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子どもに謝罪する自分を、想像して泣いた日。
最近、ずっと眠れない。
布団に入ってから2~3時間、寝付けなかったりする。
9月28日に『お笑い芸人と学ぶ 13歳からの SDGs』という子ども向けの本を出すことになり、その本をどう広めていくかをここ数日は、考えていました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4774330949/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_63pnFb9EPT42S
でも、考えれば、考えるほど、気持ちが暗くなるんです。
総裁選で感じた無力感。
この国の未来は、若者に向いているのだろうか。
政治家は次の選挙で勝てるかどうかばかりに向いている。
数年後の未来を語ることはあっても、何十年後の未来や国家像を語る政治家は少ない。
私は全国の学校に出張授業にいき、
「笑って学ぶSDGs」や「笑える!政治教育ショー」を届けている。
SDG s は2030年までの目標。私は、その時37歳。
「なぜ、こんな社会を作ってしまったのですか?」
「なぜ社会を変えられなかったんですか?」
「その時にどう報じたんですか?」
もし、37歳の自分が、高校生から授業でこう問われたら、なんて答えるだろう。夜中の3時すぎだろうか。布団の中で考えた。 きっと「ごめんなさい」と、ただ謝ることしかできないと思う。結局、その夜は寝付けないまま、 涙をながし朝を迎えた。
その日から漠然とした不安に襲われ、寝つきが悪い。
この国の未来を考えれば、考えるほど、気持ちが暗くなる。全く、持続可能じゃない。
教育現場は、あと10年ももたないと思う。
もう崩壊している。
過労死ラインを約半分の先生が超えているし、採用倍率も減っている。
予算も大幅に増えない。場当たり的な処方箋ばかりだ。
SDGs(持続可能な開発目標)を学校現場で教えているのに、
一番、持続可能じゃないのが学校の先生の働き方だ。
地球温暖化?自然災害が増加して被災する人が増える?そんなの知らない。
それが今の日本の気候変動対策だろう。
年功序列の組織文化で、イノベーションなんていらない。前例にただ従ってよ。それが今の日本の会社だろう。
いくら選挙にいこう、社会問題を身近にしよう、社会をかえようと言っても、「変えられる」手ごたえがこの日本社会になさすぎる。
企業研修にいって、 SDGsの自社のいいアイディアがでるところまでは作れる。でも、そのあと、その企業の組織風土までは変えられない。そのことにジレンマを感じる。
学校にいって、政治的関心を高められる。でも、予算や権限が学校で子どもたちに任せられず、社会においてもなかなかもたせてもらえない中で、どのぐらいモチベーションを維持できるだろうか。
9月入学も、大学入試改革も、私はNHKという巨大メディアの中にいたのに、私自身は全然監視機能を果たせず、当事者である高校生が立ち上がった。何もできなかった私は、彼らから非難されても仕方ないと思っている。
この国の未来をよくしたい。
でも、若者が立ち上がると、すぐに批判される。
グレタさん、はるかぜちゃん、きゃりーぱみゅぱみゅさん。
何かとんでもない人格否定や不勉強だとか、大人たちからマウンティングされる。
もう発言したくなくなるよね。私もそうだった。
シルバー民主主義の解消を訴えると、
世代間の分断はよくないと批判される。
でも、この現状を作ったのは大人たちだ。
もう大人たちには任せておけない。
だから、私は叩かれても、若者世代が不利だ、このままでは地球がやばいと訴え続ける。 将来のツケがまわってくる若い世代にこそ、知って欲しい。考えて欲しい。
SDGs――。
環境、教育、女性、働き方、生活、すべて。
数年先の幸せのことではなく、数千年先続く幸せのこと。
果たして私たちが考えることは、
数年先の携帯が2千円安くなることなのか。
数千年先の人間がこの世の中で暮らしていることなのか。
想像できないかもしれませんが、
そのことを考えてほしい。そのための本です。
今、右からも左からも責められるのが、辛いと思っていたけど、
未来の子どもたちに責められることの方がよっぽど辛い。
この本は、このままだと未来が危ないという未来予測から始まり、
持続可能とはどういう概念なのかを知り、17個の目標をなぜやらないといけないのか、私たちの生活にふりかかるとどういうものなのか、日本と世界の現状をデータでみて、さらに、私たちが今日からできる100個のアクションを紹介しています。
そして最終章は、私たちが考えるべき5つの論点が書かれています。これらは簡単には答えがでない問いばかりです。
考えて、行動する。
SDGsは調べ学習じゃない。
何年にできてとかそういうことが大事なんじゃない。
目標達成のために、私たちひとりひとりが当事者意識をもち、考え、行動する。変革する。それが大事なのです。
SDGsは17個の目標です。
達成しないと意味がありません。
もう、大人たちには任せられない。
若い皆さん、力をかしてください。
未来の子どもたちに宿題はおしつけたくない。
この本は全部にルビをいれています。
これからの世界を担う小さい子にも読んでほしいからです。
『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』
https://www.amazon.co.jp/dp/4774330949/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_63pnFb9EPT42S
くもん出版と一緒にタッグを組みました。
くもんの理念は、教育を通じて世界平和に貢献すること。
今回、時間をかけて、丹念に作りました。NHKで学んだこと存分にいかし、文献を読み込み、取材し、ファクトを積み上げることを心がけました。
アンチにコメント欄を荒らされる可能性もあり、びくびくしています。
でも、もしよかったら、本を読んだら、
アマゾンにレビュー書いていただけると嬉しいです。
私たちの力は微力だけど、無力ではない。
考えて、行動する本です。
一緒に一歩踏み出しましょう。
今大きな事務所にいるわけでもなく、日々綱渡り状態です。
よかったら、本の紹介やシェアなどをしていただけるとありがたいです。
また「SDGsの始め方」を考える無料オンラインイベントを企画しました。
https://sdgs2030.peatix.com/view
ゲストは、野口健さん、外務省の SDGs担当者の方、ユニリーバの島田由香さん、ボーダレスジャパンの田口一成さんなど、 SDGsや環境のスペシャリストの皆さま。
先輩のナイツさんも、ご出演してくださります。
個人、家庭、企業、行政ー。
みんながどんなことを始めればいいか、
今できることを楽しく考えるイベントにします。
#子どもにツケを回さない ために。
今できること、はじめましょう。
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