【車中泊旅2024夏7/2~】7/3 Day2:岡山県:倉敷美観地区、沙美海岸、竹岡ベイファームで車中泊
じゃらんのサイトで、岡山県の観光スポットランキング第一位に輝く観光スポット「倉敷美観地区」。TVの旅行番組などでもよく目にする場所ですが、どういう経緯でこの場所ができたのか、具体的には何があるのか?
さっぱりわかっていない状態で観光してきました。
いやここ、かなり面白いですよ。観光スポット一位に輝く理由、私なりに皆さんにご紹介できたらと思います。
他、今日訪ねた場所などのご報告も併せて書いていきます。
〇倉敷美観地区ってこんなところ
倉敷の歴史をざっと理解するとこんな感じでした。
遠浅の土地だった
→干拓に向いているから江戸時代から埋め立て開始
→塩分の土地でも育つ綿花栽培を開始
→倉敷、江戸幕府の直轄地になって物資の集散地となる
→明治時代、政府は民間紡績事業を育成
→倉敷、綿花産業をやっていたので盛り上がる
→中でも英国式技術を入れた倉敷紡績(現クラボウ)が頭角を現してくる
→社長の大原孫三郎氏は紡績業で得た富をもとに、文化事業・社会事業・福祉事業などに取り組む
どうでしょうか、この流れ。わらしべ長者の物語を読むかのように痛快な気持ちがしました。
干拓に適していた地形、幕府の直轄地になった政治的地理優位性、始めていた綿花が明治政府の政策に合致した幸運、クラボウ初代社長の勤勉さと人間性の高さ。これらが合体して、今日観光した景色を創り出しているのかぁ。そこには常に、日々前進を志した地域の人々の日常が基礎となっている事も想像できます。
そぞろ歩くごとに目に入ってくる美しい景色が、そうした日本の隆盛と日本人の努力によって造られたんだと思うと、単純に美しいとか楽しいよりも日本人としての誇りを感じさせてくれる、そういう場所として非常に気持ちよく観光できました。
観光は、逆さL字型に走る倉敷川運河沿いの建物を訪ねることになります。大原美術館を初め、いくつかの美術館や民芸品館などの有料施設があります。
また昔の建物を使って洒落た内装に改築したお洒落なショップが多数あります。
この運河沿いの観光で私が気に入ったのは、L字型で運河が折れ曲がる場所にある「倉敷観光案内所」の2階休憩所からの運河周辺見下ろしのアングルでした。少し上からの目線から見える景色が良かったです。
また、運河の東側には倉敷紡績の元工場施設を利用した「倉敷アイビースクエア」が面白かったです。英国技術を取り入れたというだけのことがあり、元工場は赤レンガの建物が多く、その赤い壁にアイビーの名前どおり青々とした蔦の葉が生い茂っている姿が、本当に美しかったです。
現在ここはお土産物ショップ、レストラン、ホテルになっていました。ホテルの中庭では夕方からビアガーデンが開催されていて、こんな雰囲気のいい場所でビールを飲んだら、さぞや美味しいだろうと思われました。
〇沙美海岸と近所の驚きスーパーマーケット「二軒屋商店」
日本最古といわれる海水浴場で、「日本の渚百選」に選ばれた美しい砂浜なので、行ってみる事にしました。
ところで、倉敷美観地区を2.5時間歩いてお腹が空いた私たちは、沙美海岸に向かう途中に見かけたスーパーマーケットに何気なく立ち寄ったのですが、ここが大ヒットでした。
「二軒屋商店 黒崎市場」と書かれたお店は、構えは普通のスーパーマーケット。看板がモノクロでちょっと地味な感じがするのですが、中に入ってびっくり。「市場」と書かれたタイトルに偽りはなく、魚市場かのように大きな姿そのものの魚から切り身から煮つけまで、魚売り場の充実ぶりにまず驚きました。
次に驚いたのが格安のお惣菜。炊き込みご飯、おこわ、ポテトサラダ、お弁当各種が、通常のスーパーの半額くらいの値段感覚で売られていて、ご近所の方もどんどん買い物をしています。炊き込みご飯は値段に遜色ない味で大満足。ポテトサラダは少し甘めのマヨネーズで好みではないですが、十分に美味しく頂ける代物。どんな企業努力をされているのか?驚きの満足度で、近所に住みたくなりました。
で、炊き込みご飯を持って訪れた沙美海岸。ベージュの砂浜に、静かに小波が打ち寄せ、遠くに瀬戸大橋も見えるファミリー向きなビーチでした。海水の透明度は驚くほど美しくはありませんが、近所で遊びに来るレベルとしてはまずまずだと思います。わざわざ訪ねる価値のある観光スポットか?と聞かれると、他県から来るにはちょっと微妙な気もしました。すみません、偉そうで。
〇竹岡ベイファームで自炊
今夜の停車場所は道の駅「竹岡ベイファーム」。周囲をお花畑に囲まれている道の駅でした。今回はひまわり畑で絶賛ひまわり開花中。ショップでは夏野菜のししとう、辛くないハラペーニョ、バジルを購入。昨日に引き続き、道の駅で採れたて新鮮野菜たっぷりの夕飯を楽しむ事ができました。
夏の時期の道の駅に出ている野菜、本当に魅力的ですね。前回はあまり自炊をしていなかったので気づきませんでした。日常を旅するというスタイルで、地元の野菜を単純に炒めるだけ、などの簡単調理で日常食として楽しんでいきたいと思います。
この道の駅はショップなどの建物の目の前にある駐車場と、一度敷地から出て入る隣の敷地にある駐車場があります。建物目の前にある駐車場側には大型トラック駐車場もあります。夜のアイドリングの音を避けるため、隣の駐車場に車を停車しました。
メリットとしてはトラックのアイドリングの音が遠くて静かなこと、バイク愛好家の若者の集会がこちらの駐車場では行われなかったこと。デメリットは照明が少ないので、自分たちの照明なしではやや暗かった事。メリットとデメリットを比較しても、建物の隣の駐車場で良かったと思いました。
さて、明日は広島県に入って江戸時代から栄えた古い漁港「鞆の浦」を訪ねます。