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トロント.生活の手引き#1

こんばんは。皆様いかがお過ごしでしょうか。

前置き

noteをダウンロードしたのが半年以上前。何か実のあることを書こう書こうと思いつつ、うまく書きだしを見つけられずにいました。現在、トロントでは雪が降りだして幾日か経ち、朧げながら構想がまとまったので、徐ろに綴りだした次第です。
トロント渡航を計画している方にとって、さまざまな手続きを済ませた後で訪れる生活をイメージするお役に立てばと思います。占い程度の参考に思ってください。(2024年12月5日)

交通


あなたがトロントでの生活に慣れた頃、TTC (Toronto Transit Commission)という名前を知っているはずです。前もってお伝えすると、それはバス、地下鉄、路面電車(ストリートカー)を運営する交通局です。

もしもバスや路面電車の停留所を見つけたいなら、TTCの赤いマークを探してみてください。

画像はわかりやすいものを選びました。大抵はポールに申し訳程度に設置されています。

バスに乗る際の注意点として、タクシーを呼び止めるときのように手を挙げなければ、通り過ぎる可能性があります。ダウンタウンの大通りや他の乗客がいらっしゃる場合、その必要はありませんが田舎の早朝では何度かありました。どうしても急ぎの用事がある際は目立つようにすると良いと思います。(概ね日本と変わらないので気になさることはありません。)


Presto Card

さて、交通機関に乗る際、あなたは交通系ICを読み取り機にかざします。この交通系ICの名前はプレストカード(Presto Card)と言います。細かな説明は他のサイトでも確認できるので省きますが、支払いにはICカードの残高か、購入日から一月分利用できるマンスリーパスがあります。
一回ごとに乗車料金を支払う場合、(おそらく)3.35カナダドル。ICカードの読み取りから2時間はTTCのバス、地下鉄、路面電車が乗り放題です。
マンスリーパスは156カナダドル(2024年11月時点)、換算レート1CA$(カナダドル)=¥115だったため約17900円でした。駅構内のチャージ機、あるいはShoppers Drug Marketのレジに伝えるとパス購入やICカードの入金ができます。

ちなみにクレジットカードを読み取り機にかざしても支払いができます

キセル乗車

混み合う時刻、バスではICカードをかざさない乗客をしばしば見かけると思います。2時間乗り放題の制度のせいか、キセル乗車はそれほど珍しくありません。あなたの中の天使と悪魔が右肩と左肩から囁いてくるかもしれません。気の迷いが、判断を鈍らせるかもしれない。
しかし、ごく稀に(主に路面電車内・混み合う時間帯に)突如現れた屈強な男たちがICカードで支払いをしたか抜き打ちチェックをする場合があります。(彼らが警察官かTTC職員か分かりませんが)その現場に直面すると、あなたは左肩にちょこんと乗っかる天使に感謝するでしょう。

スーパー

あなたは献立を考えながらスーパーに向かいます。MetroやNo frills、Shoppers Drug MarketにLoblaws(あるいは、アジア系の調味料など求めているならHeisei mart)をGoogleマップで調べます。

ストリートビューより

近くにこれらのスーパーを見つけ、青果コーナーに向かうと例えば、そこでリンゴが0.55/lbで売られているのを目にします。この、小文字のLとBの表記はlibra pondusを意味し、1ポンドあたりの値段を表しています。1ポンドは約450g(0.45kg)。
僕は初めてスーパーでポンド表記のブドウ二房入りの袋を買ったとき、0.8/lbと書かれてあり、頭の中で勝手にkg換算をして勘違いしました。ブドウ一房約700gらしいので一袋2.5CA$?(それでも安いかもしれませんし、まだ何か勘違いをしているのかもしれません)
ともかく、表記にはお気をつけください。

スーパーでの会話

あなたが何か探しているとき、他のお客さんから話しかけられる機会がたまにあるでしょう。
「この商品はどこにある?」とか、「こっちの方が美味しいよ。」とか。こうした町中での交流は、僕にとっても日本との違いを実感するひとつです。
カナダは約20%が移民で多文化モザイクと呼ばれているそうです。そのためか、アジア人であろうと気にせず話しかけてもらえます。先日、ナッツを選んでいるとカナダ人のご老人がどれが美味しいか教えてくれて、気づいたら10分以上話し込んでいました。トロントの街並みはとても都会と思えるのですが、こうした分け隔てない会話が生まれるのは案外嬉しいものです。

買い物を済ませたあなたはレシートを見て、金額を気にするかもしれません。値札に表示された値段×税金×日本円換算など。トロントではHST(Harmonized Sales Tax)があり、これは13%です。高く感じますが、生鮮食品など食材は主に非課税となっているようです。ただし、一部加工食品や調理済みのものはGST (Goods and Services Tax)の5%がかかります。
このように普段意識しない分、何か購入してレシートを見たとき、ときどき予期しないHSTの上乗せに驚かされることもあります。お気をつけてください。

チップ

外食することもあるでしょう、特に友人付き合いの場合、ついて行って輪が広がることもあります。店内(for here)でも持ち帰り(to go)でも、日本と違って税率は変わりません。支払いがクレジットカードなら読み取り機にタップして終わりです。
しかし、その前にチップの表示があります。
高級店でなければ、10~20%で4択ほど表示されます。このチップはサーバーやキッチンスタッフの給料になります。個人的な感覚なのですが、多くの飲食店では15%が適切だと思います。(高級レストランでは更に比率が高くなるようなのですが、これに関してはよく存じません)
キセル乗車と違って、チップを支払わなくても法には触れません。気持ちですが、日本人の文化にないために難しいマナーです。

締め

今回はトロントへ来たばかりの頃、僕が調べていたことや気づきに重点を置き、ひとまずまとめました。細かな点が気になる方はまたネットで検索されてください。

さて、トロントの今夜は−7℃のようです。日本でも10℃前後のようなので冬の張りつめた空気が感じられると思います。体調の崩しやすい時期ですので、暖かい格好をなさってください。(僕はインナーにヒートテックを着ても10度差の変化に体が追いつかず、風邪気味です)皆さまもどうかご自愛ください。

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