ロードバイクをもっと安全に！POC Oseus VPD Torsoを試してみた
1. ロードバイクの楽しさと危険性
ロードバイクは風を切りながら走る爽快感が魅力のスポーツです。新しい景色に出会える楽しさ、そして達成感。それはロードバイクの醍醐味ですが、その一方で危険も伴います。
私自身、大きな怪我をしたことはありませんが、過去に事故でバイクごと前転して頭を打ち、救急車で運ばれた経験があります。また、カーブで滑って転倒し、体中に擦り傷を負ったこともあります。このように、ロードバイクには楽しい瞬間と同時に、リスクもつきものです。
2. ロードバイクの防御の限界
ヘルメットはロードバイクにおける必須アイテムであり、頭を守るために欠かせません。しかし、胸や背中といった体の他の部分は無防備です。転倒の仕方によっては、骨折や、最悪の場合は頚椎損傷の危険性もあります。
一方で、スキーショップでは、スノーボーダーが使う亀の甲羅のようなプロテクターを見かけます。しかし、ロードバイクでは重さがパフォーマンスに大きく影響するため、こうした重いプロテクターを身につけるのは現実的ではありません。
とはいえ、頚椎損傷のリスクを考えると、仕事や家庭生活への影響は甚大です。遊びであるロードバイクが原因で大怪我を負うのは絶対に避けたいと考えました。
3. プロテクターの選択肢
私がプロテクターを探し始めたきっかけは、自分の安全性を確保するためでした。スキーやスノーボード用のプロテクターを試してみることも考えましたが、やはり重さや動きやすさの面でロードバイクには適していないと感じました。
そんな中、マウンテンバイク用のプロテクターを調べていたときに、見つけたのがPOC Oseus VPD Torsoです。この製品は軽量でありながら、高い安全性能を持っているとのことで、私の条件にぴったりでした。
4. POC Oseus VPD Torso
POC Oseus VPD Torsoは、マウンテンバイク向けに設計されたプロテクターですが、ロードバイクにも十分応用できると感じました。3万円弱と少し高価ではありましたが、自分の安全を守るために購入を決意しました。
POCは、2005年にスウェーデンで設立されたスポーツ用保護具のメーカーです。主にスキー、スノーボード、サイクリングといったアクションスポーツ向けに高品質なヘルメット、プロテクター、アイウェアなどを提供しており、安全性とデザイン性を両立した製品で知られています。
5. 2年間の使用レビュー
POC Oseus VPD Torsoを使い始めて2年が経ちます。
重さは1180gと軽量で、着ていることを忘れるほどには軽くはありませんが、体にフィットしているので、ライディングの邪魔にはなりません。しろさとTTやロードバイクのエンデューロイベントでも使用しましたが、特に重さが負担になる事はありませんでした。
私は身長170cm、体重60kgと日本人男子の標準体型ですが、Mediumサイズでジャストフィットです。ロードバイクで怪我の可能性がある肩や腰を守ることはできませんが、これらを守るプロテクターはペダリングや見た目でロードバイクにはフィットしません。それに比較すると、Oseus VPD Torsoはちょっと見では着ているかどうかわからないデザインが特徴です。
また、洗濯する際にはパッドを外して、他のサイクリングジャージと同様に洗濯機で洗っています。
このアイテムはロードバイクで外で乗るときには毎回使っています。また、スキーをする時にも下に着ています。ヘルメットと手袋はプロテクションアイテムとして一般的ですが、このOseus VPD Torsoももっと普及して良いアイテムだと思います。
特に着心地が良く、夏は少し暑いですが、プロテクターを装着していることを忘れるほどです。この快適さが長期間使い続けられる理由の一つです。
6. おすすめの理由
ロードバイク愛好者にPOC Oseus VPD Torsoをおすすめする理由は、その軽量性と安全性のバランスにあります。重いプロテクターを避けたいというライダーにとって、これは理想的な選択肢だと思います。
また、胸や背中、頚椎などの重要な部分を保護する設計は、精神的な安心感をもたらしてくれます。
7. まとめ
確かに、POC Oseus VPD Torsoは3万円弱と高価ですが、怪我による損失やリスクを考えると、それ以上の価値があります。また、購入時にはサイズ選びに注意し、自分の体にしっかりフィットするものを選ぶことが重要かと思います。
ロードバイクを安全に楽しむためには、適切な装備が欠かせません。POC Oseus VPD Torsoは、その一助となるアイテムです。ぜひ、自分の安全を守るための選択肢として検討してみてください。