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電車を降りて「あー!なーーんにも持ってない!」私はよく忘れ物をする

昨日、7月7日は特別な七夕となった。
尊敬する山内惠介さんの「デビュー20周年記念スペシャルサンクスコンサート」が尼崎市のアルカイックホールで開かれ、光栄なことに司会を担当した。
コンサートの感動については後日まとめるとして、
今回はコンサートが終わってから帰宅するまでの話。

このツイートの通りである。私は本当にものを落としたり忘れたりがよくあるのだ。きのうは心地よい疲労感に包まれながら「山内さんめちゃめちゃ良かったなぁ。」と電車に揺られていたら、網棚に上げたリュックと2つのスーツケースの存在をすっかり忘れてしまった。
自宅の最寄り駅で下車し、改札を抜けてから「あらまぁ?どうしてこんなに体が軽いの?」と手ぶらの自分に気が付く。

顔面蒼白である。慌てて改札まで戻り、駅員さんに事情を話す。
駅員さん「網棚に、何を忘れたんですか?」
藤川「リュック…と」
駅員さん「と?」
藤川「スーツとタキシードです。」
駅員さん「え?3つですか?」
藤川「はい。3つです。」
駅員さん「…。」
藤川「…。」

「アホとちゃうか。」と思われたに違いない。その通りなのだからどう思われても仕方ないし、自分でも「なんてアホなんだろう」と落ち込む。
これで、さっきまでコンサートの司会をやってきたと言うのだから驚きだ。

意気消沈して待っていると「ありましたよ!3つ先の駅で保管しています!」とにかく明るい安村さんに似ている駅員さんが明るい声で報告してくれた。幸い、ありがたいことに全ての荷物がきちんと手元に戻った。

実は、私はこういうことをよくやらかしている。

新幹線で忘れ物

数年前、東京出張の帰りの新幹線で折り詰めのお寿司を食べて、ご機嫌で帰宅した。
この時は「あー!リュック以外の荷物、何も持ってない!」
お土産の入った紙袋が無い!
しかも、その紙袋の中にお気に入りの帽子も入れていた。

もう時間が遅かったので、翌朝すぐにJR東海のテレフォンセンターに電話。なかなか繋がらない。
「只今、お電話が大変込み合っています。しばらくたってからおかけ直し頂くか、そのままでお待ちください。」
これが5分以上も続く。
新大阪駅の忘れ物承り所も同じだ。全然繋がらない。それだけ忘れ物の問い合わせが多いということだろう。みんな本当にしっかりしてもらいたい。(お前やー!)

そこで、JR東海のHPを見てみると、忘れ物問い合わせ専用のメールフォームがあった。

ここに、忘れ物をした日時、どこ発でどこ行きの何時何分の新幹線に乗ったか、忘れた品物、名前、電話番号などを入力する。
該当するものがあったら、電話をくれるシステムだ。
「えー。いっぱい打つのめんどくさいなぁ。(どの口が言う?)」と思いながら一応入力して待つことにした。

するとその日の夜、新大阪駅から早速電話があった。
駅員さん「新大阪駅 忘れ物承り所のものですけど 藤川さんですか?」
藤川「はい!そうです!」
駅員さん「落とし物されましたね?いつ乗った新幹線の何号車ですか?」

この駅員さんがきちんとした方で、なかなか厳しい口調。
緊張して変な汗をかきながら質問に答える。

駅員さん「まず紙袋、何が入っていましたか?」
藤川「ええと。東京限定のチーズが挟まったクッキーで、たしか東京チーズサンド。」
駅員さん「東京チーズサンドですか?」
藤川「はい。」
駅員さん「残念、違います。東京ミルクチーズ工場ですね。まぁ良いでしょう。他には?」
藤川「おせんべいです。ごぼうの天ぷらせんべい。」
駅員さん「お店の名前は?」
藤川「銀座、銀座なんとか…思い出せません。」
駅員さん「残念でした。築地ちとせです。それで、帽子はどんなのですか?」
藤川「はい。黒で、つばがついたニット帽で…。CA4LAというメーカーのもので。」
駅員さん「はい。他に特徴は?」
藤川「他ですか!?他って言われても…あ!左サイドにバッジがついてます。」
このバッジは、買った時からもともとついていて、外すのがめんどくさいし、可愛いから付けてたものだ。
駅員さん「どんなバッジですか?」
藤川「丸くて、スノボをしている人がプリントされていたと思います。」
駅員さん「残念。違いますね。ストックを持ってるからスキーです。」

「あぁぁぁぁぁぁぁもうっ!」ってなりながらも、ようやく私が落とし主だと認めてもらい、電話を切る。

翌日、新大阪駅まで取りに行った。
新大阪駅の忘れ物承り所は中央改札の右手にある小さな部屋だ。
インターフォンがついたドアがある。ピンポンを押そうとしたら「押さずにお入り下さい」と張り紙がしてあったので、そのまま入室した。

ドアを開けると、そこは細長い部屋。
奥にカウンターがあって「よく辿り着きましたね。」みたいな感じで係員の男性が立っていた。
例えると、RPGゲームでアイテムを貰える隠し部屋みたいだ。

受付番号を言ったら、すぐに紙袋と帽子を持ってきてくれた。
本当に日本は良い国だ。そのまま綺麗な状態で戻ってきた。

「うわぁ!ありがとうございます!気に入ってたんですこれ」お礼を言うと
係員の男性がにこやかに「お手元に戻って何よりでした。」と温かい言葉をかけて下さる。丁寧にお礼を言って部屋を出た。

すると携帯が鳴る。
「阪急百貨店ですが、お客様のSポイントカードが曾根崎警察署に届けられていると連絡がありまして…」

本当にしっかりしたいと思う。

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