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2020.9.5(土) 暗い夜を越えるために

 今週は結構仕事をがんばったので、整体で調整。仕事=コンピュータ、どうしても背中と腰に来る。低気圧もあって、昼寝。たまにざっと降る東京。一日中そんな感じ。雨雲レーダーを見ると、台風の影響か南東から北西に雲が流れていく。台風10号が心配。

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夜、山形ビエンナーレ初日、「観天望希」配信!(*アーカイブ観れます)


ライブ後は芸術監督の稲葉俊郎さんとのトーク。緩やかな時間。ZOOMでの対談はお客さんの前で話すよりもプライベートな感じになるのがいい。
(*画像でリンク先へ)


そういえば収録でのライブ配信は初めてだった。ライブさながらにつるっと一回だけ演奏した1時間をノーカットでまとめた映像なので(途中で鳴った電話の音も入ってる)、生々しさは残せたと思う。

山形ビエンナーレに参加することが決まった時は、ビデオを投射したりして、凝った演出のライブをやろうと思っていた。「新生音楽(シンライブ)」3回目を発展させる形も描いてた。(2時間2分あたりから僕のライブ)

自分の中にある「アート」のイメージは、少し抽象的で難解なものを描きがちだ。80年代半ばにYMOやニューウェーブを愛聴しながらアートスクールに通っていた原体験は、いまでも抜けきらない。

なかなか具体的なイメージが固まらず悩んでいた時、稲葉さんから「未来に希望を持てるようなライブを」という提案があって、視界がひらけた。選曲とパフォーマンスをピカピカに磨いて、小賢しい演出はやめることにした。

テーマに沿った選曲が決まったあとは、毎日とにかく繰り返し歌い続けた。全てを身体に染み込ませて、できるだけ自由に歌えるように。無観客の配信は「盛り上げる」ことができないのが手強い。丁寧にやり切るのがいい。今回はかなり理想に近づけたと思う。

高野寛「観天望希」(山形ビエンナーレ)
SET LIST

1.相変わらずさ
2.エーテルダンス
3.季節外れの風吹く街で
4.Morning Star(inst)〜確かな光
5.いつのまにか晴れ
6.hibiki
7.画家の一生(inst)
8.Change
9.もう、いいかい
10.ベステンダンク
11.美しい星

トークでも触れたけど、今、表現者は「何のために?」という活動の根本を問いかけられている。「観天望希」で、自分なりの答えははっきりと見えた気がする。参加できてよかった。

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bandcampfriday、今回もたくさん聞いていただけて、本当に嬉しいです。bandcampの「産直」感は、やっぱり自分にはとても心地よい。来月リリースしたい作品のイメージも固まっているので、早速とりかからなくちゃ。


この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。