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「腎不全」との付き合い方─17歳の柴犬の場合


新たな局面を迎えた慢性腎不全

我が家の柴犬どんべえが、血液検査の結果「腎不全」であることが発覚したのは2019年の4月。その時は「尿素窒素(BUN)」の数値が23.2 、「クレアチニン(Cre)」の数値が1.6であったことは、以前の記事『「腎不全」との付き合い方─13歳の柴犬の場合』で書きました。

あれから5年が経ち、現在17歳と7ヶ月のどんべえは新たな局面を迎えています。

結論から言うと、腎不全は「ステージ4」手前の「ステージ3」に達しました。1月12日の記事『老犬どんべえ、どっこい生きています』でも触れたように、昨年12月にBUN値が60を超えてしまい、念のため血液検査SDMAを行ったところ「ステージ3」であることが判明。現在まで1週間に1度の皮下輸液を行っています。

発症から5年、慢性腎不全の進行具合

ここに至るまでは、ずっと順調でした。

5年前の記事『「腎不全」との付き合い方─13歳の柴犬の場合』に、「2020年5月8日のBUN値が39.4、Cre値が3.47」と書きましたが(イヌの正常値はそれぞれ「9.2 - 29.2」、「0.40 - 1.4」とされています)、2022年3月にはBUN値が27.4、Cre値が2.54まで落ちたことがありました(病院の先生には、「ありえない!」とめちゃくちゃ驚かれたほど)。

その後も安定した数値が続くなど、「不可逆性」と言われる腎不全に罹患した犬とは思えない状態が、しばらくは続いていました。

これはひとえに「手作りご飯」の賜物だと思っています。「カリカリ」と言われるドライフードではなく、水分をたっぷりと含んだ手作りご飯を毎日与えていたことが、結果的にどんべえの健康に大きな影響を与えていたのだろう、と。

参照『「手作り犬ごはん」のすすめ』

それが、ここに来て急激に悪化したのはやはり2022年11月に「前庭疾患」を発症したのが大きかったと思います。

もちろん、前述したように基本的に腎不全になった腎臓が再び元に戻ることはないので、いつかこのような日が来るのは分かっていましたが。

「ウルトラ健康優良犬」のどんべえ

皮下輸液は昨年12月17日(日)が初回で150ml、それから12月24日(日)に180ml、12月29日(金)に100mlと少しずつ減らしました。いっとき食欲も減退していたのですが、それが元に戻り散歩もしっかりできているのが理由です。

年が明けて1月7日に150ml、1月14日にも同じく150mlを入れました。

毎週1回、病院へ連れて行って輸液をするのは大変ですが、腎不全が初めて発覚した際に「直ちに皮下輸液をしなければ死にますよ?」と某どうぶつ病院の院長に脅されたことを思えば、そこからおよそ5年もの間、輸液も食餌療法もすることなく数値を抑えてこられたのは我ながらすごいことだなと。

いやいや、慢性腎不全と動物病院で診断された場合の余命が1年半~2年といわれていることを思えば、5年近くも元気でいる「ウルトラ健康優良犬」のどんべえがすごいのです。

好きな食べ物を好きなだけ与えたい

さて食餌に関しては、「初期の腎不全」と診断されてから2年間は、たんぱく質を控えるために米を通常の白米から「LGCソフト」に替え、大好物の牛乳とヨーグルトを控えていたのですが、2022年に前庭疾患を発症してからは犬用ミルクを食餌の時に与えています。

ステージ3になった今は、彼が好きな食べ物を好きなだけ与えたいと思っています。

「『前庭疾患』について──16歳の柴犬の場合(その3)」でも書いたように、現在はふらつきながらも大体10分くらい散歩をして、食欲もそれほど落ちておらず、尿も便もしっかり出ているので、しばらくは様子見という感じ。

まだまだ寒い日が続くので、できる限り家の中を暖かくして、彼の免疫力を落とさないようにしたいと思います。

この先、腎不全がどのように進行し、どのような症状として現れるのか。もちろん心配ではありますが、少しでもどんべえが健やかに暮らせるように手を尽くします。

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