「みんな違ってみんないい」を紹介します。
わたしと小鳥と鈴と 〜金子みすず〜
わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。
鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。
この詩は、大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した金子みすずさんの詩です。金子みすずさんは、享年26歳。
当たり前のお話と受け取れるかも知れませんが、この詩を読んだ時に「人と比べなくてもいい。」という温かいメッセージが伝わってきました。
私たちは、それぞれに価値観が違うので十人十色です。
例えば、ご飯の時間は豊かにしたいと言う人もいれば、お腹がふくれればいいと言う人もいます。家族が集まる記念日は「外で食べよう。」と言う人もいれば、せっかく集まったんだから「家で食べよう」と考える人もおられます。価値や基準は人それぞれです。
人と違って当たり前ですが、一つの価値観や基準で人を見てしまうと、その人の良さや価値が見えなくなってしまうことがあります。
人との「出会い」はまさに「新しいものの見方に触れる機会」と言えそうです。
私たちが生まれてから今までの時間をかけて作られてきたものが価値観です。
それぞれに、その価値観で生活しています。人の数だけ価値観があります。
みんなそれぞれに違っている。
「人と比べなくてもいい、みんな違ってみんないい。」
温かいメッセージとして受け止めました。
最後までお読みいただきありがとうございます。