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2020.10.23(金)「熱帯の真実」に迫る

この何週間か目がしょぼしょぼする。花粉かな。

昼間はずっと雨だった。今日はそれほど寒くない。雨の中撮るのも楽しい。フィルターに着いた雨滴もソフトフォーカス効果とみなす。

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日暮れ頃雨も上がり、「熱帯の真実」出版記念トークショーにゲスト出演。6月26日の配信イベント以来の晴れ豆。60名限定、今回は配信なし。

カエターノ・ヴェローゾ『熱帯の真実』刊行記念トークショー
CVの真実〜ブラジルの60年代とトロピカーリア~
日時:2020年10月23日(金)開演19時30分 開場18時30分
出演:国安真奈、中原仁、岸和田仁
特別ゲスト:高野寛(ミュージシャン)

「熱帯の真実」という本、一般にはカエターノ・ヴェローゾの自叙伝として紹介されているが、オフィシャルサイトには「自伝的哲学的随想」と書いてある。500ページに散りばめられた膨大な考察と汲めども尽きぬ固有名詞の洪水に溺れそうになりながら、この1週間、本と格闘した。


仕事で5回行ったが、ブラジルはとにかく遠い!多くの日本人にとって、距離的にも文化的にも遠い。リオオリンピックの閉会式で安倍マリオ氏が土管をくぐって東京からリオに瞬間移動してたけど、あれお願い、ドラえもん。


僕はさまざまな縁あって、今海外で一番友達がたくさんいる街がリオデジャネイロ。カエターノは大尊敬するリヴィングレジェンドで、親友のモレーノ・ヴェローゾの父。限りなく遠く、でも身近な存在でもある。

トークショーはブラジル(音楽)のオーソリティであるお三方に囲まれて恐縮だったが楽しくためになった。知れば知るほど、カエターノという知の巨人の底知れぬ深さに驚き、カエターノやブラジルのことをもっと知りたくなる。

終演後も話はつきず、久しぶりに近所の大衆寿司屋で打ち上げ。店の座敷が若者でごった返していてびっくり。こちら大人のテーブルでは大人しく盛り上がる。わさび巻を頼んだら、感動のあまり、いや、あまりの辛さに全員が涙ぐんで咳き込んで可笑しかった。いい夜。

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高野寛のnote
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