三木 崇弘

元フリーランス児童精神科医。 クリニック・公立小中学校・児童相談所・児童養護施設・児童自立支援施設・保健所などで勤務歴あり。現在は勤務医+α。 講談社 週刊モーニング「リエゾン」監修。 医学博士(東京医科歯科大学)、MBA(早稲田大学)。

三木 崇弘

元フリーランス児童精神科医。 クリニック・公立小中学校・児童相談所・児童養護施設・児童自立支援施設・保健所などで勤務歴あり。現在は勤務医+α。 講談社 週刊モーニング「リエゾン」監修。 医学博士(東京医科歯科大学)、MBA(早稲田大学)。

最近の記事

雨の日

実は割と雨の日が好きだ。 (と言っても、家にこもっている日に限るのだが) 子どもの頃は雨がすごく嫌いだった。 暗いし、寒いし、濡れるし、なんだか気分も鬱陶しい。 傘という荷物も増えるし、学校に忘れたりする。 子どもの頃だけじゃなくて、大人になってからも嫌いだった気がする。 大学に行くのもめんどくさい。 仕事は屋内だからまあ出勤してしまえばいいけど、でも廊下は滑るし、外の空気も吸えないし、なんだか気分がふさぎ込む。 でもいつからだったか、雨の日が好きになった。 雨が降るた

    • ゲーム理論的に

      大学院の雑多note vol.2 今日の授業はゲーム理論でした。 学生の作ったゲームケースを大量に浴びる回だったのですが、思ったことなど。 〇個人の利得と全体の利得が相反することがしばしば起きる合理的に(not利己的に)考えると、全体の利得が最大ではなくても自分にとって都合の良い選択をしてしまうことが往々に起こりうる。 それは個人が自己中心的なのではなくて、あくまでも個人目線で考えた時には仕方のないことなではないだろうか。 〇全体価値の最大化例えば家庭内、子育てであれ

      • 今日の大学院の授業にて。

        今日の大学院の授業でnoteが出てきた+抽象化することの多い授業でなんだか頭の中で何かが繋がった、ので、雑多に書いてみました。 〇トップクリエイターしか儲からなかった業界で、ミドルクラスも食っていけるビジネスを成立させられないか授業ではnoteとSubstackの例が挙げられていたが、特にSubstackではファンを千人集めることができれば、それなりに食っていける。 noteはそこまではいかないことが多いけど、小遣い稼ぎ程度にはなる。 物書きや記事で食っていく人にとってはこ

        • 魔法で理解する金融危機の概念

          遅ればせながら、皆様明けましておめでとうございます。 皆様大変ご無沙汰しております。 忙しい時って、タスクじゃないことしたくなるよね(挨拶)。 さて。 先日、大学院の授業で某N證券の偉い先生のお話を伺いました。 金融の話は全っ然わからなくてしょんぼりしていたのですが、一生懸命聴いて半泣きでレポートを書いていたら面白いことを思いつきました。 金融は、魔法だここで言う「魔法」とは、いわゆるドラクエ的な「中世の世界観をもとにしたファンタジーで出てくるやつ」を想像してください(落

          あいプロジェクト イベントvol.2 オンライン茶話会

          2021.1.17(日)22時~、オンライン茶話会やります。 知的障害のお子さんをもつお父さんお母さんが対象です。 日頃なかなか話せない知的障害児養育の悩みをシェアしましょうー! 前回はリアル×日曜午前でしたが、今回はオンライン×日曜夜 お子さんが寝静まった後に、ゆっくりと。 URLはこちら!(ページ下部に申し込みフォームがあります) https://allyforid.com/events/s7lMLcAf?fbclid=IwAR1H9q3f3qXEX0Te1iF1Uc

          あいプロジェクト イベントvol.2 オンライン茶話会

          【イベント案内】 「知的障害の子どもと生きるパパママのための茶話会」

          【イベント案内】 「知的障害の子どもと生きるパパママのための茶話会」 あいプロジェクトのリアルイベント第一弾! 今月末の日曜日に、まずは皆で集まっていろいろ話してみようと思います。 同じような環境の仲間と集まって、悩みや希望を話してみませんか? ぜひぜひお気軽にご参加ください! ▽日時 2020.11.29(日) 9:30-11:30 ▽場所 麹町公民館 2階(和室) 東京都千代田区麹町2丁目8 電話: 03-3263-3831 ▽対象 2歳〜小3の、軽度/中等度知的

          【イベント案内】 「知的障害の子どもと生きるパパママのための茶話会」

          知的障害児者に何かしたい

          いま、大学院でプロジェクト進めてます。 ずっと患者さんを見ていて思ったのですが、知的障害児者って割と人生しんどいことが多い。 でもそれは本人たちのスペック云々だけではなくて、障害者・マイノリティを排除してきた社会の側にも問題があると思います。 本人と家族たちの考え方も、社会の側の受け容れ方も、もっと変わっていかなくてはならないんじゃないでしょうか。 そんな思いで大学院の仲間たちと活動を始めました。 https://allyforid.com/ まずは知的障害のライフスト

          知的障害児者に何かしたい

          参与観察の具体と抽象

          今日のビジネススクールの授業で「参与観察」なるものが出てきました。 ので、それにまつわる話を。 参与観察とは端的に言うと、文化人類学でよくある「相手の生活や文化に入り込んで中からじっくり観察をすることにより、自分たちの先入観や常識のフィルターを外してより真実の姿に近い理解をする」という方法です。 今回の授業では、工場のオペレーションを参与観察的に検証することで、新しい気づきが得られるというような内容でした(うろ覚え)。 具体例を扱う意味実は精神心理などの人文社会科学界隈

          参与観察の具体と抽象

          人生における機会原価について

          ちょっと管理会計を勉強していて出てきたので、引っかかったことを。 機会原価(Opportunity Cost)という考え方があります。 AをやるとBができなくなる。 Aをやることで、Bをやった場合に得られる利益が得られなくなる。 Aをやったら100円もうかるけど、Bをやったら50円もうかる。 だからAをやる機会原価は100-50で50円だね、と、ざっくり言うとそんな感じ。 これ、お金だとスムーズに理解できるんですが、時間とか労力だとなかなかピンとこない人もいるんじゃない

          人生における機会原価について

          ほっとする時間

          わざわざnoteに書くことでもないんですが、ここ半年くらい、人生史上ダントツに忙しいです。 (じゃあnoteとか書いてんちゃうぞというツッコミはご勘弁を・・・) 去年度から独立していろんな仕事・活動を始めて、今年4月から大学院に行き始め、食べて寝てトイレに行く以外の9割方は仕事と勉強で埋まっている生活です。 9月からは大学院も一部通学になり、仕事が終わったら電車に飛び乗って、本を読みながら移動して、よし授業だ!みたいな日もあります。 そんな中ですが… ほっとするひと時もあ

          ほっとする時間

          教える方が学ぶ

          最近、某国立大の看護学科で1回だけ授業を持たせて頂いたのですが、どの学生さんより僕の方が学びが多かった気がするので、軽くまとめてみました。 概要大人や専門職を相手に講演や研修はかなりの数を数えたのですが、いわゆる「学ぶのがメインの人」に教えるのは8月の某私立大医学科のゼミ以来で、人生で数回目。 しかも、60人近い人に一斉で教えるのは初めてだったので、どうしたものかと考えていました。 今回の個人的なテーマは (1)基礎知識がほんのりとしかない人に、1コマで発達障害とは何か〜

          教える方が学ぶ

          対応の公式

          みきせんせい@ビジネススクールです。 ビジネスの枠組みを通して診療をどうするかばかり考えています。 (全然経営できるようにならない) ビジネススクールでは、たくさんのフレームワークを習います。 3Cとか4Pとか5-Forceとか・・・ これらは、いわば「ビジネスの公式」です。 ここを押さえておくといろんなことをそこそこ漏れなく把握できたりするのですが、一方である意味無難な選択になったりもします。 先日の授業で面白かったのは、「ビジネスの公式は丸暗記してはいけない」という話

          対応の公式

          悩みと感性

          深夜ですが、どうしても今日書きたかったのでnoteをば。 今日は診療の日でした。 いつも最後に来る、感性の豊かな軽度知的障害の女子高生。 学校で不適応を起こしたり、暴れたり、なんやかんや、そんなここ1.2年でした。 今日は落ち着いていて、いろんなことを話してくれました。 そんな中でふっと出た一言。 「辛いことがあるから幸せを感じるんじゃないかと最近思う」 「白黒の世界に行きたい。朝起きて、その日の色がある。色があることによって気持ちが変わる。そういうのがなかったら気持ち

          悩みと感性

          教育を考える

          先日、大学院がらみで教育関係のセミナーに参加してきました。 産業界から半分と、教育界から半分で、「これから求められる人材」というテーマで教育のあり方を考えました。 とても良い会で個人的にはぜひまた参加したいのですが、せっかくなのでモヤったことを書いてみます(笑) 思ったこと①:エッセンシャルワーカーコロナ禍で、暮らしや仕事のあり方はけっこう変わりました(業界によるけど)。 コロナ中に新しく出てきた単語に「エッセンシャルワーカー」があり、どんな状況でもエッセンシャルワーカー

          教育を考える

          目的を持たない時間も大事・・・だよね?

          昨日こんなこと https://note.com/takamiki/n/n27a8147497bc を書いたばかりですが、、、 実際のところ、どうなのよセイサンセイとジュウジツ、というお話。 大都会トキオに暮らし、割といい感じの仕事と勉強をしている不肖わたくしですが、ありがたいことにそれなりに忙しくさせていただいております。 おそらく関係機関が15か所くらいになり、各方面から定期的に何かしらのお声掛けを頂き、、、というところで、『充実した』暮らしを送っています。 ただ一

          目的を持たない時間も大事・・・だよね?

          目的を持って取り組むということ

          先日「アウトプット大事だよね」と言ってから、あっという間に1か月が経ちました。 我ながらドン引き・・・ 少しでもアウトプットした方がいいと思うので、短いけど書いてみました。 というわけで過日つぶやいた通り、某えんじ色大学の大学院にいっています。 今日もわりとパンチのきいた先生の授業があったのですが、授業の冒頭に「90分後に達成していたいこと」という提示がありました。 これ、僕が研修をする時にもたまにやるんですが、冒頭に「この講義の目的」を参加者と共有することで、学ぶ側も喋

          目的を持って取り組むということ