hinata_longboardさんが人々を魅了するわけ。
最近、毎日、毎日、何度も、何度も見てしまう
インスタがある。
熊本に住む11歳のひなたさんがロングボードを巧みに操り
ボード上で軽やかにステップを踏む何本もの動画たちだ。
フォロワーは1.3万人もいる(私がフォローしたときは1.1万人だった。ものすごい勢いでフォロワーが増えている)。撮影者はお父さん。
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何度見ても全く飽きない。
私は全くこの手のカルチャーに興味はないのだが、
なぜ、彼女の動画がこれほど魅力的に映るのだろう。
【スポーツ、アート、社会 ―金沢21世紀美術館『de-sport:芸術によるスポーツの解体と再構築』展をめぐって―】というオンラインイベントに参加した。
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そこでは登壇者たちがこんな内容のやり取りをしていた。
“スポーツは、データ管理によって不自由な身体性の中に閉じ込められている。一つの目的のために、他が徹底的に削ぎ落とされ、自己である余地がないような状況。スポーツから偶然性が排除されている=“自己の蒸発”。
スポーツが本来もっていた遊戯性が失われ、資本主義によってパッケージ化され続けている。
今スポーツが陥ってしまっているもの、かつてサーフィンやスケートボード、スノーボードがもっていた自発的な遊戯性を内包するようなあり方。”
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そう、これだ。自発的な遊戯性!
スポーツの本来の意味、“遊び”の要素がひなたさんのステップには
たくさん詰まっている(と、素人には感じられる)。
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とにかくやっている本人が楽しそう。
カメラごしにお父さんの愛情がたっぷり感じられる。
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競技になる前の本能的な遊びの雰囲気。
(実際、何かしら競技化されているのかもしれないが、私はよくわかっていない 笑)
日が暮れるまで遊び続けて、それでもやめる気になんか全然ならない
あの熱中のとき。
そんなものが全てあるように感じられて素晴らしい。
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どうか彼女の遊びのクリエイティビティが、
これからも遺憾なく発揮されますように。
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(*キャプチャー画像は、ご父兄のご了解を得て転載しています)