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2023年第41回皆生トライアスロン 分析

2023年第41回皆生トライアスロン

第41回の皆生トライアスロンは2023年7月16日(日曜日)に実施されました。距離はスイム3キロ、バイク140キロ、ラン40キロでした。灼熱の皆生と言われる通り、当日の最高気温は37℃と高く、完走率は67.2%(完走者数/参加者数)と今までの歴史の中で一番少ない大会となりました。
リザルトが公開されたので、参加者の男女年齢構成や、リタイヤの傾向について分析してみました。

アスリートの構成

スタートリストの構成は男性は19歳から79歳で平均年齢は51.7歳、女性は22歳から71歳で平均年齢は47.3歳。全体の平均年齢は51.3歳。男女構成は、男性が905人、女性が77人の合計982人で、女性は7.8%でした。グラフにすると、男女共に45歳から59歳までの人数が多いのがわかります。この3つのエイジグループだけで、全体の60.6%です。

スタートリストの年齢構成

当日参加者

スタートリストは982人ですが、当日スタートしなかった人(DNS)は男性45人、女性5人でしたので、参加者は男性860人、女性72人の合計932人でした。会場のアナウンスでは、当日登録したけれどスイムチェックに現れなかった人が1人いたそうです。

完走者

完走者は男性574人、女性52人の合計626人でした。完走率は67.2%と厳しい大会だった事がわかります。
完走者の男性は19歳から73歳、女性は22歳から64歳でした。年齢構成はスタートリストの構成とほぼ同じ感じですが、55-59歳の方が45-49歳よりも参加者は多かったけれども、完走者は少ないのがわかります。

完走者の年齢構成

完走者ではない人

完走できなかった人には、スタートしなかった人50人(DNS: Don't Start)、ゴールできなかった人291人(DNF: Don't Finish)、失格9人(DSQ: Disqualified)、ゴールしたけど制限時間オーバーの人6人(TOV: Time Over)がいます。DSQの人は9名いましたが、その内の6人はゴールして総合記録が残っているので、完走したけれどもどこかでルートを間違えてしまったようです。皆生トライアスロンの制限時間は14時間半なのですが、TOVの6人は競技場のゲートが閉まる前には戻ってきてゴールできたけれど、残念ながら時間オーバーだった人達です。

完走者の構成

年齢別の完走者とそれ以外の方の割合をグラフにしたものが下図です。年齢が高いほど完走率が低くなっているのがわかります。厳しいレースだと40歳以降の年齢の完走率は低くなるのがわかります。60歳以上だと完走率は半分以下でした。

完走者の年齢別構成

完走できなかった人が止めたポイント

下記は、スイム、バイク、ランで順位がつかなかった人、つまり、その競技で制限時間内に関門を通過できなかった人や、棄権をした人の競技別の構成です。スイムの途中で止めた人は65人、バイクで止めた人は181人、ランで止めた人は104人でした。割合で行くと、52%の人がバイクをリタイヤ しているので、灼熱の皆生のバイクがいかに厳しかったかがわかります。

競技別の非完走者の割合

完走できなかった人の年齢別の競技別の割合が下記のグラフです。44歳以下はDNFの割合がそもそも少ないので棄権した競技の傾向はよくわかりませんが、45歳以上だと、年齢が上がる毎にバイクでの棄権が増えて、逆にランでの棄権が減っているのが分かります。これは想像ですが、皆生のコースは坂が多いので、高齢になる程筋力は低下し、バイクがきつい人が高齢になるほど増えるという事ではないかと思います。

年齢別のリタイヤの競技別の割合

完走者の完走時間分布

完走者626人の完走時間の時間分布が下図です。10時間を切った人たちは全体の約7.5%です。一番完走者が多かった30分間は、14時間代で16.8%でした。12時間半が全体の48.9%ですので、ほぼ半分の人は12時間半を切っています。完走者の平均完走時間は12時間24分でした。

完走者の時間分布

年代別に集計したのが下図です。20代は流石に早く10時間での完走が一番多く、最後の人も12.5時間以内です。少し見えにくいのですが、年齢が上がるほど完走時間は14時間台の人が多いです。60−65歳は36%の人が、65歳以上では42%の人が14時間台でした。

年齢区分別完走時間

まとめ

皆生トライアスロンの参加資格は「大会当日満19歳以上の健康な男女で、水泳・自転車・マラソン大会等の競技に出場経験があり、スポーツマンとしてのマナーを身に付け、制限時間内に余裕を持って完走できる体力、気力を有すると認められる者。」で、選考基準は「基本的には、皆生大会のコースを十分余裕を持って完走できる能力のある選手を選びます。選考の材料となるのは申込書です。水泳、自転車、マラソンの3種目の経験年数や近年のトライアスロン大会などの成績を基に完走能力を判定します。」とホームページにあります。
選ばれた参加者でも完走率が67%というのはいかに厳しい大会だったかが分かります。また参加者も大変でしたが、ボランティアや大会関係者にも厳しい一日だったと思います。この灼熱の大会でボランティアの水かけや補給の助けなしには完走はできませんでしたので、本当に感謝しかありません。
来年もまた参加させていただければと思います。

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