見出し画像

第106回全国高等学校野球選手権大会 9日目展望

 皆さん、おばんです!今日も2回戦が進んでいきましたが、春夏連覇を目指す健大高崎や大阪桐蔭が敗れるなど、今年は、少し上位進出のチームの顔ぶれも、例年と変わるような予感がしますね。では、8日目の振り返りです!

8日目
第1試合 智弁学園(奈良) 2-1 健大高崎(群馬)
第2試合 小松大谷(石川) 3-0 大阪桐蔭(大阪)
第3試合 京都国際(京都) 4-0 新潟産大付(新潟)
第4試合 西日本短大付(福岡) 13-0 菰野(三重)

 智弁学園は、接戦を制して、春夏連覇を目指した健大高崎に勝利。エース田近の好投が光りました。小松大谷は、選抜8強の大阪桐蔭に終盤に3点を奪って勝利。エース西川はマダックスでの完封を果たしました。京都国際は、終盤に突き放しての勝利。2年生左腕西村も好投しました。西日本短大付は、優勝した1992年以来の夏2勝です。
 では、9日目の展望です。明日でベスト16が出そろいます。

9日目
第1試合 中京大中京(愛知) - 神村学園(鹿児島)
 どちらのチームも終盤の逆転で、初戦を突破したチーム同士の対決。この一戦でも、終盤までもつれる試合展開になると予想される。お互いに、投手起用がカギを握りそうだ。
 1回戦、苦しみながらも逆転勝ちで2回戦に進出した中京大中京。勝負所で、4番杉浦、5番仲にタイムリーが飛び出した。次戦でも、ノーヒットだった3番山田を含め、中軸の勝負強いバッティングに期待がかかる。投手陣では、6回途中からリリーフした田中が、相手の流れを断ち切る好投を見せた。愛知大会でも複数の投手で勝ち上がっていることからも、エース中井に頼らない投手起用が重要となりそうだ。
 千葉の強豪・木更津総合に対して、後半に畳みかける打線が印象的だった神村学園。4番正林は不調気味だったものの、2番入耒田、6番上川床が2打点を挙げるなど、甲子園をよく知る選手が、勝負強さを見せつけた。切れ目の無い打線は、2回戦でも脅威となりそう。投げては、エース今村が147球を投げて完投。速球派右腕の早瀬ら、控え投手の登板も予想され、継投のタイミングは重要となる。

第2試合 岡山学芸館(岡山) - 掛川西(静岡)
 1点を守り抜いた岡山学芸館に対して、8得点を挙げて打ち勝った掛川西と、対照的な勝ち上がりをした両チームの対戦となる。エースの立ち上がりをどのように攻めていくかが焦点になる。
 岡山学芸館は、1回戦を5回の犠牲フライであげた1点のみで守り勝った。エースの沖田は、8回を投げて、与えた四死球わずか1と制球力の良さが光った。次戦でも先発が予想され、低めにボールを集めることを徹底していきたい。打線では、3四球を選んだ1番古謝、決勝の犠牲フライを打った2番高安のリードオフマン2人の出塁が重要となりそうだ。
 掛川西は、大応援団の声援も背に、60年ぶりの夏の甲子園での勝利を果たした。ここぞで畳みかける打線は強力で、静岡大会の勢いそのままに、5打数4安打の活躍を見せた2番鈴木を中心に、単打で繋いでいきたいところだ。投手陣は、先発の横手投げ右腕・高橋が踏ん張ると、長身右腕・増井も球質の重い直球で、好投を見せた。2枚看板が安定すれば、2勝目が見えてくる。

第3試合 早稲田実(西東京) - 鶴岡東(山形)
 打力で勝ち上がった早稲田実と投手力で守り抜いた鶴岡東の対戦となる。鶴岡東の投手陣が、早稲田実打線にどのように対峙していくかが焦点になりそうだ。
 早稲田実は、西東京大会の勢いそのままの打力を見せつけた。1回戦では2番に座った宇野は、木製バットであと少しでホームランの当たりのタイムリーを放つなど、持ち前の長打力を見せつけた。1回戦では無安打だった1番三沢に当たりが出れば、さらに打線は活発になるだろう。投手陣では、エース中村の踏ん張りがカギを握る
 1点差の接戦をエース桜井の力投で守り抜いた鶴岡東。エース桜井は、低めの制球力で、聖光学院打線を翻弄した。2回戦でも、打たせて取るピッチングを発揮できるかに注目したい。打っても4番の桜井を中心に上位打線に当たりが出ている。犠打で手堅く攻めながら、ロースコアの展開に持ち込めば、鶴岡東のペースになるだろう。

第4試合 大社(島根) - 創成館(長崎)
 どちらも、エースの粘りのピッチングで初戦を突破した。次戦でも、両校のエースの立ち上がりが重要になるだろう。打線がどのように攻略していくかも楽しみだ。
 大社は、選抜準優勝の報徳学園に対して、常に先行する戦いを見せて、勝ち切った。エース馬庭は、内角を強気に攻める投球が冴えて、好投を見せた。1回戦では、積極的に盗塁を仕掛ける姿勢を見せた1番藤原を初め、機動力を駆使しながら、得点を積み重ね、早めに馬庭を援護していきたいところだ。
 1-0の投手戦を制して、2年連続で初戦を突破した創成館。エースの村田は、ここぞでの低めの制球力と伸びのあるストレートで、淡々と投げ込み完封した。小副川の冷静なリードも光る。打線は武富や福島といった下位打線にも当たりが出ており、手堅く攻めて、早めに村田を援護する展開を作っていきたい。

 では、当たるはずのないスコア予想です。
第1試合 中京大中京(愛知) 7-5 神村学園(鹿児島)
第2試合 岡山学芸館(岡山) 4-2 掛川西(静岡)
第3試合 早稲田実(西東京) 8-4 鶴岡東(山形)
第4試合 大社(島根) 2-1 創成館(長崎)

 4試合とも好ゲームが期待できます!ベスト16がどんな顔ぶれになるのか、期待しましょう!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集