お湯が美味しくなる鉄瓶。便利に使ってゆったり時間を
やかんで沸かしたお湯を、特に美味しく感じることなどないだろう。ところが鉄瓶で沸かすと、「あれ? お湯なのに美味しい」となってしまう。
そして湯冷ましで飲むと、「えー! なにこれまろやか!」とさらに驚く。今日は鉄瓶で沸かしたお湯のこと、お手入れや便利な使い方を話してみたい。
白湯が体にいい理由
朝起きてすぐ、コップ1杯の水を飲むと体にいい。目覚めを良くし、胃と腸の働きが活発化する。それが白湯なら、さらに内臓が温められて血流が良くなる。内臓の働きも活発になるので、利尿作用や便秘解消などのデトックス効果も期待できる。
鉄瓶で沸かすお湯はなぜ美味しいのか
でもお湯って味はないし、水を飲むようにスキッと爽やかになるわけでもない。
鉄瓶で沸かせば美味しくなるというが、実際に試してホントだなと納得した。
これは水中に含まれるミネラルが鉄瓶内部に付着し、水そのものがまろやかになるためだという。そんな微妙なものらしいのだが、実際に味わうと明確に違うのだ!
初めて飲んだとき、「これ、鉄の味?」と思ったほど。それくらい味わえる。
注意点あり。錆びるからすぐに使い切る
鉄瓶だから当然、錆びる。実は私、以前に鉄瓶を使ったことがあった。でも赤錆びがビッシリ出てしまい、手入れ法を調べもせずに処分したのだ。
今は検索すればさまざまな対処法がすぐ見つかる。予防としては鉄瓶の内部に水分を放置しなきゃいいのだ。だからお湯が沸いたらすぐ使い切って空にする。
鉄瓶でお湯を沸かしたら、お湯はすぐに別のガラス瓶にうつす。空っぽになった鉄瓶の蓋を開け、そのまま放置しておけば勝手にカラカラに乾いてしまう。これだけだ。
ゆるく待つ時間は、ちょっと贅沢
鉄瓶のお湯をガラスの急須と保温用マグポットにうつしたのが上の写真。マグポットならお湯は熱いまま、ガラスポットのお湯は自然に湯冷ましになる。私は湯冷ましが一番まろやかで美味しく感じるので、冷めるのをゆっくり楽しみに待つ。お気に入りの湯飲みに入れたお湯も熱いので、飲み頃を待つ。
こんなゆったりとした時間がいい。自然と心が落ち着いていく。
夜に用意して、朝、マグポットのお湯を飲む
上の写真の3点セットは、寝る前に用意している。湯飲みのお湯は冷めた頃に飲み、胃を温めてからベッドに入る。
朝起きたら、マグポットのお湯がちょっと冷めてちょうど飲み頃。だから朝一番は、これを飲むだけ。寝ぼけまなこで沸かす手間も省けるのだ。
ここで紹介した鉄瓶は、1リットル以下の小さなサイズ。1〜2人用だ。私は朝用のお湯だけでなく、美味しいから1日に何度も沸かしては飲んでいる。大きなやかんは使わなくなった。
繰り返し沸かすのはちょっと面倒。でも「ほんの少しの手間」と「美味しさ」を天秤にかけたら、「美味しさ」の方が勝ってしまった。このお湯を使ったお茶やコーヒーは、まろやかで柔らかな味がする。
今では、丁寧に沸かしてちょこっと待つ時間も好きになった。