学習とコーヒー

 とある試験を受けると自分に誓って申し込んだのが2ヶ月前。試験の料金もその時に支払った。割と馬鹿にならない金額だった…はず。来週はその試験だ。

 テキストを読み切るまでは良かった。最初の2週間ほどで電話帳みたいな試験テキストを読破したときは「自分やるじゃん」と自画自賛していた。

 問題はそこから。育児と別の試験とゲームと、家事と…。やるべきことは山ほどある。気がつけばそこから1ヶ月半が経過していた。その間はほぼノータッチ…。

 まあ仕方ないか、なんだか色々あって自分の処理能力とはじめに立てた計画が釣り合っていなかったのだ。きっと。

 とりあえずテキストを開いて机に向かっただけで今日は自分を褒めるとしよう。試験勉強というのはきっと油絵みたいなものだ。絵の具をキャンバスに塗り重ねて盛る。ちょっとずつちょっとずつ。盛られた絵の具の山脈や平原が上からみると絵になっているのだ。今日やったことは絵の具の準備くらいのことかもしれないけれど、絵の完成までほんの少しは近づいただろうか…。

 気晴らしに入れた薄いコーヒーの湯気が私を叱責する。夕飯の準備でもするか。

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たかみいと
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