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象形され、不意に現れ、蠢くもののように。
【(whereabouts of the)ANIMA】植田爽介さん個展
植田さんは、東京藝術大学大学院美術研究科絵画先行版画第一研究室を修了した作家。
修了展で拝見してnoteにかんたんな感想を書かせていただいたことで
今回の個展のご案內をインスタ経由でご案內いただいた。
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植田さんの一貫したテーマは「生物と無生物のあいだ」だ。
「版画技法や複製技術を用いて有機的な存在と無機的な存在が混じり合う瞬間を視覚化する」と
今回の個展の企画概要にある。
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修了展で拝見した展示は、「仮想の標本としての表出」だとあった。
今回の展示は、そこからミクロの世界に入り込んでいった印象だ。
「ミクロの決死圏」を密やかに思い出していた。
生物の存在を物質にまで還元し、その実態を見ようとしても
そこにまた有機的な存在が見え隠れするような、
そんな世界観。
あるものは土着的だったり、またあるものは宗教的だったり
あるいはまた生命科学的だったりする。
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どこにも行き着かないけれど、そこになにかが気配としてある。
そんな印象を受ける展示だ。
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小学生の植田さんが好きだったという昆虫採集。
標本としてディスプレイされた虫たちは、果たして無生物なのだろうか。
そもそも物質で構成されているはずの生命とは、何なのか。
曖昧な境界がそこにあるのか。
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さまざまなメッセージが投げかけられているように展示を拝見した。
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#植田爽介 #art #アート #taku_sometani_gallery
#whereabouts to the anima
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