ドタバタ京都旅行記3.〜青蓮院で再びおみくじ、noterさんと奇跡のお茶
京都観光、これまで体力勝負・疲労必須の名所めぐりだった。今日は最も手強いと思っている。
なぜなら、15時から初顔合わせのnoterさんとお茶の約束、18時にはよく覚えていない高校時代の知り合い5人とイタリアンディナー。
会う方々、顔も知らない覚えてない。この予定で大丈夫なのか。
こんな日はバタバタせず、余裕を持って出かけるものだ。ところが、
「青蓮院行こう! ハルカちゃんのスキなトコやで!お昼はお好み焼き屋さん予約したから」
えっ……。我が妹、もう車のキーを握りしめてる。
でも青蓮院か。それ魅力。
襖絵の美術、相阿弥作の室町時代の名庭、小堀遠州作・霧島の庭を見ずして死ねない。
よっしゃ!! 朝風呂でのんびりしている場合ではない。
▼まるで美術館、天台宗寺院・青蓮院
青蓮院の始まりは平安時代末期。その後明治に至るまで、門主はほぼ皇族か五摂家の師弟に限られていたらしい。また「粟田御所」とも呼ばれる青蓮院は、「青蓮院旧仮御所」として国の史跡にも指定されている。
そんな前知識を軽くぶっ込み、殿舎内から見て歩く。ではなく、ご参拝である。
このモダンな襖絵が、古の華頂殿にマッチング。襖絵アートは、ロックな壁画絵師として有名なキーヤンこと木村英輝氏の作。時代を超えた美の融合だ。人が少なく我が家状態でくつろぎ鑑賞。超贅沢。
庭は残念ながら、梅雨を前にお手入れの真っ最中だった。
ここは相阿弥作の築山泉水庭。木々の緑が勢いよく伸び、整った姿は見られなかった。
その代わり、野趣溢れる庭を剪定をする庭師さんの仕事を目の当たりにした。
松はひとつひとつの枝が丁寧に剪定される。これほどの庭を任される庭師の方々、それ相応のお方である。
妹は推定日当と剪定面積を計算して大興奮。
ついでに実家の坪庭は手入れをケチって庭師さんを呼ばなかったため、自分で除草剤撒いて紅葉をツンツルテンにしたと口を滑らしやがった。
可哀想な紅葉の犯人はお前か!
この旅行中、初めて妹より優位に立ち、お叱り申し上げた。
▼おみくじリベンジ、全身全霊で取り組む
ここ青蓮院でもおみくじが引ける。
「もうやめとき! また悪いこと出るわ!」と言う妹を無視。昨日の伏見稲荷は冗談半分だった。本来は、もっと神妙に対峙すべきなのだろう。
青蓮院のおみくじは、「効力のあるおみくじの引き方」としてきちんと注意書きされている。精神を統一する儀式のような仰々しさ。その分、全身全霊の私の願いや煩悩が、仏様に届いたと思われる。
その甲斐あってか「吉」!! 私の運は今日の「吉」こそ、正解なのだ!
事務所の方のお話しでは、青蓮院のおみくじの3分の1は「凶」らしい。すごい確率で参拝客をブルーな気分にさせる寺である。
バイバイ、青蓮院。おみくじサンキュ!
▼会えない予感のnoterさんと、無事お茶を
青蓮院の後、昼食のお好み焼き屋を速攻でクリア。
15時、18時とそれぞれ違う人たちに会うのに、お好み焼きとはなんたる選別。服にも髪にも匂いが染みつくではないか。
一旦帰ってシャワーする時間は絶対必要。
焦っていたのでお好み焼きも店の写真も撮り忘れた。どうかこの慌てぶりをご想像いただきたい。
約束していたのは、京都の記事を書いてらっしゃるnoterさん。ご本人の許可を得ていないため、名前は伏せる。
だが一抹の不安があった。このnoterさんとうまく連絡がとれていないのだ。彼女からは「祇園辻利本店」を指定されたが、どうも不確か。
予感的中。15時過ぎても彼女が来る気配はなかった。おまけにこのカフェ、同列店が離れたところにもう1軒ある。まさかそちらに? イヤな予感がして私は待ち合わせ場所を離れた。
すると「タカミハルカさん?」と声を掛けられた。この女性が彼女なの? やっぱり店を間違えていたらしい。顔も知らない同士、待ち合わせ場所も間違えているのに、会えた奇跡!
彼女はとても気さくな楽しい方で、お茶タイムはすぐ過ぎ去った。
いい時間をいただいた。ありがとうございます。感謝します。
さあ、今度は記憶に薄い知り合い達との会合だ。
とは言うものの、会って顔を見れば懐かしかった。名前も誰なのか思い出した。
彼女らは、高校時代の部活の皆さん。私、幽霊部員。
でも行って良かった。こういう会合はいつも断ってたけど、たまには会うのもいいものだ。嬉しかったな。ホテルに帰り、長風呂しながらしみじみとした。
(*2日間はホテル泊を楽しんだ)
明日はいよいよ最終日。午前中ゆっくりしてすーっと帰ろう。
荷物の半分は宅配で送った。帰りは身軽だ。
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