国際女性デーに周囲の人を巻き込む方法
皆さんこんにちは。よりそるという更年期女性向けのサービスを提供しております高本です。
皆さんは国際女性デーの起源をご存じでしょうか?
国際女性デーとは1904年にニューヨークで参政権を求めたデモが起源となり、国連によって制定されました。イタリアでは男性が日ごろの感謝を込めて妻や恋人、身近な女性に「ミモザ」をプレゼントする習慣があるそうですそうです。
そんな歴史のある国際女性デーですが、ようやく日本でもあちこちでイベントが行われるようになり、2025年までには47都道府県での開催を目標に全国に拡大しているそうです。
国際女性デーに違和感を覚える人も
他方、3月7日の朝日新聞デジタルにて掲載されましたが、男女平等の先進国であるスウェーデンの駐日大使は、3月8日の国際女性デーが「嫌い」だとおっしゃってるとのこと。つまり、女性が不平等な状態に置かれているにも関わらずこの日だけ祝うことへの異議を唱えておられるのです。理由は、「ジェンダーギャップについては毎日議論をしていくべきことだから」
皆さんはどのように感じられますか?
当たり前のように議論されていることであれば、あえて「特別な一日」にして議論をすることはない、という意見もよくわかります。それくらいジェンダーギャップの少ない国はこの問題が「日常の会話」として議論されているのでしょう。
女性の日と同様、世界にはカミングアウトデーというのが10月11日にあり、その日はLGBT+の方のための日というのも調べていてわかりました。しかし、そういわれてみれば確かに国際的な「男性の日」はありませんよね。
「当たり前の強者」になると、もう今さらそのことに感謝することが必要ないのかもしれません。
そういった意味でスウェーデン大使が女性のことももっと当たり前のことにする必要があるという意味はよく理解できます。
日本で国際女性デーを祝う意味
しかし、先日のオリンピック・パラレンピック組織委員の森さんの発言にもみられる通り、日本はまだまだジェンダーギャップという意味では後進国です。そういった国ではジェンダーの問題を「当たり前のように日常で話す」ということは難しい場面にも遭遇するでしょう。
だからこそ、こういったSpecial Dayが実施されることで少なくともクラブハウスを始めとしたSNSで議論が交わされたり、イベントが行われれます。それがきっかけでこれまで「声に出したくても出せなかった人」の後押しになるのではないかと思うのです。
同じテーマで話をすると、女性同士でも年代、地域、育った環境でいろいろな価値観が出てくると思います。でも、それでいいんだと思います。大切なのは「お互いの価値観を尊重する」こと。国際女性デーは「女性はこうあるべきという価値観を押し付けないでください」ということを伝える日にしていけば異なる価値観でも多くの人が考えるようになるんではないかと思います。
ある人にとって「押し付けないでほしい『こうあるべき』」が家事や育児、になるかもしれないし、低価格での雇用になるかもしれないし、逆に「無理に活躍しろと言わないで」ということかもしれません。
つまり国際女性デーは「みんなが主張するために同じ意見を言う日」ではなく「みんなが様々な自分の価値観を主張し、かつ他者の価値観も受け入れる日」として議論できればもっと素敵な日になるのではないかと思います。
国際女性デーを家庭内や職場内の議題にしてみる
イベントを開催したり、イベントに参加することは大いに賛成ですが、それだけだと女性だけのイベントになりがちな気がします。国際女性デーはお子さんも交えて家庭でジェンダーについて話をしてみても良いかもしれません。
そうすることで、少なくとも自分の身近な人を「巻き込める」からです。
例えば娘の小学校では学生の苗字は男女の区別なくみんな「さん付け」になっているそうで、机の並びも男女混合になっているなど、父母の世代とは違っていることがたくさんあります。
「お父さんとお母さんの時代はこうだったんだよ」「なぜ変わったと思う?」などを家族全員で話してみると良いかもしれませんね。
また、職場でも昔と今の変化から思うこと、背景に何があったか、これからどんなアップデートが必要か、など「自分事」に落として皆で議論してみたら、もっと身近な問題になるかもしれません。
国際女性デーを男性VS女性の構図にせずに、自分たちの周囲がどんなふうになったらみんな幸せ?とか、世代ごとに感じる違和感のギャップに対しても互いに議論を深めてみるのも良いかもしれません。
そんな中で「私はこんな女性でありたい」とか「こんな女性が好き、理由は…」といった話を家庭や職場でワイワイしてみると、誰も傷つけず、でも議論も深めながら楽しい時間を過ごせるのではないかと思います。
そして、相手を「ジャッジ」しないことがポイント。議論をする中でもやもやしても、逆にその「もやもや」を自分に問うてみたら改めて自分自身の価値観や、意外と自分が人をジャッジしていることに気づくいいきっかけになるかもしれません。
国際女性デーを遠くの問題とせずに、是非身近な人とワイワイ盛り上がれるイベントにしてみてくださいね。
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