるのだが本当だろうか。
電車で隣に座った人がハチミツを漁る熊のようにガサガサガサガサ。こういう人に限って、私に肘がガンガンぶつかっているのにお構いなし。
お弁当やお菓子を取り出すガサガサガサガサガサ。菓子パンを食べながらガサガサガサガサ。
って言うか職場の共用スペースでガサガサボリボリお菓子を食べるんじゃないよ!ネットカフェじゃないんだよ!

さらに、狭い飲食店でよくあるクチャラーの被害。
「お口は閉じて食べようね!」と言われる機会がなく育ってしまったのだとしたら悲しいことだ。カウンター席で、隣にこういう人が座ると美味しさが半減してしまう。
余談だが、私は所謂「トナラー」の被害にもよく遭う。どの席でも選び放題のガラガラのお店で、なぜか私のすぐ隣に来るのだ。
何の因果で、あなたたちの聴きたくもない会話が嫌でも耳に入る所でご飯を食べなければならないのだ。

しかも大阪人は声がでかい。たまに東京へ行くと強く実感するが、大阪の人間は東京の皆さんの1.5倍から2倍の音量で喋っている。
これは一体なぜなのか?答えは「ウケたい」から。
同じことでも声を張って言えば面白く聞こえるということを大阪人は何となく学習していて、笑いを誘おうと漫談口調で声を張るのだ。
その結果、飲食店などでは負のループが起こる。隣のテーブルより大きな声で喋らないと相手に聞こえないので、どんどん声が大きくなる。
そして地獄のようにやかましく、飛沫が飛び交う世にも恐ろしい空間が出来上がるのだ。
大阪人が「ウケたい」欲を少しでも我慢することができれば、大阪の街は少し過ごしやすくなるだろう。

「職場での尋常じゃない音量のアレコレ」
前述した大阪人の特性に加えて、高齢化が進むラジオ局スタッフの中には耳が遠くなっている人も少なくないので仕方ないのだが…とにかく無駄に声がでかい!職場のTVの音量も上げがち。ここはおじいちゃん家か!

「カタカタカタカタ…ターーンっ!」というタイピング音も苦手だ。そもそも尋常じゃない音が出るのは、単純にタイピングが下手くそなのである。さらに不快なのは、カチャカチャとキーボードに触れる長い爪。深爪になれば良いのに。
マウスのクリック音にまでとやかく言うつもりはないが、未だにマウスを浮かせて机にガチャガチャぶつける人がいるのに驚く。「あなたのマウスには、まだボールが入っているの?定期的に取り出しては爪楊枝で埃を取っているの?大変やねぇ!」と聞いてみたくなる。

「独り言」を言う人は一体何なのだろう。
「んー…そうかぁ…はぁー…なるほど~…」とエンドレスリピートする人が真後ろに座っていた時や、番組の準備作業をしている私の向かいでずーーっと独り言を言う(たまに歌う)人と仕事をしていた時にはノイローゼになりかけた。
勇気を出して指摘すると「私は頭を整理するために言ってるだけなんで!」
とまさかの改善しない宣言。利己主義もここまでになると大したものだ。

ほかに鼻水をすする音。大声での会話。アホみたいな笑い声。なぜか年中痰が絡んでいる人の「んんっ!」
「ふわぁ~!」っとわざわざ音声化する欠伸。周囲のやる気を著しく低下させるため息。
ノック式ボールペンを意味なくガチャガチャ。ヒールのコツコツコツコツ。靴を擦るズッズッズッズッ。
セロファンテープを勢い良くビャーーーーっ!

余りにも私が神経質なのかもしれないし、指摘して言い合いまたは殴り合いになるのだけは避けなければならない。
ただ「この空間にいるみんなができるだけ快適に過ごすことができるように」を1人1人が少しでも考えられたら格段にマシな環境になるんだけどなぁと思う。
感染症対策にしても災害時の避難所のあり方を考える時にも、結局はこれに尽きるのだが、他人を変えることは不可能なのでウレタン製の耳栓をデスクやカバンに常備して凌ぐしかない。

一方で上に挙げた中に「黒板を爪で引っ掻く」ような、音そのものに耐え難い嫌悪感があるものは、クチャラー以外にほとんどない。 

では何故こんなに不快なのだろうか。 それはどれも「他人のことなんてお構いなしという意思が現れている音」だから。
音が苦手なのではなく、そういう音を立てる人の感情が伝わってくるのが苦手なんだよなぁ…
とかくこの世は生き辛いという話。

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