スキーのエッジング動作について紐解く
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「エッジング」という言葉を、スキーのレッスンでよく耳にします。
私は「エッジング」を分けて伝えるようにしています。
エッジングは内面的な感覚を伝えるには便利な言葉ですが、エッジングのみを伝えてしまうと上達の妨げになる場合もあります。
そもそもエッジングとは?
エッジングとは、角付け(場面によっては回旋)と荷重を組み合わせて雪面とのやりとりを調整する運動を表現しています。
もっと「エッジングを強めて」や「エッジングを意識して」というと、
「角付けのことなのか?」「荷重のことなのか?」それとも「そのタイミングなのか?」を理解することが難しいです。
これはあくまで私の主観ですが、「力の方向」を意識すると上手くいくことが多いと感じます。
角付けとは?
エッジングを「角付け」と「荷重」とで分けて考えると、「角付け」の量や質の評価は非常に重要です。
「角付け」は、主に2の運動で行えます。
外脚の股関節外転(脚を外に開く、脚に対して骨盤が内側に動く)
重心移動(フォールライン方向への移動)
1はスキーの基本となる動きですので、2級(シュテムターン)〜上級者まで必要なテクニックです。
2は上級者向けです。
2級を目指す方にもオススメの角付け角度を調整する練習は「エッジコントロール」です(下記動画)
荷重とは?
「荷重」は、スキーに体重を預けたり戻したりする動作※1です。
スキーをするときに、股関節を深く曲げたり、伸ばしきったりすると、スキーに体重をかけることができなくなります。股関節の曲げ伸ばしの動きは、タイミングや量がとても重要です。
雪面からの抵抗、遠心力など外力とのやりとりが大切です。
内旋は?
ここで大きな疑問が生じます。全日本スキー連盟のスキー指導者研修課題2023のエッジングの説明部分です。
「外脚の内旋・内脚の外旋 に、上下動を組み合わせてエッジングをコントロールすることにより、 ターン中の圧変化に対してバランスを取ることができます。この間、常に力の釣り合う位置に重心を保つこと(センターポジションをキープすること)が重要です。」※1
の「外脚の内旋」という言葉です。
内旋とは大腿を内側に捻る動きです。
この「内旋」のみを切り取って理解すると、スキーヤーのパフォーマンスを下げてしまいます。
大切なのは、その次にある
「上下動を組み合わせターン中の圧変化に対してバランスをとる」
「力の釣り合う位置に重心を保つ」
です。
こちらは私のInstagram内で紹介しています。
「力の方向」が大切で、「内旋」という運動のみで理解してしまうのはあまりオススメ出来ません。
まとめ
いかがでしたか?
オフシーズンの組み立てであれこれと考えていたものを、こちらでアウトプットしてみました。
エッジングは、角付け(時には回旋)と荷重の組み合わせで、その質や量、タイミングが大切です。
あくまでスキーのターン中に起こる現象や動作についての解説ですので、コーチング方法やその組み立ては無限にあるかと思います。
私の専門でもあるオフシーズンのトレーニングで大切なのは、
動きを理解して、身体を動かしてみる(今回の記事ではエッジング)
関節機能や筋力、持久力などの身体機能のベースを高める
その動きの再現性を高める
です!!
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参考:
全日本スキー連盟 2023研修課題
Squat Real-Time Feedback on a Force Plate | Hawkin Dynamics:YOUTUBE
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