亡くなった人と話がしたいあなたと高村英
成仏した人とはもう会話は出来ないのですか?
ちょっと聞いて欲しいんだけど、私、ほとんど占いって行ったことがなくて、世間一般の占い師さんとかスピリチュアルとかほとんど知らなくて、そして血筋で言えば一般家庭で突然変異で生まれた私なのですがね?
ちょっとね、「修行的な感じで占いとか行ってみると良いですよ」と言われて、行ってみました。
普通に断られた。
え、そんなことあるの?
なんか詳しく分類されてることを初めて知ったし、雑誌の最後のページの今月の運勢とかしか見ないから、すっごく世の中に疎い人みたいじゃないの。
でもあれですね、占星術? 生年月日と生まれた時間のやつは見てもらえました。良かった。
また機会があったら見てもらおう。
占ってもらうと心が軽くなるので、それはまたそれですごい良かったな、とも思いました。
というわけで本題ですね。
(毎回、枕が長いんじゃ)
「何年も前に亡くなった方とコンタクトは取れますか?」
成仏していることを前提に、生まれ変わっていたりしてもが前提で答えるなら。
(その辺りの話はまた今度)
できる。
亡くなった方の魂がもうなくなっていて見えなくなっていても。
その人が生きたカケラは絶対にあって。
それはその相談者さまの中だったり、写真の中だったり、思い出の中だったりするわけですね。
ただもう生まれ変わっている可能性も高いので、生前の名前が必須なことですね。相談者様の『直筆』で高村は見るので、そこからコンタクトを取っていきます。
それは相談者様の直筆の中にある、その方の生きたカケラを見るからです。
成仏したり輪廻転生して新しい人生を送っていたとしても、名前も姿も国も違って自分たちとは全然関係ない人たちに囲まれて幸せに暮らしていたとしても。
その『名前』で生きた証はどっかに残っていて、そのカケラがあれば、過去、その当時、そして死後、その方が何を思ったのか、今、どう思っているのかはちゃんと残っているんですよね。
認知症になった方が母親のことを思い口にする時に、
「もう、ひ孫までいるのに、何十年前の母親のことなんて思い出してもう、」
なんて思わないですよね。
その方の中にある母親のカケラがあって、そこに自分でコネクトしているだけですよね。
成仏しないで欲しいと思うのはちょっと違うけど。
いつでも、過去のあの人に出会える場所が自分の中や、どこでも良いんですけど、どこかにあるって、すごく良いことだと思うんですよね。
もう20年も前に亡くなった人なんですけど……
と、躊躇っている人がいるなら、ちゃんと繋がれるよ〜って知っていると、結構心が軽くなったりするのかなあと思って、この記事を書きました。
その人の生きた証やカケラがどこにも残っていない世界なんて、寂しいと思うんですよね、私は。
人間って自分たちで絶滅させておいてその剥製を博物館とかに資料として飾ってたりするくらいには、「生きた証」に固執する生き物なんですよね。
でも人間ってそんな感じよね〜って思いませんか。
成仏して欲しい。でも、しないで、そばにいて欲しい。
その矛盾こそが人たらしめるのであろう。知らんけど。
今、楽しい話をするのも大好きだけど。
昔の楽しかった時の話をするのも大好きだ。
その過去に、会いたい誰かがいて良い。
その過去に戻って、会って良い。
会話をして良い。
もう死んだから、その人のカケラも何もこの世にないなんて、何一つ残ってないなんて、そんなこたあないんだなあ。 えいお。
少なくとも、あなたが生きている間は、あなたがその人が生きた証で、カケラだ。
何年も前の答案用紙を持ってきてください。
問題文はもう捨てたけれど、という方も、答案用紙だけで大丈夫。
答え合わせをしましょう。
あなたが会いたい、その人の名前を持ってきて。
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