【車中泊旅2024夏7/2~】7/12 Day11:鳥取砂丘、ビジターセンター、砂の美術館、県立図書館、銭湯、自炊
朝5時。砂丘の駐車場で目覚めると同時にはしゃぎまくる観光客の声が聞こえてきました。砂丘観光の朝は早い。暑くなる前に観光するのが砂丘観光のヒケツだと察した我々もちゃっちゃと支度して観光を開始しました。
今日は砂丘散策を皮切りに以下の行動。
〇鳥取砂丘
朝7時くらいから1.5時間散策しました。砂丘はビジターセンター左側の階段を上がった入口から見ると、前方の馬の背と呼ばれる砂山が見えていて、そこから左側に緩やかに上ったり下がったりを繰り返しながら砂が波打っているのが見えました。
まっすぐに降りて、水がたまっているオアシスの横から馬の背の頂上を目指すのが最短距離。明け方降った雨のせいで砂が固まって、かなり歩きやすいので、最短距離で行ってみました。途中から斜度30度くらいの傾斜がきつく、足を踏み出すとぐずぐずと崩れていく。なかなかきつかったけれど、何とか上れました。
風紋については、雨が降ってすぐなので昨日からの物がかすかに残っているくらいで、ほとんど見えませんでした。
頂上まで上ると眼下に傾斜する砂の坂と、その先に海が見えて、風が気持ちい。雲が割れて青空がのぞいてきた風景がぼんやりと海に映って、海面が雲の白と空の青のまだらになっているのがとても美しかったです。
頂上からは左手へ歩いてみました。砂の傾斜が創り出す陰影が、いかにも砂漠チックで砂丘に来ている実感が高まります。そこから緑地を通ってビジターセンターへ戻る途中、遠くに見る馬の背には、大分観光客がの姿が増えてきていました。人間が米粒のように見える馬の背。こうして見ると砂丘のサイズがいかに大きいかがわかります。
朝一番だったので、すがすがしく暑い思いもなく帰って来られてよかったです。夏の日中は砂からの照り返しもあって60度にまでなる場合があり、靴底が熱ではがれる事もあるそうです。でかける時は涼しい時期あるいは時間を狙うのは大切な事みたいです。
〇ビジターセンター
地下一階、地上2階のビジターセンターは砂丘についての知識を楽しく学べる施設でした。
地下一階には風紋を人口発生させる装置があります。時間になると担当係員が説明しながら操作してくれます。私たちは朝9時半から、ジョニーさんによる解説。ジョニーさん、最高に面白かったです。ジョークを交えながらも専門的な内容をきっちりとわかりやすく入れてくれます。夫は風紋よりもジョニーさんに感動していました。
2階の展示室では砂丘の成り立ち、各地の砂、岩などについての解説がありました。私が気に入ったのは各地の砂を顕微鏡で見るコーナー。沖縄の西表島の砂は顕微鏡で見ると星の形をしてるんです。その形のかわいい事!他にも拡大しないと見えないくらい小さな貝殻でできた海岸の砂も良かったです。
あとは鳴き砂。器に入った砂の上に陶器の棒をトントンと打ち付けると、キュウキュウと鳴く砂と鳴かない砂があるんです。不思議です。
こんな実験もできるビジターセンターでした。
〇砂の美術館
ビジターセンターから車で2分の場所にある砂の美術館。砂像芸術家の茶圓勝彦氏がプロデュースして、世界中の砂像アーティストを集めて、毎回異なるテーマで作った作品を展示している美術館です。
今は15期のテーマで「フランス」。美術館は大きな体育館のような建物で、ノートルダム寺院やヴェルサイユ宮殿、巨大なルイ14世やナポレオン像がありました。迫力満点な上に、砂で作るのは難しいと思われる建物のアーチや洋服のヒダなど芸術性の高さもあって、非常に満足度が高い美術館でした。
過去の展示も写真で紹介されていて、どれも素晴らしかったです。訪れる度に異なるテーマの作品が見られるとなると、次回もまた見てしまうでしょうね。
〇県立図書館
午前中で観光を済ませたので、午後からは数時間作業を行いたいと思いました。電源のある場所を探してみると、県立図書館の小研修室が使われていない場合は解放されていて、電源も使っていいと書かれていました。
確認したら今日は解放されていたので、使わせていただけました。こういう施設は本当に助かります。
〇銭湯
元湯温泉という銭湯を訪れました。鳥取市の銭湯のお湯は温泉なんだそうです。シャンプー、リンス、ボディーソープなど一切ない銭湯ですし、お湯の出もシャワーの出も弱々しいのですが、お湯の感じは良かったです。銭湯が温泉って、なんていい街なんだ!
〇本日の停車場にて自炊
本日の停車場は鳥取砂丘無料駐車場。夕方、夕日が沈む砂丘の景色を眺めたら夕飯を準備。
今夜もペペロン・トマトうどん。にんにくと唐辛子とオイルをベースに、トマト缶、豚小間、ナスを入れた焼うどんです。こんなので満足な夕飯。
ということで、本日は砂丘尽くしと作業の一日でした。明日も山陰海岸ジオパークの旅です。