四国三郎さんと共に走る特急
特急剣山とは
徳島~阿波池田駅を結ぶのが(厳密には佐古~佃間)徳島線です。特急列車がキハ185系で運転されています。かつては、急行「吉野川」として運転されていましたが、特急に格上げになりました。時刻表を見ると夕方の阿波池田行きの本数が充実しています。1時間に1本設定されています。特急剣山は下り6本、上り5本とアンバランスですが、上り2号は2本併結した4両連結で運転するためです。
吉野川沿いに上流から下流へ
阿波池田駅で上下方向の南風号と接続する形で11:30発剣山6号に乗車します。2両つなぎで指定席は、前方7列だけです。それ以外は自由席です。阿波池田乗車時点では、各号車数名ずつで、乗車率としては10%程度いくかなという程度です。
ここから、佃までは、土讃線を走ります。佃まではまっすぐなので結構飛ばします。キハ185は、変速の時に大きなショックがあります。これが、旧国鉄っぽいというか特徴ですね。佃から土讃線は吉野川を渡り山登りを始めます。徳島線は吉野川沿いに進みます。阿波加茂に停車しその次の貞光までに北側の山肌を見ると真新しいそうな大きな建物が見えます。これは、大塚製薬の工場らしいです。貞光からは学生が乗ってきました。試験の帰りなのか午前中で終わったのですね。
貞光ー穴吹の特急の1駅だけでしたが、特急料金を要します。ただ、300円ほどと良心的なのは救いです。ただ、車掌さんは忙しそうです。沿線のほぼ真ん中の穴吹までは普通列車は11往復しか設定されません。日中は3~4時間ほど間隔が空きます。このためか、学生さんもやむをえず、特急を使っているのですね。
穴吹は、美馬市の中心地です。ただ、駅前といっても2階建ての建物が見られるくらいです。穴吹から東側は普通列車も日中1時間毎くらいは運転されます。当駅発の普通列車が出発準備しているのが見えます。次の阿波山川に隣接して木材置き場のようなものが見え、林業が盛んなのかな?と感じます。
お城が駅から見える
阿波川島では、駅から川島城が見えます。ここで小休止。特急列車との行き違いで3分停車します。なお、阿波池田行き普通列車も停車中ですがなんと4両つなぎで驚きました。段々と北側の山肌が離れていき、平野みたいな感じになっていきます。鴨島に停車し、その後牛島では普通列車を追い抜きます。石井にはほとんどの特急が停車しますがこの列車は通過します。また、普通列車と行き違いします。
この辺りでは、キハ185系の性能めいっぱいの110キロ運転をします。なかなかのスピード感です。鮎喰川を渡り鮎喰を通過。そして、蔵本です。ここは徳島大学病院が近いです。そして、高架に上がり高徳線と合流すると佐古を通過。高架を下り大きな踏切を越え徳島駅に入線します。
キハ185には、特急電車の「しおかぜ・いしづち」号用として用いられていた8000系の普通座席の廃用品を活用した車両があります。なぜなら、一部、愛媛県内の列車向けに普通列車用として格下げされた車両の特急車への再格上げの際にリクライニング機能などを外してしまった元の座席では特急にふさわしくないということでこのような措置が取られた聞いております。今回、そのような車両にはあたりませんでした。
まとめ
・のどかなローカル特急という趣ですが、少なからず利用者がいてほっとしました。
・吉野川沿いに進みますがそれほど川が見えるわけではない。
・徳島へ近くになるにつれ建物が増えてくる感じです。