第6回 ひとりの親として、ひとりの戸塚区民として。そんな発想から生まれる、高松歯科医院の"地域貢献活動"
冬の寒さが本格的になってきたきょうこの頃、みなさん健康に過ごされていますでしょうか? 神奈川県 横浜市 戸塚区にある高松歯科医院で受付をしている、山本と申します。
このnoteではこれまで高松歯科医院の治療方針や、クリニック内でのスタッフ育成の話などについてお話してきました。どうやら、高松歯科医院って、ただ単に歯を治療する場所ではなさそうだなと思っていただけていたなら、嬉しい限りです。
今回のテーマは、高松歯科医院の院長である高松朋矢先生が取組む地域貢献活動についてです。どうやら高松院長は忙しい合間を縫って、戸塚の人々に笑顔を届けるために、ユニークな活動をしているようなんです。
戸塚エリアの仲間たちと結成。僕たち、コロナレンジャーズ!!
ーー 今日お聞きしたいのは、地域活動についてです。最近、以前にも増して地域間の繋がりが強くなった気がするのですが。
そうですよね。とくに昨年(2020年)は、新型コロナウイルス感染症が拡大し、大きな転換期となりました。平常時と比べると患者さんの数も減り、私自身、いろんなことを考える時間が増えた気がしますね。今回は「コロナレンジャーズ」について触れさせてください。
ーー 「コロナレンジャーズ」って、一体なんなのですか?
キッカケは整骨院の先生の奥様との雑談でした。「コロナでみんな自由に動けなくなっちゃったよね」という、なんてことない親同士のおしゃべりです。というのも、昨年は初めて緊急事態宣言が出されたりして、私たちの子どもたちはもちろん、地域のお子さんたちが、毎年楽しみにしているようなイベントや催しが、軒並み中止になっていました。
大人と違って、子どもたちが何ヶ月も自由に遊べないというのは、あまりにもかわいそうだなと思い、ささやかでも良いから、子どもたちにとって思い出になるようなことを企画してみようかという話になったんです。
そして「コロナ禍でも子どもたちに、楽しんでもらおう!」をコンセプトに、ママ友・パパ友でもある知人らに声を掛け、コロナレンジャーズが結成されたんです。
ーー コロナレンジャーズは、どんな活動をされているんですか?
子どもたちが喜ぶイベントの開催です。ちょうど昨年の今頃は、ハロウィンのウォークラリーイベントを開催しました。指定の場所に出向き、町内の各掲示板に貼られた「QRコード」を読み取ると、キーワードが表示されて、そのキーワードを全部集めたらお菓子やプレゼントがもらえるという企画です。
東戸塚駅周辺では、毎年、大規模なハロウィンイベントが開催されているのですが、昨年はコロナの影響で中止になってしまったんです。うちの子どもたちも中止の知らせを聞いてがっかりしていたので、少しでも代わりになるイベントが行えたらなと、コロナレンジャーズのメンバーで考えました。
ーー ちょっとした謎解きゲームみたいで楽しそうですね。
「コロナレンジャーズ」のメンバーはそれぞれ景品を用意して待っていたんです。うちでも、虫歯にならないお菓子を100個用意しましたが、予想を上回る盛況っぷりでしたね(笑)。次々に子どもたちがやってきて、うれしそうな顔で帰っていく様子を見ていたら、やってよかったなぁとしみじみ思いましたよ。昨年、好評だったので、今年(2021年)も10月29日、30日に開催することになりました!
ーー 歯科医院を経営しながら、そこまで本格的なイベントをやるのは、結構大変じゃないですか?準備にも時間がかかりますよね。
子どもたちの笑顔が見られと、私も嬉しくなって、自然と元気がもらえるんですよね。
ーー そういえば、今年は年末に向けて、なにやら動かれてますよね?
そうなんです。コロナレンジャーズが協賛となり、12月12日(日)14時〜16時 に名瀬第二町内会館にて『名瀬地区ハートプラン フードパントリー』を開催します。フードパントリーとは、食品や日用品の無料配布を行うこと。パンやお菓子・インスタント食品、日用品などを集めて、ひとり親のご家庭やコロナ禍で大変な思いをされている方に無料配布を行います。
ーー 親御さんたちをサポートする取組みということですね。でも、そもそも配布する食品や日用品はどのように集めるのですか?
フードパントリー開催日(12月12日)の前段階として、食品や日用品の寄付を募るイベントも開催します。寄付の日程は12月5日(日)と12月11日(土)。フードパントリー開催場所である「名瀬第二町内会館」に、食品や日用品を持参していただければ、それを、12月12日に配布させていただくという流れです。
「寄付をしたいけれど、寄付日(12月5日と11日)は都合が合わない」という方は、高松歯科医院に食料品・日用品をお持ちいただければ、責任をもって、フードパントリーにて配布させていただきますよ。
アイデアの源は「こんなイベントや場所があったら、嬉しいな」という、ひとりの親としての視点。
ーー 高松先生の人柄が滲み出ている活動ですよね。子ども好きな一面は、保育所をクリニック内に完備していることからも感じ取れますよね。
そうですね。子どもをあずけられたら、助かるなぁと思ってはじめたら、意外にも好評だったという感じですね。単純に親目線ですよ(笑)。
でも、保育士さんをスタッフとして迎え入れるようにしてからは、小さいお子さん連れのお母さんが来院されることが、目に見えて増えているんですよ。保育士さんがいると、安心して子どもをあずけられますからね。
ーー クリニック内の保育所では子どもたちは、どのように過ごしているんですか?
保育士さんが手作の玩具などを用意してきてくれるので、それで遊んだりして過ごしています。あとは、みんなで工作をしたり、手遊びみたいなレクリエーションも行なっています。
保育士さんがその場で、折り紙を折ってプレゼントもしてくれるので、子どもたちにも親御さんにも好評なんです。うちの保育士さん、本当に大人気なんですよ。
ーー 当初、絵本の読み聞かせ程度なのかなと、浅はかにも考えていたのですが、保育士さん、完璧にプロの仕事ですね。
そうですね。ほんとうに頼もしい限りで、保育士さんのおかげで、高松歯科医院にあらたな魅力が加わった感じです。
ーー他に今、高松先生が考えている企画はあるのですか?
子どもの歯みがき教室を開催したいと考えています。子どもへの仕上げ磨きをするときに、親御さんは「これで磨けているのかな?」と不安に感じてしまう方も多いと思うんですよね。そこの部分をしっかり教えてあげられたら、親御さんも安心して、子どもの歯を見てあげられることができますからね。
ーー 高松歯科医院に親子で通う内に、お子さんが「歯医者さんが楽しい場所なんだ」と認識してもらえたらうれしいですね。
そうですね。あとは子育てや幼児教育について、気軽に自由に話し合える「場所」としても、地域のみなさんに利用していただきたいと思っています。
ーー 高松歯科医院を「集える場所」として地域に開放すると。
はい。実は、場所の提供自体は、以前からやっているんですよ。保育所のスペースのほかにも広い部屋が余っているので、そこを昨年から自習室として開放しているんです。
ーー 歯医者さんに自習室!新しい組み合わせですが、集中して勉強できそうですね。
私が家で勉強できないタイプの生徒だったんですよ(笑)。受験生の頃は、勉強できる場所探しに苦労しました。大学生になってからは深夜のファミレスに通って勉強するようになりましたが、ファミレスで勉強するにもお金がかかるので、中学生や高校生が毎日ファミレスを利用するのは難しいですよね。
ですから、クリニック内に自習室を設けて、無料で開放するようにしたんです。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化してしまったので、まだあまり認知はされていないのですが、アフターコロナになったら、もうちょっと認知活動もしていきたいと思っています。
ーー 「コロナレンジャーズ」もそうですが、自由な発想で地域貢献に取組まれていますよね
「地域のために!」「高松歯科医院の患者さんになってもらうために!」などと、大それたことを考えているわけではないんですよ(笑)。行動する原点はほんとうに単純なんです。歯科医師以前に、ひとりの親として、戸塚で仕事を営むひとりの社会人として、考えを巡らせているだけなんですよ。「この地域にこんな場所や催しがあったらいいな」「こんな場所があったら学生さんは嬉しいだろうな」とかね。
もちろん歯科医師としても、目標はあります。ただいずれにしても「自分が心からやりたいこと」というモチベーションを大切にしながら、これからもユニークな取組み、地域の人たちに喜ばれるアイデアを提供できたら、嬉しいですね。
【後記】
今回は、地域での活動を中心にお届けしました。イベントを企画したり、子どもたちに向けて場所を開放したり、歯科医院という枠にしばられない自由な発想で、活動の幅を広げ続ける高松院長。
子育て中のみなさん、受験生のみなさん。治療の予定がなくても、気軽に遊びにいらしてくださいね。それではまた、お会いしましょう。
◎ 神奈川県戸塚区名瀬町にある“街の歯医者さん” 高松歯科院のHPはこちら。歯のこと、健康のこと、お気軽にご相談ください!