【沖縄を知る】沖縄スパイ戦史
これほど緻密な取材に基づくドキュメンタリー映画があっただろうか。舞台挨拶で三上智恵監督が「この映画に出演してくれた人で得した人は誰一人いない」と。証言すれば、誰かを傷つけ追い込むことにもなりうるから。
多くの人が知らないもう一つの沖縄戦。36kgのカバンを背負い170cm以上ある15kgの銃を持った15,16歳の少年たちの沖縄戦。沖縄戦後史。
「軍は国を守るが住民を守ることはない。」
「基地を狙わない攻撃などない。基地を作れば攻撃される。」
今日は非常に寒い日であったが、暑い沖縄、マラリアが蔓延した亜熱帯地域の沖縄を目の当たりにし身の引き締まる思いがした。
沖縄でも桜が咲くんですね。濃い色の花びらの桜。日本で一番寒い季節に。
単館上映、自主上映で多くの人の目に触れないドキュメンタリー映画たち。どこでも1500円ぐらいする。若い子たちは観ない。そんな高い料金で。1000円でも観ない。岩波ホールも含めとにかくおじいちゃんおばあちゃんしかいない。昔から。個人的の想いとしては、若者にも届いてほしい。知ってほしい。選挙権を18歳以上にしても投票に繋がらない。
高野はやと
2019年2月10日ポレポレ東中野にて。
