1997年5月18日 『旅を始めて1ケ月』
1997年5月18日 『旅を始めて1ケ月』
旅を始めてまだ一ヶ月も経っていないが、時に“この旅には何の意味があるのかな?”と考えてしまうことがある。そういう思いに駆られることは本当にたまにであり、だからそんなことを思ったことさえ忘れてしまう。
タイでは毎日は毎日が刺激的だった。自分から特に行動しなくてもいろんなことが起きた。だから自分からは特に何もする必要なかった。
しかしラオスに入ってから面白いのだが平凡な毎日が続いている。確かに旅は楽しく景色も綺麗であるが、はたして自分の旅はそれだけでいいのだろうか。少なくても出発する前はそうではなかったはずだ。
今回の旅には大きな意味があったはずだ。色々なことを考え、そしてその答えを出す度でもあったはずだ。しかし毎日が流されている。明らかに自分の意思とは別に時間が流れている。
美しすぎる景色に慣れてはいけない。表面だけ見てはいけない。なるべく深く物事を見なければいけない。
明日はホテルのおばちゃんとじっくり話してみようか。ラオスについて、またワンビエンという街についても知りたいことは山ほどある。幸いおばちゃんは英語が話せる。
明日は色々と聞いてみよう。じっくり話ししてみよう。彼らが、彼女らがどのようなことを考えてるのかを。