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【車中泊旅2024夏7/2~】7/20 Day19:初名古屋上陸という視点で観光。名古屋初心者におススメできる一日

夫も私も仕事の出張で名古屋を訪れて、時間がある限りのつまみ食いはしていますが、がっつり観光となると初心者。そんな我々が、名古屋観光の初心者目線で今日一日をがっつり観光してきました。

今日訪ねたのはこんな感じ


〇日本の神話に触れる熱田神宮

朝一番で訪ねたのは名古屋市南部に位置する熱田神宮。駐車場無料です。

熱田神宮は皇室が保持する三種の神器の一つ「草薙剣」を保管する場所。当然、草薙剣とは何か?から始まって、この辺りの歴史を知る事ができるんだろうなぁと期待して訪問。期待通りにがっつり説明してくれていましたので、またまた日本の歴史を体で感じて身の内に入れる事ができました。

刀剣ミュージアムの草薙館
弘法大師お手植えの楠 樹齢千年とか。

という事で、本日私たちが習得した内容をご紹介。

・天皇家が保管する三種の神器とは、
 ―八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
 ―八咫鏡(やたのかがみ)
 ー天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)(別名、草薙剣)。
・三種の神器の一つである草薙剣が保管されているのが熱田神宮
・草薙剣は、スサノオが八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した時にその尾から出たとされる
・スサノオはその剣を姉の天照大神に献上
・天照大神は孫のニニギノミコトが日本の降臨する際に、その剣を持たせた
・第12代天皇の皇子である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東部を平定するために剣を持って戦いに出ました
・現在の静岡県で、尊が剣で草を薙いで、持たされた燧(ひうちいし)で野に火を放って賊を殲滅しました
・以来、この剣は草薙剣と呼ばれるようになり、戦いが起こった静岡の場所は焼津という地名になりました
・尊は家に帰って、次の任務に出かける際に、宮簀媛命(みやすひめのみこと)に剣を託しました
・尊が任務の途中で亡くなったため、妻の宮簀媛命(みやすひめのみこと)は尾張一族の熱田神宮にこの剣を納めました
・そこから熱田神宮がこの三種の神器の一つの、草薙剣を管理するようになって1900年が経過しています

今回の車中泊2024夏で出雲大社を訪れてからこちらに来たので、スサノオのヤマタノオロチの退治話がまだ生々しい今日、この訪問はとても面白かったです。

神宮の説明パネルでは、その後の時代でも源頼朝の母が神宮の大宮司の娘であった事とか、織田信長が桶狭間の戦いの前にここにお参りして勝利して、塀を寄進して「信長塀」と呼ばれる塀がある事とか、色々と時代時代でこの神宮が日本の政治の頂点に立っている人と関わって来たエピソードが記されていて、興味深かったです。

本宮は50年に一度建て替えられる、いわゆる遷宮を行っているので、現在は2009年建立の新しい見栄えでした。出雲大社も遷宮の度に前の建物の設計を踏襲せずに時代に合わせて変更していました。こちらも同様に遷宮の度に新しい技術を取り入れて、デザインもガラッと変えています。こういう所に日本文化は過去の財産や因習をざくっと捨てて、全く新しくしてしまう事にテライがない、というちょっと特有の感覚を持っている民族なんだという事が、面白い発見でした。

〇名古屋城で江戸文化に触れる

名古屋城って誰が何のために建てたか、私、日本人として知っていませんでした。

今日訪れて、初めて名古屋城が尾張徳川家の居城として徳川家康の命により築城が始まり、初代藩主は徳川家康の第九男の「徳川義直」(とくがわよしなお)だったと知りました。

つい数日前に京都の二条城を訪ねました。こちらも徳川家康が上洛した際の居城として建てられたものです。今日訪ねた名古屋城の本丸御殿は二条城にそっくりでした。入り口から入って、最初に将軍との謁見を待つ間、実際に将軍と謁見する間、そして将軍が住むプライベートの空間。こんな間取りでした。

違うのは二条城が当時のままの古い床や古い壁画や欄間のレプリカを置いてあるのに対して、名古屋城は再建しているので床も畳も柱も新品。特に欄間の色彩が金ぴかなのが全然違いました。江戸時代の歴史ある建造物を見る際には二条城のように風化して色が剥げた状態で見る事が多いので、今回の名古屋城のように再建されて金ぴかの状態を見ると非常に違和感を感じました。

何というか勝手に江戸時代は詫び寂びの渋いセンスだったなどと思い込んでましたが、実は軽薄なくらい金ぴかしてたんだという認識を得たのが今日の発見。言っては悪いが、こんな金ぴかに飾り立てられた御殿で、金ぴかの装束をまとっているって、現代人の我々からするとかなり違和感があります。バカ殿のイメージ。為政者はもっとシックで賢い感じでいてもらいたかったと勝手な思い込みの感想を感じた今日でした。

金の鯱(しゃちほこ)は健在でしたが、その天守は現在、安全上の都合から中には入れなくなっていました。外側からだけ写真撮影。

〇近畿エリアで人気のチェーン店でランチ

以前に近畿エリアに出張で訪れた際に現地のリーダーに「通常のランチだったらスガキヤに行ってみるのもいいでしょう。地元では人気ですから」と言われて食べた事があります。スガキヤ。ご存じの方もいらっしゃると思いますが近畿地方で多くの支店を展開しているラーメンチェーン店です。

今日はランチタイムにさしかかる名古屋城近くの店舗に訪れました。

何と、愛知県立図書館の5階に入っているスガキヤさんです。県立図書館は名古屋城に近い敷地に建てられているので、5階からの眺めは緑も多くてとても素敵でした。

お店からの眺め
優しい味わい

ラーメンとしての味は値段相応だと思います。色んなセットメニューがあったり、スイーツメニューもある事から、使い勝手がいいんだろうと思いました。

〇大須観音と今でも賑わう商店街で出会ったグルメ

だいたい観音様ってなんでしたっけ?という事から調べました。

観音様は観世音菩薩の愛称というか親しまれている呼び名。菩薩とは「悟りを求め自ら修業しつつ人々を救済する人」。観世音菩薩はそうした菩薩の一人だという意味になるそうです。大須観音は真言宗のお寺で、観音菩薩を本尊(寺院の本堂に安置され、信仰の対象として最も尊重されている中心的な仏像)としているという事になります。

観音様で有名なお寺は他にも浅草の浅草寺(俗に浅草観音と呼ばれています)などは昔から親しみを持っていました。その割には意味など全然わかっていませんでしたが。

ということで大須の地で民衆から人気を得ているという大須観音を、まず訪ねました。名古屋市営鶴舞線の大須観音駅で下車して2番出口を出て進行方向に歩いて1分ほど。左手に赤い鳥居のような門が見えてきて、それをくぐると大須観音の真っ赤な寺院が見えます。

艶やかな赤い色、お護摩を焚いているのかモクモクとあがる煙、お経のような放送がずっと流れている様子。こうした全ての情景が日本っぽくないと感じました。そう、バンコクのお寺を見ている感じですかね。不思議な感じでした。

この大須観音をつっきると正面には「大須商店街」と看板が掲げられたアーチがあり、その先から商店街が始まります。

アーケードがかかった通りが南北に2本、それらを串刺しにした東西のアーケードも2本あるようです。大須観音からまっすぐに伸びる通りには、昼呑みのお店、古着店などが多かったように思います。

土曜日という事もあり、多くの人でにぎわうこの界隈では食べ歩きが人気なようでした。よく見かけたのは10円玉のデザインを模した大判焼のようなスナック。李さんの唐揚げというお店も行列ができていました。しかし私が食べたかったのは台湾包子。「包包亭」というテイクアウト専門店で一つ200円の包子を買って、向かいの自販機の前で食べました。一口かじると中には熱い肉汁がジュワー。美味しいです。昔、上海でもこんな風に商店街で食べ歩きの商品がたくさんある通りを食べ歩いた記憶があります。今日食べたような揚げ小籠包のようなのもあったような。懐かしい、そして美味しい包子でした。

このお店のある界隈は、ドスパラやツクモなどパソコン関連のお店や、秋葉原みたいに格安のパーツを扱う雑居ビルもあって、特殊な界隈でした。ドン・キホーテもあって、地下一階の食品売り場で「ガリガリ君」というソーダアイスを買って一息。食べ歩きの町なので、ガリガリ君をかじりながら歩いても違和感がないのが良かったですね。

大須観音から東西に走る通りの一本南のアーケード街は、アジアンフードを売る店、ブラジル料理の食堂、ドイツ料理のビアホール、ケバブ屋など多国籍の商品を出すお店が多い通り。丁度、乾燥唐辛子が切れてしまったのでアジアンフードのお店で買いました。店員さんはネパールからの女性。「この唐辛子は辛いですか?」と聞くと「全然辛くないよ」と言われました。ん?もしかして?と思って「日本の唐辛子と比べたら?」と聞いたら「日本のは全然辛くない。これは日本の物よりは少しは辛いよ」と言われました。やっぱり。相当辛いですよ、きっと。

散策した中では最後の方に訪れた、この無国籍通りが一番面白かったです。ブラジル料理を出す食堂の鶏の丸焼きは本当に美味しそうでした。でも、焼いている鶏はもしかしてブラジル産?怖くて聞けないですねぇ。でも美味しそうでした。

今日はとても暑い。アーケードがかかっているとはいえ、歩き回っていたら喉もカラカラになりました。そんな時、大須商店街の隅でみつけた「スガキヤ」再び。界隈では一番安くかき氷を出してくれている救世主でした。ちょっとできていた行列に並んで入店し、かき氷を頂いて生き返ったのでした。スガキヤ、偉い!

ということで、初めての名古屋は、熱田神宮、名古屋城、スガキヤ、大須観音と商店街。いかがですか?私としては、かなり名古屋を知った気持ちになれました。

〇春日井温泉で疲れがぶっ飛ぶ!

本日訪れた銭湯は「春日井温泉」。愛知県春日井市にあります。銭湯なのでシャンプー、リンス、ボディーソープは一切なく、ドライヤーは20円3分くらいでした。しかし銭湯なのに湯舟がたくさんありました。普通のお風呂、薬草風呂、天然温泉風呂、45度の熱いお風呂、ジャグジー、電気風呂、水風呂、冷水風呂(15.5度)、露天風呂。別料金でドライサウナもあります。露天風呂の目の間は滝が落ちていて、滝が落ちた池には巨大な鯉が泳いでいました。

露天風呂に漬かりながら、こんな至近距離で鯉を眺めるなんて滅多にありません。ずーっと見ていると自分も一緒に泳いでいる気になってくるのが不思議でした。

サウナには入りませんでしたが、高温風呂と冷水風呂、天然温泉と冷水風呂を繰り返して入って、かなり整った気分になれました。なかなか良かったです。

〇今日の停車場は何と墓地!

夫が選んでくれた珠玉の停車場は、なんと霊園。まじか。駐車場の周囲は270度くらい墓だらけの所でした。まぁ、最初は気味が悪いとも思いましたが、夜は人が来る気配もなく、とても静かだったのは最高でした。

ということで、本日はここまで。明日は岐阜県に移動。中山道の馬籠宿という観光地を訪ねます。

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