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第106回全国高等学校野球選手権大会 6日目展望

 おばんです!今日も熱戦、そして波乱含みの試合が続きました!まずは、5日目の振り返りです!

5日目
第1試合 早稲田実(西東京) 8-4 鳴門渦潮(徳島)
第2試合 鶴岡東(山形) 2-1 聖光学院(福島)
第3試合 大社(島根) 3-1 報徳学園(兵庫)
第4試合 創成館(長崎) 1-0 白樺学園(北北海道)

 早稲田実、鶴岡東、大社、創成館が、2回戦に進出しました。早稲田実は4元号全てでの勝利を達成、大社は、実に63年ぶりの夏の甲子園勝利を果たしました。選抜準優勝の報徳学園は、初戦で姿を消すこととなりました。

 では、6日目の展望へと参りましょう!

6日目

第1試合 熊本工(熊本) - 広陵(広島)

 熊本、広島、それぞれの高校野球を長年引っ張ってきた伝統校同士の対決となった。意外にも、甲子園では初対戦となる。地方大会で好投した両エースの出来がカギを握りそうだ。
 3年ぶりの夏の甲子園出場を決めた熊本工。伝統の堅守は健在で、守りからリズムを作る戦いを持ち味とする。熊本大会でエースナンバーを着けていた最速146キロ右腕の廣永が疲労骨折で、甲子園でメンバー外に。その代わりにエースとして台頭したのが2年生の山本。曲がりの大きいスライダーを武器に、多彩な変化球で打たせて取る。熊本大会では、40イニングで与四死球4の安定感が光った。打線で頼りになるのが、3番上田と4番菊山の中軸。ともに勝負強さがあり、中軸の前に走者を溜めていきたい。難敵・広陵に対して、堅守で初戦を制したい。
 4季連続の甲子園出場となった広陵。1年からチームの中心として活躍し続けるエース右腕・髙尾、捕手で主将の只石のバッテリーは、集大成となる夏に挑む。髙尾は、ストレートの球速も148キロまでに伸び、4試合でわずかに失点1と安定感が光る。広島大会では、髙尾に続く投手陣も台頭。左腕の山口は、髙尾を上回るイニングを投げて、イニングをはるかに上回る三振を奪ったボールのキレが特徴。打線では、1番濵本、2番田村が打率4割越え、出塁して、主将の只石ら中軸に繋げていく展開になれば、初戦突破に向け、試合を優位に進められるだろう。

第2試合 富山商(富山) - 東海大相模(神奈川)

 2年連続出場となる富山商が、神奈川の強豪・東海大相模に挑む構図になりそうだ。富山商の強力な投手陣が、東海大相模の打線にどのように対峙していくかが重要となりそうだ。
 多彩な投手陣と長打力で、2年連続の夏の甲子園出場を決めた富山商。富山大会決勝では、5点差をひっくり返すなど、粘り強いチームに仕上がった。打線の中心を担うのが、4番に座る福田。188センチ88キロの大きな体で長打を量産する。主将の鶴田、釣が出塁してチャンスを作る展開に持ち込めば、集中打も見込めるだろう。投手陣は、タイプの異なる投手陣が揃う。背番号10の山本は、低めの制球力で打たせて取る投球が光り、富山大会で活躍。エース左腕の寶泉、速球派右腕の森もリリーフとして控えており、昨年の初戦敗退の悔しさを晴らす準備は整っている。
 投打に存在感を見せ、準決勝、決勝は終盤の逆転勝利で、5年ぶりの夏の甲子園出場を決めた東海大相模。2021年に就任した原監督にとっては、初めての甲子園での采配となる。神奈川大会で3割9分5厘のチーム打率を記録した打線は、低反発バットの影響を感じさせない長打力が際立つ。打率6割越えの6番才田、主将の木村などが好調を維持する。投手陣は、198センチの長身エース左腕・藤田と2年生右腕・福田の2枚看板。2人とも150キロに迫る直球を武器としており、奪三振能力も高い。今大会出場チームでも際立つ総合力と粘り強さで、まずは初戦突破を狙う。

第3試合 鳥取城北(鳥取) - 明徳義塾(高知)

 しぶとい試合運びをする両チーム同士の対決。4年前、甲子園の交流試合で対戦したとき以来の対決となる。そのとき同様に、接戦の展開になることが予想される。
 決勝では、9回に3点差をひっくり返してサヨナラ勝ちを収め、土壇場から6年ぶりの夏の甲子園出場を決めた鳥取城北。複数の投手陣の継投策で、ピンチを切り抜けながら、勝ち進んできた。鳥取大会の4試合では、実に7人の投手が登板し、継投をしてきた。軸になるのは、エースの鈴木と背番号10を背負う田中の2人。鈴木は直球で押し込む投球で、田中は打たせて取る投球で、相手に的を絞らせない。打線では、中軸を担う平山と橋本の2人の2年生に期待したい。決勝では、同点打、サヨナラ打を放ち、甲子園出場に貢献。甲子園でも勝負強いバッティングに期待したい。
 明徳義塾は、丸2年、甲子園から遠ざかってきた中で、決勝で選抜出場の高知を破って、2年ぶりの甲子園出場。高知大会では下級生の活躍が目立った。注目は2年生で主戦として投げていた左腕・池崎と1年生捕手・里山のバッテリー。キレの良いストレートとボールを低めに集める配球で、打たせて取るピッチングを展開する。打線では、同じく2年生の藤森や松井が打率5割から6割と好調。犠打をうまく生かしながら、手堅く攻めていく馬淵野球は健在。まずは、初戦突破を狙う。

第4試合 北陸(福井) - 関東第一(東東京)

 2年連続の夏の甲子園出場の北陸と春夏連続出場となる関東第一の、甲子園経験を持つ選手の多いチーム同士の対決。北陸の投手力が関東第一の足を絡めた攻撃にどのように対応するかが焦点になりそうだ。
 2年連続で夏の甲子園出場となる北陸は、昨年から甲子園を経験しているメンバーも揃い、甲子園の慣れという面では十分。豊富な投手陣の継投で、福井大会を勝ち上がってきた。投手陣の中心は、井黒、竹田海の2人の本格派右腕。先発することの多い井黒は、カットボールで打者の芯を外す投球が持ち味。エースナンバーを背負う竹田海は、最速148キロの力強いストレートが特徴だ。打っては、機動力を絡めて、少ないチャンスをモノにしていく。昨年の甲子園を経験している主将で4番の小矢や1番の水野が復調してくれば、打線にも厚みが増してくるだろう。
 春夏連続での甲子園出場となった関東第一は、初戦はタイブレークの試合で苦しみながらも、その後は盤石の戦いぶりで東東京大会を勝ち上がってきた。攻守にバランスが取れているのが特徴で、投手陣は、制球力の高い畠中と、最速149キロの本格派右腕・坂井が中心。2人の継投が、守備にもいいリズムを与えている。攻撃陣の中では4番の高橋が好調。打率4割7分8厘で、2試合連続本塁打を放つなど、パワーにも磨きがかかっている。上位打線は、盗塁やセーフティバントなどで、積極的に機動力を絡めてくる。選抜の開幕戦で敗れた悔しさを胸に、この夏は大暴れする。
 
 では、当たるはずのないスコア予想です。

第1試合 熊本工(熊本) 1-3 広陵(広島)
第2試合 富山商(富山) 3-5 東海大相模(神奈川)
第3試合 鳥取城北(鳥取) 6-4 明徳義塾(高知)
第4試合 北陸(福井) 3-4 関東第一(東東京)

 明日の4試合も、注目カードが目白押しです!明日から2回戦に入りますが、楽しみにしましょう!

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