大人になったと感じる瞬間
私は20歳の、世間知らずの、若造だ。
だが、そんな私にも自分が大人になっていく瞬間を感じることはある。
ポテトチップスを一回で食べ切りたいと思わなくなった時
油物を食べすぎると吐きそうになる
今年からハンドクリームを使わなくてはと思った時
去年まではどんなにほったらかしにしてても乾燥することなんてなかったのに
悲しみから立ち直るのが早くなった時
悲しんでいる暇なんてないもの私は幸せにならなくてはいけないから
昔は理解できなかった映画に面白さを感じた時
なぜあの時、母が涙を流していたのかやっとわかった
初対面の人と緊張せずに話せるようになった時
電車で席を譲る時に声も足も震えなくなった
自分にとっての幸せが何か考える時
ちょっと前までは今が1番幸せだと胸を張っていたのに
きっとまだ私は大人ではない。
でもきっともう子どもでもない。
では何なのだろう。
大人っていつなるんだろう。
もしかしたらいつまでも大人になれないのかもしれない。
大人になりたいのかな、ならなくてはいけないのかな
わからないや
今の私は不安定で影響されやすく、
感情にも敏感で、
よく言えば感受性豊かで繊細な人。
でもそんな、大人じゃない私も尊いと思える。
だって人間として生まれたんですもの
沢山の感情を知りたいの
いつか大人になるかもしれない。
でもその時が来ても、
たくさん泣いて
たくさん笑って
たくさん怒って
感情の変化を大切に掬える人でいたい。
大人になりたいな
大人になりたくないな
まぁでも、どうなったとしても、
この世界を終わらせる時に、
いい人生だったと
泣いて笑って怒れる人でいようと思う。
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