首都圏ー京阪神圏 夜行編
夜行は、メインは高速バスですね。なにしろ、日本で最も需要が旺盛な区間です。
かつて、3列シートで夜行バスを初めて運行したのは大阪ー福岡の「ムーンライト」号といわれています。それがあっという間に全国に広まっていきました。およそ、鉄道の運賃の値段程度で鉄道に比べて特急料金などが加算さる分安く移動できると人気を博しました。
首都圏ー京阪神圏はドリーム号が最も、歴史が古いといえます。このドリーム号も3列シートで運行されるようになり、快適性が増すようになりました。また、同時に特に大手私鉄系のバス会社でさまざまな発着地が設定されるようになりました。しかし、市場はまだ開放されておらず、価格面はほとんどJRバスと同じでした。その後、ツアーバス会社が参入していきました。特に、4列シートの観光バスをベースにした車両を使い従来の夜行バスの値段の6割程度で参入してきました。
また、特に需要の多い金曜や日曜は値段を高めに設定しそれ以外の日には安くするといったフレキシブルな設定を始めたのもツアーバスです。インターネットの発達と伴って、新しい(特に若者)需要を開拓していったといえます。
現在は、ツアーバスも路線バスに模様替えをし座席のランクで大きく分けて3段階あります。一番安いのが、4列シート、次が3列シートそして最も豪華なのは2列シートです。最も豪華な2列の場合、「寝返りも打てる」といううたい文句でした。おおよその値段設定としては4列シートで3000円から5000円くらいですね。この値段の幅は発着地であたり付帯設備(トイレや毛布など)のあるなしやシートピッチ(座席間隔)の差であったりします。3列シートでは5千円後半から9千円くらいまです。3列の中でもややシートにグレードの差があったり早めの予約で安くなったりします。
そして、2列シートは1万円程度からになります。この値段帯は新幹線の安めの値段や格安航空会社ともかぶってきます。
最後に、神戸・大阪→横浜・東京しか使えませんが、サンライズエクスプレスという寝台特急です。ノビノビ座席という普通車指定席なら(完全に横になれる)12000円程度で乗れます。幾分、新幹線より安く、新幹線の始発より早く首都圏に到着できます。なお、下りは翌朝姫路まで停車しません。