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2020.12.4(金)「サナギの世界 EP」リリース、そして感謝

bandcampから、新しいEPリリース。
まずは最初の2曲だけでも聞いてください。自信作です。

今まで「宅録だとプロのエンジニアのサウンドには届かないなあ」という思いがずっと(そう、デビューしてから今までずっと)拭えなかった。でも、今回は、iPhoneのスピーカーからプロ仕様のヘッドフォンまで、どんな再生機器で聞いても思い描いた音が鳴ってる。人生初かもしれない。


コロナで大変なのはミュージシャンだけじゃない。音楽が何かの助けになれば、とずっと思っていた。震災の時、行動力がなくてボランティアもできずに、ささやかに募金をするくらいしかできなかったという後悔もある。

そんな中、bandcampがコロナ禍のアーティスト救済策として今年春から始めたキャンペーン「bandcamp friday」。毎月第一金曜日の24時間は売上の全てをアーティストとレーベルに還元するという企画。ライブが思うように出来ない今年、創作を続けるためのモチベーションとして本当に有り難かった。

無料公開できて、投げ銭で課金できるというbandcampのスタイルは、そんな自分の気持にピッタリしっくりきた。定価以上の額で投げ銭してくれる方もとても多い。投げ銭してくださった皆さん、あらためてありがとうございました 。聞いて楽しんでくれた方も、自分の音楽が役に立ったなら、それだけで嬉しい。


僕は元々リリースのあるなしに関係なく創ることが好きだし、創り始めたら自分が納得するまでやめられなくなる。だから、bandcampの曲はフリーだけど、本気で作ってる。時間だけは有り余るほどあるので、今まで以上に丁寧に、ありとあらゆることを試して突き詰めてる。

今日も、直前になってどうしても試したいことがあった。

午前中にカセットウォークマンが修理から戻ってきたので、カセットにコピーしてからデジタルに戻すと音がどう変わるか?を確かめたくて、リリースの15分前まで試行錯誤してた(汗)。

カセットに録ると、デジタルの角が取れてなめらかな音に変わるが、今回のようなワイドレンジなエレクトロだと、解像度とレンジ感、スピード感が少し犠牲になってしまうことがわかった。結局、M3.4.5のみカセットバージョンを採用。

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やってみなきゃわからないし、どんなに面倒な作業を経ても結果が今ひとつならすぐ却下する。「こだわり」の積み重ねが作品の密度を上げる。

これだけ集中して作り続けることができたのは、間違いなくコロナ禍がもたらした「暇」のおかげ。bandcamp fridayのキャンペーンは今回で終わるけれど、この状況が落ち着くまで、そしてアルバムにできるくらいの粒ぞろいの極が揃うまでは、このままbandcampで配信リリースを続けてみようかと思う。

最後に、デジタルブックレットから「Head's Taiking」の歌詞と対訳を。YMOファンなら、【スピーチ】の最後のくだりに笑ってくれるはず。

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*bandcamp fridayは12/5(土)17時まで。今UPされている楽曲全ての売上が100%アーティストとレーベルに還元されます。今年の僕の新曲の全てがここに凝縮されています↓



この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。