ビリヤニとピラウ。その5 宙に舞う船?ムネンバ環礁へのツアーが最高だったザンジバル
自宅でビリヤニを作った事から思い出したビリヤニとピラウを巡る旅の思い出。これまで書いたプロローグから第四弾まではこちらから
第五弾の今回で「ビリヤニとピラウ」シリーズ最終回にしたいと思います。今日はタンザニアで最後に観光したザンジバルの思い出話です。
訪れたのは2007年6月。ナイロビから陸路でタンザニアに入り、観光しながらタンザニアで最大の都市ダル・エスサラームに入るまでの経緯は前回の第四弾で書きました。その続きです。
ザンジバルへはダル・エスサラームからからフェリーで1時間半、75km北方面にあるウングジャ島のストーン・タウンから入りました。
因みにザンジバルはウングジャ島を含む周辺の島々ザンジバル諸島をさすエリア名です。大抵の人が観光として滞在するの島の名称は「ウングジャ島」なのですが、まぁ通常はザンジバルあるいはザンジバル島といってウングジャを指すのが旅行者たちの共通認識でした。
さて、ウングジャ島で10日間ほど過ごすにあたりどこがいいのか?当時のプライオリティは第一に宿の値段が安い事、第二にビーチのクオリティが高い事でした。初日にストーン・タウンで情報収集したところ、ウングジャ島最北部のヌングィが良さそうだということで翌日ヌングィに移動し、1週間を過ごしました。
ヌングィのビーチは入り組んだ入江があり、水質がとても美しい、大満足。ここを訪れるまでに、既に紅海のダハブ、インド洋のモーリシャスを含む世界有数のビーチをいくつか訪ねていましたが、それでも5本の指に入る満足度だと思えました。
ヌングィでは、2km西隣のケンドゥワビーチを訪ねるのと、ムネンバ環礁への一日シュノーケリングツアー参加をしています。
ケンドゥワビーチは長くまっすぐに続くビーチで人気があるのですが、水質の良さと地形の面白さで私はヌングィに軍配をあげます。
ムネンバ環礁はウングジャ島の北東部に広がる地域です。ケンドゥワ出発のツアー船はヌングィに立ち寄ってもくれたので参加できました。一人US20ドル(ガイド、シュノーケリングギアレンタル、ランチ付)で一日たっぷりシュノーケリングさせてくれる内容。後に訪ねたモザンビークのツアーに比べて海のクオリティが高いのに参加費用が半額以下と安く、非常に満足度が高いツアーでした。
ツアー内容は
・朝9時半ピックアップ
・10時半にシュノーケリングポイント到着
・午後1時半ランチ休憩
・午後3時出発
・午後4時帰宅
ムネンバ環礁はとにかく海の水の透明度が高いのに驚かされます。あまりに透明度が高いので、船が宙に浮いているように見えるんです。こんな光景、見たことない。
そしてサンゴもたっぷりあるので多数の魚を間近で見られます。
ランチで上陸した島は非常に細かくてフワッフワな真っ白の砂浜。
魚にココナッツミルクをかけたホイル焼きのランチは、素朴ながら抜群の鮮度でした。
こんな日々を過ごしたヌングィでは、夜は宿のキッチンで自炊、昼はローカル食堂で食事という日々。外食で食べた食事をご紹介します。
まずは定番のピラウ。白人観光客をあてこんだレストランではなく、ローカルの人が集う食堂で食べました。できたて熱々のピラウはフワフワのお米に肉の旨味がたっぷりしみ込んでいて非常に美味しい。そして安い(一皿200円くらい)。我々にとっては救世主みたいな食事でした。観光客は常に我々だけでしたけどね。
お次はワリ・ニャマ。ワリ(ご飯)にニャマ(牛肉のトマト煮込み)がかかったタンザニア定番の定食で、苦味のあるホウレン草のような野菜のソテーと、たっぷりの豆汁がついてきました。
変わり種としては、屋台の兄ちゃんたちのまかない飯。ヌングィの村には牛串焼きとフライドポテトを出す屋台がありました。ある日通りかかると、屋台の店員のお兄さんたちが自分たち用にまかない飯を作っていたのですが、それがどうにも美味しそうだったんです。翌日まかない飯を作ってくれるようにお願いして作ってもらったのがこちら。
私達から見ると売り物よりも絶対にこちらが美味いのですが、白人の注目はやはり牛串焼肉にあるようでした。因みに牛串焼き肉は600円ほどですが、まかない飯は150円くらい。味がわかる日本人で良かったなぁ。
とまぁ、こんな風な食生活でした。因みに宿の自炊は灯油のコンロなので鍋が真っ黒になる上に洋服も汚れるわ、洗い物は大変だわで2回で挫折。残りの日々は果物やクラッカーで凌いでました。
自炊環境は今一つでしたが、写真整理やブログを書いたりで使わせてもらった安宿のダイニングは美しい海が眺められる最高の環境。安宿でしたが、気分は一流リゾートコテージ滞在。
抜群に美しいビーチ、ヌングィで美味しいローカルのピラウを食べて過ごした日々は、今もなお心に深く残る思い出となっています。
おまけ。ヌングィからストーン・タウンへはローカルの交通機関「ダラダラ」に乗ってみました。なんちゅう名前や!
プロローグから第五弾まで長きに渡る「ビリヤニとピラウ」シリーズを読んで頂き、ありがとうございました。自分自身、久しぶりにアフリカ旅行を振り返る事ができて、書いていて楽しかったですが、皆さんのお目にとまって楽しんで頂けたなら、なお一層嬉しいですね。