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日本の北へ、南へ。
先週の今頃は、気温25度近い那覇の街中で、まん丸に近い月を眺めながら、薄手の長袖一枚で心地のよい夜風に当たり夜道を歩いていた、はずなのに。
今日秋田に向かう新幹線の車窓には、もううっすらと白く、雪をかぶった田圃が映っている。
ふるさとの雪国を離れて暮らす今も、晴れた日の雪原は、言葉にならないほど美しくて好きだ。
久しぶりの雪景色に心を奪われて、カタカタとキーボードを叩いていた手を止め、メールを作成していたパソコンの画面から目を離して窓の外に目をやる。
夕暮れの薄灯りの中、ぼんやりと浮かび上がる白い田圃がほんとうに綺麗だ。
ああ、カメラを持ってくれば良かったな、と少しだけ悔やむ。
移動は、旅の醍醐味だなといつも思う。
新幹線も鈍行列車も飛行機も、長距離バスも、もちろん車も、移動は大好きだ。
季節の変わり目に旅をすると、日本はわたしが思っている以上に広くて大きい、ということを実感させられてなんだか心が踊る。
" 人間は古来から旅をして生きてきた "という。
それは娯楽ではなく、生き延びるための術、暮らしていく場所を探す旅であったりもしたけれど。
今回の沖縄では、自分自身の価値観にガツンと大きな衝撃を与えられるような出来事もあって。
そのことはまたあらためて、じっくりとnoteに書きたいとおもう。
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色々とやるせないことの多い毎日だけれど、
人生に "旅" というものがあって良かったなと、しみじみ考えたりして。
東京まであと、3時間。