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光る君へのかなふみ(第31話)

物語 映る想いを 掬い上げ
胸に掻き抱く 溢れる景色

2週間ぶりの「光る君へ」でしたね。

ついに「源氏物語」の誕生でした。
あの有名な「桐壺」の冒頭の部分
「いづれの御時にか」
この言葉が、紙の上を滑らかに流れるように書き上げられていく様に胸がいっぱいになります。
「源氏物語」を途中で挫折している私でさえこういう気持ちになるんだから「源氏物語」を心底愛している方々の想いは如何程だろう…と、そのことにもうるうるしながら見てました。

綺麗な色とりどりの紙として、物語が天から降りてくるような、降り注いでいるようにまひろちゃんに満ちていく描写が、本好き物語好きにはたまりませんよね。刺さりますよね…!
(作家さん方へのリスペクト!!!)

私は「源氏物語」の誕生にまつわる事柄を知らないのだけど、史実でも一条天皇のために書かれたものなのでしょうか?
だとしたら、とても興味深いと思いました。
「枕草子」は中宮定子さまのために書かれ
「源氏物語」は一条天皇のために書かれ
「枕草子」は華やかな光の部分を書き留め
「源氏物語」は女性たちの苦しみの部分を描ききっている。
興味深いですよね。
平安の世の最も有名だと言ってもいい2人の才女たちの作品が鏡合わせのように向き合っているみたいだと思いました。

一条天皇、あの「桐壺」の帖を読んだら、絶対自分達のことだって思いますよね。
定子さまと一条天皇のことだって。
切ない想いと、懐かしい気持ち、うれしい気持ちと、悲しい思い、場面場面で湧き上がる思いに翻弄されながら、きっと読まれたんだろうな…

回想だったけど、ききょうさんが見れたのも、うれしかった。
お元気かな…ききょうさん。また会いたいな。

彰子さまが、ひょうたんにお顔を描いていたの、可愛いかったですよね。
きっと、前回で一条天皇と敦康親王が描いていたのを思い出して描いてたんですよね。
一条天皇や敦康親王にも見せられるといいな。
今度は3人で一緒に遊べるといいな。
お互いに恋愛感情がたとえなくても、一緒に楽しく穏やかに過ごすことはできると思うし、それが信頼や安心感に繋がっていくと思うし、それでもいいんじゃないかな…と私は思います。

彰子さまと一条天皇は政略結婚みたいなもので、会ったこともない人と突然夫婦になったのも同然ですよね。
いとこ同士で幼い頃から一緒に遊び、初恋だった定子さまとの関係と比べる方が無理があります。
彰子さまは彰子さまのペースで、一条天皇は一条天皇のペースで、2人が同志のようにお互いを尊敬し合い大切に思い合う関係になっていく姿を願い見守っていきたいです。

そして予告!!
これって、いよいよまひろちゃんが宮中へ入るってことですよね!?
いよいよ彰子さまの元へ!
乙丸…泣いてたよ…なかなか会えなくなるものね…寂しいよね…
小さな頃からずっとお守りしていた姫さまだもん。すごくすごく寂しいよね。
私たちも乙丸さんが見れないの寂しいよ…たまには元気にしてるか見せてほしいな。いとさんも。
小麻呂ちゃん(の孫?)も元気かな…また出てきてね。

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