Markupの日本語訳って悩ましい
MathMLの仕様書を読んでいて、日本語訳にするのが難しい単語の1つがMarkupです。HTML(Hyper Text Markup Language)は一般にハイパーテキストマークアップ言語と呼ばれているので、マークアップが良いかなとも思います。<code>コード</code>の<code>とかの部分がマークアップですね。
JIS(日本工業規格)を眺めてみると
JISを眺めてみると、面白いことが分かります。SGML(Standard Generalized Markup Language)は1992年にJISにも載せられていて、その時の日本語訳は文書記述言語です。S(Standard)の部分も、G(Generalized)の部分もかなり意訳されていますが、漢字が並んでいてさすが日本工業規格って感じです。
一方でXML(Extensible Markup Language)も2002年にJISに載せられていて、その時の日本語訳は拡張可能なマーク付け言語です。10年で大分カタカナ語が進出していますね。にしても、マーク付けはあまり使いませんね。
さらに深堀していくとHTMLも2000年にJISに載せられていて、なんと日本語訳はハイパテキストマーク付け言語です。ハイパーの「ー」が無いのがパンチが効いている気がします。
ともあれマークアップ
とは言うものの、ウィキペディアにしても、用語辞典などのウェブサイトにしても、マークアップが使われていることが多いです。なので、JISはともかく、マークアップって訳すのが伝わりやすいかなって考えています。
余談ですがApplication Softwareも
Application Softwareもなかなか悩ましいです。今時、応用ソフトウェアって訳したら伝わらないだろうし、アプリケーションソフトウェアは長ったらしい気がします。スマートフォンが普及してからはアプリって呼ぶ気もしますが、パソコンのワープロソフトとかをアプリって呼ぶのはどうしても違う気がしてしまいます。
ちなみにソフトウェアを使うことが多いです。
備考:JISは日本産業標準調査会のホームページから規格名称などを検索できます。
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