【熱力学的人生観】人生における熱的死を回避するために
こんにちは、高本です。
今回は熱力学法則を人生に当てはめて考えてみたいと思います。死ぬまでに進んでいくルートがあったとして、それは、おもんないルートとおもろいルートの2つに分かれます。
多くの場合は、どこかのタイミングで今おもんないルートにいることに気づきます。その中で、どうやっておもろいルートに作り替え、維持し、歩みを続けていくか。これを熱力学第二法則である「エントロピー増大の法則」を通して考えていきます。
あらゆるものは勝手に無秩序になっていく
まずは簡単に「エントロピー増大の法則」とは何なのかという話から。これは、「この世界は秩序から無秩序の方向に変化していきますよ」ってことを言ってます。この時、エントロピーが増大するって言います。具体的にはこの二種類です。
そこから取り出せるエネルギーが減少する方向
その物体が空間的に広がる方向
例えば、床を転がる球はいつか止まる。片づけたはずの部屋はいつの間にか散らかる。インクを水に垂らせば広がるし、コップのお湯はいつか冷めます。当たり前のことですが、こういう方向に”自発的に”変化します。エネルギー的に言えば、高いエネルギー状態から低いエネルギー状態に自然に移行するわけです。一応数式的には、次のように書きます。
(自由に取り出せるエネルギー)=(元々のエネルギー)ー(温度)×(エントロピー)
これを見ると、エントロピーが増え続ければ、自由に取り出せるエネルギーは減り続けるわけです。なので、エントロピー増大の法則を言い換えると、「物事が自発的に変化する方向は、自由に取り出せるエネルギーが減少する方向である」ということになります。
で、なんでこんな話をしてるかというと、これを人生に当てはめても考えることができるからです。つまり人生は、放っておくとどんどん無秩序の方向に進んでいく。あらゆる行動が場当たり的で散らかっていて無秩序になっていく。これがおもんないルートだということです。何もしなければ勝手にこの道を進んでいくことになるわけです。
おもんないルートを作り替えるには?
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