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四国正月堪能きっぷで楽しむ

インターネットでたまたま見つけ、これは「激安」、はっきり言って「持ってけ、泥棒」いや「叩き売り」並みの値段だと感じ、購入を決定。じゃ、どこいこ?やはり私は、高知県にいまだかつて上陸経験がない、そして、土佐電の魅力を感じ「高知県」をメインに考えました。

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 関西~四国へのアプローチをどうするか?
 ちなみに、私は関西在住で、この問題をどうするか?公共交通機関であれば、今は高速バスが主流かな。明石海峡を渡るバスはひっきりなしに走っている。ま、これにも裏技?があって、明石海峡大橋の本州側の高速舞子で乗降するのが得策。ここから三宮へ出て、阪急の株主優待券なんかを使うと私は非常に安くスムーズにいくことができる。
 でも、この方法は、時間がもったいない。できれば早朝には四国へ入りたい。
次に考えたのが、ジャンボフェリーで神戸・高松を深夜に移動する方法。あるいは、南海難波から和歌山へ行き、徳島へ南海フェリーで渡る方法。これの組み合わせも面白いとは思った。それぞれ、お値段が2,000円位とあって往復4.000円位で面白い。
 それをやっちゃうと2連続船泊で身体的につらいかな?なんて思ったり。
 結局のところ、クルマで児島駅へアプローチすることにした。まず、駅前の駐車料金が440円と安いこと、できるだけ下道で行くことで(結局、第2神明だけ有料)で行くことに。これで片道約4時間ほどで走れる。この方法は往復でガソリン代入れて4200円くらいかな。
 フェリー往復と変わらないか、少し安いかなという金額に収まりそう。(フェリープランは港まで家から片道400円程度はかかるので)

計画段階
 1度、バースデイ切符を使い、行きたいなと感じてはいたものの、宿泊費用などを入れるとやはり、なかなかのお値段になることから行きそびれていた。ちなみに、グリーン3日間で13000円で。その頃の思いなどを思い出し計画を練った。
 関西から遠い地域が主に行きたくなるのが人情でまず、候補は予土線。ここにはホビートレインが2種類走っているし、多客期はトロッコもあるしこの両方を是非と考えたが正月には、トロッコは運転していなかった。愛媛県ではあの有名な青春18きっぷの写真にもなった下灘駅、ここも行きたかった。内子線と呼ばれる新線でないローカル線で本数の関係からここをターゲットにして行かねば難しい。また、下灘へアプローチする列車の一つでは「伊予灘物語」号もアプローチする。これも運転日に入っていなかった。さらに、高知方面も「四国まんなか千年物語」も運転日に入っていなかった。これらの観光列車はあきらめざるを得なかった。
 例えば、しまんと号の始発に乗り下灘に寄り、一周はできなくはないがホビートレインに1種類しか乗れない、そのうえ、高知の寄りたいところもパスせざるを得ない、ということで外すことに。
 そういうわけで土佐電鉄に乗るプランに。
 なお、バースデー切符の時は土佐くろしお鉄道も乗れるので宿毛や奈半利も組み合わせていた。下灘は松山に行ったついでにいつか行けるでしょう。(わりと松山に近め)
 
全体
 まず、第1走者はマリンライナー1号。2連の223系なんて北近畿地区のワンマンカー位しかないよね。5連のマリンライナーしか見たことなかった私は新鮮だった。瀬戸大橋にかかると速度を落とすね。周りは真っ暗で何も見えないけど減速したこと、音が変質したことですぐに分かった。瀬戸大橋が終わると元の速度に戻し走る。坂出でさっそく、乗り換え。
 高松からの松山行きが到着する。これには所定では8600系が入るけど、繁忙期の輸送で8000系3連に変更されている。私は中村行き特急しまんと1号で新型2700系に乗る。所定では2連であるが、3連に増結されていた。それでも立ち客は多く私は丸亀で奇跡的に座れた。
 琴平からギアが上がった感じでグイグイと山を登っていく。段々と明るくなってくる。
ホントに山深いと感じ入る。1時間毎に特急が運転されているということは30分に1回すれ違いがあるということである。金蔵寺・阿波池田・大田口・後免で行き違いを行う。
 土讃線の山の中は、景気は最高です。ただただ混雑にはおどろくばかり・・・
なにしろ帰省ラッシュのUターンが始まったかなというタイミングの下り列車にもかかわらず混雑している。
 高知でドッと下りるには下りたけど立ち客が皆無というわけでない。混雑が続いている。ほとんどが窪川までそのまま続く感じである。須崎ではまとまった人が乗り降りしていたかな。
 窪川から、予土線で四万十川が近くを走る路線である。まず、鉄道ホビートレインである。新幹線0系を模した先頭部が素晴らしい。この車両も混雑している。もちろん立ち客も多数いる。なんとか立ちながら景色を楽しむ。
 江川崎は四万十市の中心で日本の最高気温を記録したことで有名である。

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ここで、ホビートレイン同士が行き違いを行う。というわけで私はここで折り返す。
 そして、恐るべき恐怖が目の前に迫っているとは想像もつかなかった。次にやってきた海洋堂ホビートレインであるが、なんとこの列車は通勤列車も顔負けの混雑でほとんど身動きもできない。人が多すぎて窓が曇るし車窓もなかなか楽しめない苦行列車である。
 四万十川の沈下橋をみつつ、窪川の早く着かないかとそればかりが脳裏をよぎる。「そんなはずじゃなかった」と。すぐ近くにいた客でどうも青春18きっぷを所持している人がいた。我々、正月切符ユーザーは18きっぷよりの安い切符を使っているのが申し訳ない気がした。後刻、この海洋堂列車の宇和島駅を出発する列車に間に合わせるには、少なくとも松山から本日の日程をスタートさせねば間に合わないことが判明。この多くの客はどこから来たんだろう?と不思議に思った。正月切符2日目ということで、松山泊をしたのかな。そう、先程坂出駅で見たいしづち103号はおろか、その前の101号でも間に合わないのであった。
 そして、窪川へようやく到着したら次の列車は朝のしまんと1号の折り返しの2700系高知行きあしずり6号である。この教訓で早めに自由席の列に移動。しかし、・・・「おまえもか」と溜息に変わる。この列車も通路まで立ち客で埋め尽くされている。(正確には、窪川から立ち客多数に)仕方ないので高知方面へ立ち尽くしで乗車。手前の朝倉で下車。
 ここから、土佐電鉄へ。この朝倉付近では土佐電鉄は単線でなんとこの朝倉で行き違いでタブレットを使用していて、交換をするのである。その風景を見たかった。この日はたまたま、係員が近くにいてそれを路面電車の運転手に渡していた。直接の運転手同士のやりとりは見られなかった。

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そして、その列車の乗って、高知城まで乗車する。久しぶりに座ることができ少しホッとする。高知城、周辺高知大神宮で初詣、御朱印をもらいはりまや橋交差点で歩道橋の上からダイヤモンドクロシングの様子を撮影する。ホントは朝のラッシュ時が一番面白いだろうけどね。そして、高知駅でお土産を買いこんなことならと自由席の確保に早めにホームへ行く。
 日本で最短駅間を見るのはあきらめた。このパターンだと後免からの乗車になり、また再び自由席通路での立ちんぼになりかねないと判断した。折り返しの南風9号が20分遅れで到着。素早い折り返し作業のおかげで1分遅れ程度で発車する。
 ここからは2000系。この車両30年選手なのはわかっているけど引退するのは惜しい気持ちでいっぱい。後輩の2700系より特にシートは優れていると個人的には感じる。この岡山行き特急南風20号は4連とこれでも増結しているのだね。このかきいれどきにこの短い編成で事足りるのはつらいところだね。
 高知駅は高架駅になり数年がたつ。2面4線のシンプルな作りで機能的ではある。地方の主要駅で高架にするのは結構多いように思う。北陸の金沢・福井 山陰の福知山・鳥取・松江・出雲市も同様だもんな。これが、標準なのかもしれない。かつての2面3線で1面だけ駅本屋に直結するタイプは今後も減るかもしれないね。行き違いがないときはメインの列車(特急など)をこのホームに発着させることで利便性が高い場合があるのは事実だけど。
 南風20号は、結構便利な列車で、高知であしずり号との連絡を受ける上に阿波池田では徳島行き特急への連絡もいい。私はある理由から高松へ向かうため宇多津で下車する。そして後続の快速サンポートで高松へ。
 1日に2本しかない徳島からの岡山行きうずしおに乗るためである。これは、宇多津で高知からの岡山行きと連結する列車である。そしてそれを眺めるために乗車。列車はうずしお標準の2連でなんとも寂しいが高松到着時点で座席は埋まるくらいには乗っている。高松からは結構空いてしまうが致し方ない。それとこの列車なんと坂出駅を通過してしまうというのもレアである。

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 このあと、せっかくなので8000系で1本しかないアンパンマン列車で新居浜へ向かう。多度津で多客期は別途運転している高松からのいしづち号を待つ。そして、行き違い列車も待つ関係でなんと10分停車。これもビックリ。でも、ここから予讃線を飛ばしっぷりは気持ちがいい。どっぷりと日が暮れて景色は見えないが速度は速い。ちなみ8000系は指定席と自由席ではシートが差別化されていて、自由席は走り始めたころのものをそのまま使っておりかなり固くくたびれている。
 新居浜は典型的な国鉄型の配線で駅本屋側に特急を停車させる。普通列車はこ線橋を使い回らせるというものである。
 ラストの戻りは岡山行きしおかぜ30号。この多客期には1運用のみとなっている8600系である。なんとグリーンを2両つないだ8連でやってきた。普段は7連なのに・・・。そして切り離しも変則的で8000系は5+3なので3連で高松へ向かうが6連で岡山へ行き、高松へ2連で行くということである。なかなか、貴重な体験である。しおかぜは夜の便ということもあり50%位の乗車率で落ち着きを見せていた。
 児島で降りるときにすぐ横で、関西から来ていた同士がいっていた。「京橋4:49
発で疲れた。四国で定価21,000円分乗れた。ありがとう。」ここから推測するには児島までは青春18きっぷで乗り継いでやってきて、高知と松山と単純してきたのだとまあ~間違いないでしょう。(高知・松山それぞれ滞在時間は1時間程度)このあと、彼らは最終新快速で大阪まで戻ったことでしょう。ちなみにこの新快速は京都行で私も乗ったら帰ることができます。
 児島からクルマで帰る最中、国道2号線を走っていると時々山陽本線で上り普通列車を見ることができる。これこそ、彼らを乗せた列車であった。ちなみに私の到着時刻もほぼこの乗り継ぎで帰るのと同じくらいであった。
新旧世代交代
 そう遠くない将来に、2000系は2700系に置き換えてしまわれるようである。そういう意味ではこの時期に、四国へ行くことができしかも安くで乗せていただいてありがたいと感じた。
 そして、今回は特急だけで2000系・N2000系・2700系・8000系・8600系と5種類を堪能できた。ホント、充実した1日だった。統一が進むとこういったことはできなくなってしまうだろう。
四国の繁忙期の輸送
今回は、四国の繁忙期の輸送体制を見ることができよかった。まず、新幹線顔負けの帰省ラッシュに伴う、自由席立席が発生すること、(はっきりいって、田舎は高速道路と所要時間は変わらないかむしろ遅く値段も高いので鉄道利用は冷え込んでいると思っていた)に驚いた。
 それと車両をやりくりして輸送力を最大限にしようと努力している姿は、感服に値する。どうしても波動が大きくなってしまうのは仕方ない面もあると思う。でも、JR四国は頑張って存続してほしいと心から応援したい気持ちになった。JR北海道以上に経営的に苦しいと聞いているだけに心配ではある。
 ただ、世界的には鉄道には環境面などから追い風が吹いているのは事実である。既存のインフラを駆使して頑張る特に土讃線を始めとする非電化単線鉄道は有効に活用してもらえたらと感じる次第である。


移動距離
(概算)
高知~児島:150
高知~窪川: 70
窪川~江川崎:42
高松~新居浜:103    合計730

他の考えられるプラン

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価格面の比較

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表定速度など

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車両運用など

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まとめ
 今度は、ゆっくりと昼間の予讃線を乗ってみたいと感じた。予讃線は意外にも高速走行区間が多い。また、観光列車にも乗ってみたい。あと、秘境駅にも魅力を感じる。土佐くろしお鉄道の中村~宿毛間の高架単線区間は、智頭急行を彷彿とさせるようで乗ってみたい。まだまだ、四国の鉄道の魅力はまだまだあるといえる。


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