薬は減らしたい・・でも簡単ではないよね。
薬局で働いていると、いろんな疾患をもった患者さんが来ます。
疾患の数だけ薬があるといわれるように、歳を重ねると必然的に抱える疾患も増えて結局他剤投与になるということは珍しいことではありません。
そんな中、不適切処方に対して薬局薬剤師が積極的に処方提案する仕組みも整備されていますが、果たして積極的に介入することで減薬につながるのでしょうか?
といった疑問にちょうどいい論文が見つかったので読んでみることにしました。
chatGPTに要約してもらいました。
主な結果は次のとおりです:
薬剤の適切さの向上: 薬剤ケアが薬剤の適切さを改善するかどうかは非常に低い確実性のエビデンスで不確かです。
潜在的に不適切な薬物の数の削減: 薬剤ケアが潜在的に不適切な薬物の数を減少させるかどうかは非常に低い確実性のエビデンスで不確かです。
潜在的に不適切な薬物を持つ患者の割合の削減: 薬剤ケアが1つ以上の潜在的に不適切な薬物を持つ患者の割合を減少させるかどうかは非常に低い確実性のエビデンスで不確かです。
潜在的な処方の遺漏の数のわずかな減少: 低い確実性のエビデンスで示されていますが、この効果の推定値はバイアスのリスクが深刻である3つの研究に基づいていることに注意する必要があります。
1つ以上の潜在的な処方の遺漏を持つ患者の割合の減少: 薬剤ケアが1つ以上の潜在的な処方の遺漏を持つ患者の割合を減少させるかどうかは非常に低い確実性のエビデンスで不確かです。
入院の減少: 薬剤ケアが入院にほとんど影響を与えない可能性がありますが、確実性は低いです。
生活の質へのほとんど影響がない可能性: 薬剤ケアが生活の質にほとんど影響を与えない可能性がありますが、確実性は低いです。
薬物関連の問題: 薬物関連の問題は一貫した介入効果がなかったと報告されました。
すこし難しい要約ですが、38本の論文を集めて解析しても、ポリファーマシーの決定打はなさそうですね。
これからはオンライン資格確認などで薬剤情報や検診結果が確認できるようになります。
薬局のカウンターではなかなか得られない情報を読み取って活用することが必要になってきますね。
そして活用するためには「自分の意見を持つ」ことが一番大事だと個人的には思っています。論文読む、書籍読む、方法はいろいろありますが、インプットとアウトプットがうまくできる薬剤師を目指したいと思います。
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