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『界 別府 に泊まる ドラマティック船旅湯治プラン』その② 界 別府での夢のような1泊

「界」は星野リゾートが手がける温泉旅館ブランドである。
今年11月に「界 玉造」としてリニューアルオープンする「界 出雲(当時)」に泊まった5年前から、私はすっかり星野リゾートのファンになってしまった。

「界」の魅力を簡単に言えば「旅館版 ディズニーランド」。
星野リゾートの中でも選りすぐりの精鋭スタッフによるおもてなしは感動もの。さらに「界」には「結界」の意味が込められていて、この空間は日本の良さ、その温泉地の魅力を凝縮した夢の国なのだ。

界 別府 のシンプルながら上品なエントランス

「界 別府」は、去年オープンしたばかり。
コンセプトは「ドラマティック温泉街」だ。
設計は新国立競技場を手掛けた隈研吾さん。別府湾の目の前という絶好の立地である。
エントランスはシンプルで、エレベーターを使って2階へ上がると、
ロビーには別府湾の絶景が広がる足湯がある。

ロビーの足湯。眼前には別府湾の絶景が広がる。

歩き疲れた足を癒してチェックイン!
お部屋に入ると、思わず息をのむ絶景が広がっている。

まるで海上に浮いているような絶景
特別室のソファーに腰掛け、海を眺める

景色を遮るものが一切ない「ピクチャーウインドウ」と呼ばれる巨大な窓。別府温泉の「血の池地獄」から着想を得た柿渋色の壁に、空と海の青が映えて上質な空間を演出している。
柿渋色の額縁に別府湾の絶景がまるで絵画のようにおさまる。 
素敵な茶器も用意されていて、海を眺めながら優雅な時間を過ごすことができる。

私たちが宿泊したのは、露天風呂がついた特別室。

特別室の露天風呂

是非、露天風呂のついたお部屋に泊まって欲しい!
と言うのは…海を眺めながらお風呂に入れるのは、客室の露天風呂だけなのだ。
大浴場は敢えて海が見えないつくりになっている。 
これは、別府の「お湯と向き合う文化」を大切にしたもので、
あつ湯ぬる湯、温度の違う2種類の浴槽と日本庭園のような美しい露天風呂がある。
寝る前には、ぬる湯にゆっくり、朝風呂はあつ湯でシャキッと! 
そして、壁には臼杵焼の桜や花菖蒲などがはめ込まれているのだが…2つだけお地蔵さまがあるので、是非探してみていただきたい。
まるで隠れミッキー! 

かぼす麺と雲丹のジュレ仕立て
錦秋鶉真薯
ふぐのから揚げ
宝楽盛り

お料理は「季節の会席」。大分県の旬の食材を使った手の込んだ料理が、見たことも無いような素敵な器に乗せられて運ばれてくる。 

伊勢海老やクエ、ヒオウギガイなど豪華な食材

「特別会席」にアップグレードすると、豊後なべを楽しむことができる。 別府の7つの地獄にちなみ、伊勢海老やクエを中心とした7種類の新鮮な魚介に自家製の団子麺など、別府にちなんだ食材が彩る豊後なべだ。
日本一の生産量を誇るかぼすの香り高い味わいが広がる。

感動の夕食を終えて幸福感に浸りながら、離れになっているお食事どころから本館に戻ると…

わぁ!さっきまでと雰囲気が違う!何とも楽しそうな…夏祭りだ!
昼間は上手く隠されて気が付かなかったネオンが輝き、夜の温泉街に変貌を遂げていた。赤や白の和紙のちょうちんが照らす石畳の床を、下駄をカラコロ言わせながら歩く。

まさに「ドラマティック温泉街」! 
スマートボールや、輪投げ、竹細工づくり体験など、3年ぶりの夏祭りを楽しむことができた。  

ここで披露されたのが、スタッフの皆さんによる「湯治ジャグバンド」
数種類の桶と、石鹸のケース、そしてお湯から生み出された音色を奏でるパフォーマンスだ。 
ほとんどの宿泊客が参加して、楽しいひと時を過ごした。 
「お客さんを楽しませたい」という思いが伝わるスタッフの皆さんの熱演に惜しみない拍手が贈られながら、界の夜は更けていった。










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