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"accessible ○○"ってどう訳す?

MathML4の仕様書では、付録Cで、MathML3には無かったアクセシビリティについての章が加わりました。その付録Cには、"accessible digital content"とか、"accessible graphing utilities"といった"accessible ○○"という表現が出てきます。ところで、この"accessible ○○"ってどう日本語にしたら良いのでしょうか。

少なくともアクセシビリティという単語を使うのが適切だと思われるのですが、どんな表現が良いのでしょうか。いくつか挙げてみます。

  • アクセシビリティの高い

  • アクセシビリティに富んだ

  • アクセシビリティに配慮した

  • アクセシビリティの確保された

  • アクセシビリティに優れた

このそれぞれの表現について考えてみました。個人的な勝手な感想な面は多々あるかと思いますが、ご容赦下さい。

アクセシビリティの高い

一般的な表現のようです。

Googleで"アクセシビリティの高い"で検索すると約1,300万件の検索結果が表示されますし、その中には、Microsoftのサポートページなどもあります。

アクセシビリティに富んだ

個人的には好きな表現です。

ただ、一般的な表現ではないように感じます。なぜなら、Googleで"アクセシビリティに富んだ"で検索すると約35万件の検索結果が表示され、"アクセシビリティの高い"に比べるとかなり少ないからです。青森県庁の情報システムアクセシビリティガイドライン(PDF)の中に出てきます。

アクセシビリティに配慮した

実態に合っている表現だと思われます。ただ、もう一歩踏み込んでほしいとも感じてしまいます。

なお、Googleで"アクセシビリティに配慮した"で検索すると約100万件の検索結果が表示されます。

アクセシビリティの確保された

こちらも実態に合っているように思われますが、どうしても、もう一歩という感覚を感じてしまいます。それに、他に比べて、文字数がちょっと長くなっているのが気になります。

なお、Googleで"アクセシビリティの確保された"で検索すると約840万件の検索結果が表示されます。"アクセシビリティが確保された"という表現にはなりますが、デジタル庁のホームページも検索結果に表示されます。

アクセシビリティに優れた

ここまで言ってしまって良いものか、踏み込み過ぎた表現のように感じます。

なお、Googleで"アクセシビリティに優れた"で検索すると約90万件の検索結果が表示されます。

一番適切な訳は

総合的に判断するとやはり検索結果が多く一般的と言える"アクセシビリティの高い"が一番適切な訳と言えるでしょうか。個人的には"アクセシビリティに富んだ"を推してみたいところではありますが。


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