読書メモ 要求を仕様化する技術

1月からの仕事でいるかもしれない(かもしれないレベル)で、
最近買ったこちらの本を1周読んだので感想文を書いていく。

■本を読んだ理由
この本の存在は以前から知っていて、
こちらの本で紹介するやり方で仕様書が作られているプロジェクトに従事していた時に知った。
自分はシステムテストフェーズを担当するテストエンジニアなので
仕様書を書くことは今まで一度もなかったけれど、
仕様書を見てテストを作ることはたくさんやってきた。

次の仕事でもしかしたら要求仕様書とか品質仕様書に相当する成果物を書くかもしれないので、
良い機会なので以前から気になっていたこの本を読むことにした。

■率直な感想
「使えそう」
「身につけて今後に生かしたい」

仕様書の完成形は見たことあれど、
作られる段階というか、こういう表現に注意しよう。
このようなフォーマットで作りながら完成させよう。
ということが丁寧に書かれていて、
上流工程初心者でも、なんとかなりそうな気がするというふわっとした感想である。
とはいえ、本書で紹介されていたフォーマットがどうにも好きになれなくて、
どうにか自分流にアレンジできないだろうかと思う。
著者の方に、「なぜこの形式に落ち着いたのか?」と会えたらお聞きしてみたい。(形式=表を横に伸ばすか、縦に伸ばすか)

要求仕様書、機能仕様所、品質要求の書き方知らないんだけど
もっとどうにかしたいな、という人におすすめ。

本書は3部構成で
第1部 「要求仕様にまつわる問題」は、ITの現場で起きている問題のX割りは実は要求仕様に起因するのよ、とか要求しようって結局書かなきゃいけないの?とか、「要求仕様」に関する人々の前提の認識について議論している。技法的な話はメインではなく、「要求仕様」に対する読み手の認識を改めるための部分。
第2部 「要求仕様を書く」は、技術的な部分。要求仕様の書き方、そのフォーマット、技法的な面について詳細を書いている。手っ取り早くHow to を知りたいなら第2部を読むべし。
第3部「要件管理と計測」は、要件管理の方法とその効果を以下にして計測(可視化)するのか、またこの技法がほかのプロジェクト管理の分野(リスク管理、課題管理)に応用可能な旨を述べている。

結構なハイカロリー文章だったので、読むだけで3日かかってしまった。
次は疑似的なプロジェクトをChatGPTに出させて、要求仕様を作る練習をしてみようかな。

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