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【車中泊旅2024夏7/2~】8/5 Day35:表銀座縦走六日目 最終日の今日も盛りだくさん

北アルプス表銀座縦走六日目。縦走最終日。朝から想定外のハプニングもあり最後まで激動の旅でした。人生初の表銀座縦走は大きな怪我もなく、好天に恵まれて、本当に素晴らしい経験になりました。自分の体力の限界まで遊んだのは本当に久しぶりでした。この挑戦を、日本の中でも屈指の素晴らしい自然を舞台に、好天にも恵まれて体験できた事に、心から喜びを感じています。

それでは最終日の記録。書いていきましょう。

〇上高地バスターミナルへの道が迂回されていて、またまた激走
〇感涙ものの快適さ!上高地から新島々駅までのバス
〇新島々駅から穂高駅へ
〇温泉、洗濯、そしてホームグラウンドに到着
〇土砂降りだけと、登山明けは何としても焼肉したい

〇上高地バスターミナルへの道が迂回されていて、またまた激走

徳沢園のキャンプ場の朝は午前3時頃から始まっていました。高校生たちは暗いうちからヘッドライトをつけてテントをたたんで出発。ハードスケジュールですねぇ。

我々は朝5時に本格的に起床して準備を整えました。

草原のキャンプ場なのでテントもグランドシートもびしょびしょに濡れているのは仕方ありません。ざっと水気をはたいて濡れたままリュックにしまって、午前5時半に出発する事にしました。

徳沢園から上高地バスターミナルまではコースタイム1.5時間。始発のバスが7時50分発なので、かなり余裕をみての出発でした。ところが明神館に到着すると、通常の通路が災害で封鎖されていて明神橋を渡った迂回路を行くように指示がありました。

迂回路だと歩行距離が1km以上増えます。荷物も背負っているので20分以上多く時間がかかるだろうと予測されて、俄かに緊張が走りました。予定のバスを逃すと、次のバスは9時半になってしまいます。

昨日に続いての「まさか」という坂の出現に、我々はまたもや速足で目的地に向かう事になりました。

迂回路は別荘の並ぶ界隈で、湿地帯にかけられたボードウォークがあり、幽玄な雰囲気の池があったりします。上高地バスターミナルが近づくにつれて、ひらひらのワンピースに身を包んだお嬢様たちが朝のお散歩を優雅に楽しんでいる姿が見られてきました。そんな中、大きなリュックを背負って焦り気味に小走りする老人二人。やれやれ。私もいつか上高地をひらひらのワンピースで優雅に歩きたいものです。

朝からぜいぜい言いながらバスターミナルに到着したのが午前7時半。間に合った。いや間に合ったどころか、かなりの成果です。文明社会の上高地ではバスチケット購入にクレジットカードが使えるという素晴らしいサービスでした。ところが、ここで再びトラブル発生。クレジットカード決済端末のOSがアップデートを始めてしまったのです。何故だ、何故朝事務所を開いた際にデバイスを立ち上げてアップデートを終わらせて置かないのか?と口に出そうになる文句を飲み込みながら待つこと7-8分。ようやく決済する事ができました。

朝から激走してきたのと、チケットが買えてホッとしたので、急にお腹が空いてきた我々は、売店で焼きそばを買って朝食。朝から焼きそば?と思うかもしれませんが、これ、めちゃくちゃ美味しかったです。

〇感涙ものの快適さ!上高地から新島々駅までのバス

登山を開始した時に穂高駅から中房温泉まで乗った中型バスの窮屈さに比べたら、アルピコ交通の大型バスの快適な事!

リュックは膝の上ではなく荷物保管庫に入れてもらえるし、フワッフワにサスペンションが効いた椅子に座り、快適な空調の車内から見る上高地の美しい湖の碧さ。高級リゾート地にいる空気を漫喫できたバス旅でした。

〇新島々駅から穂高駅へ

新島々駅からはバス運営と同じアルピコ交通運営の電車、上高地線で松本に向かいます。二両編成の可愛い電車にはキャラクター女子がラッピングされていました。利用者は地元民と登山者が半々。成田空港から都内へ向かう私鉄に乗るとスーツケースの外国人と地元民が半々という状況と似ているなぁと思って見ていました。

電車はJR松本駅に乗り入れていますので、同じホームの向かい側のJR大糸線に乗ると穂高駅に行けます。車内ではすぐに車掌さんが回ってくれて、JR分の追加料金精算をする事ができるのも便利でした。

こうして朝5時半にキャンプ場を出て、穂高駅に10時半過ぎに到着したのでした。

〇温泉、洗濯、そしてホームグラウンドに到着

穂高駅から200mほど離れた無料駐車場に停車した車に戻って、まず我々が向かったのは温泉。登山途中にタオルで体を拭いてはいたものの、5日間お風呂に入っていない我々に最も必要なのは入浴でした。

安曇野で天気待ちしている間に数回利用した「しゃくなげの湯」。中房温泉の源泉をパイプで引っ張ってきているという、本物の温泉です。熱い湯、温い湯、普通湯、水風呂、サウナ、ジャグジーを備えていて、泉質だけでなく設備も快適な温泉施設です。午前11時過ぎに到着しましたが、午前中いっぱい、温泉は登山帰りの人でごった返していました。どうやらツアーの立ち寄り場所になっているようです。

正午を過ぎると登山客はほぼいなくなり、地元民のみになって静かに入力を楽しめました。

入浴施設内に軽食を出す食堂があります。隣の敷地にはお弁当類を売る現地特産物販売店、本格そばや郷土料理の定食を出すレストランがあります。登山帰りにしゃくなげの湯に直行してお風呂に入って、その直後に空腹を満たす事ができるってわけです。

私たちは野菜などを売っている直販店でサンドイッチやピザパンなどを買って、外のベンチでランチしました。サンドイッチが普通にフレッシュで美味しくて低価格。徐々に文明社会に戻ってきているという感覚が増してきます。

お風呂の後はコインランドリーで洗濯。安曇野にはスーパーに併設されたコインランドリーがあって便利でした。

〇土砂降りだけと、登山明けは何としても焼肉したい

登山の後というのは焼肉が食べたくなります。しかし本日の天気予報、安曇野・松本地区は夕方から激しい豪雨です。私たちが今夜滞在しようとしている道の駅「ほりがねの里」には、常設のテントとその下に椅子とテーブルが置いてある場所があります。

道の駅の設備を使って調理するのはNGだとわかっていますが、今日のような悪天候に訪れる人もおらず、我々も困っているので許してくださいと判断してテントの下で調理させてもらう事にしました。

長野県では昭和初期、産業発展のために羊を飼って羊毛を刈る政策が取られました。そのため羊肉も昔からよく食べられているそうで、昨年は白馬村でとても美味しいラム肉の焼肉を食べました。あのラム肉をもう一度、というわけで、今日はスーパーでジンギスカンのパックを買って焼肉する事にしました。

前菜は昼間の物販店で買っておいたネギとソーセージを魚焼きグリルにはさんでグリルしたもの。この夏デビューしたグラスシートを魚焼き網にはさんで、シートの内側に食材をはさんでガスコンロで焼きます。フライパンで焼くよりも直火の焼け焦げが香ばしいグリル料理が簡単にできる、優れたキャンプ調理方法なんです。

前菜の後は、豚ホルモンみそ焼き、そしてメインのジンギスカン。焼肉をしているテントの前は、それはもう激しい豪雨になっていました。このテントがあって本当に助かりました。

雨が降ろうが槍が降ろうが。。。
信州新町、いつか行ってジンギスカン食べたい

こうして上高地から戻って焼肉にありつくまで、今日も大変に忙しくも充実した日となりました。さて、明日からは日常。いや車中泊の旅中ですので車中泊生活の日常に戻ります。

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