【人生の羅針盤】いきいき働く人のためのガイド
体にやさしい洋食屋さん AJISAI
長内淳子さん
*本記事は投稿の許可を取っております。
私の料理人としての人生は、子どもの頃の憧れから始まりました。給食のおばさんとして働く祖母の姿を見て、「私もこんなふうに料理で誰かを喜ばせたい」と思い、高校では食物調理科へ進学し、調理師免許を取得しました。その後、「食」への興味がさらに広がり、栄養士専門学校へ進んで栄養士免許も取得しました。
卒業後は老人施設や社員食堂で働きましたが、特に社員食堂では「栄養よりも採算が優先される献立」に違和感を覚えるようになりました。「体に優しい料理を作りたい」という思いを胸に、洋食店での経験を活かし、思い切って自分のお店を開くことにしました。開業して19年が経つ今でも、「できるだけ手作り」「無農薬やオーガニック食材を使う」をモットーに、体にも心にも優しい洋食を提供しています。看板メニューの「お釜DEビーフシチュー」は素材の旨味を大切にした一品で、自家製パンも人気です。
栄養士としての経験は、料理を考える上での大きな助けになっています。旬の食材を選んだり、栄養バランスを意識したりしながら、健康に配慮した洋食づくりを心がけています。たとえば、塩分や脂肪を控えつつ、しっかりとした満足感が得られるよう工夫を重ねています。お客様から「安心して食べられる」と言ってもらえることが、何よりの励みです。今はお店を経営する傍ら、高校の非常勤講師として西洋料理を教えたり、市の料理教室やお菓子作り教室で講師をしたりと、さまざまな場で「食」を伝える活動も行っています。こうして次の世代の料理人や、食に興味を持つ人たちに知識や経験を伝える仕事は、とてもやりがいがあります。
これから料理人を目指す皆さんには、「料理は人を幸せにする力がある」ということを伝えたいです。栄養士としての視点で見ると、料理はただの食べ物ではなく、心と体を支えるものです。どんな小さな一皿でも、誰かの元気や笑顔に繋がることがあります。もちろん、料理の仕事は決して楽なことばかりではありません。でも、自分の作った料理が誰かの喜びになる瞬間は、何ものにも代えがたい特別なものです。
最後に…
わたしの羅針盤とは失敗を恐れず、一歩ずつ進むです!!自分らしい「美味しさ」や「こだわり」を見つけていってほしいと思います。その味が、きっと多くの人の健康や幸せに繋がっていくはずです!
開業や転職を考えてる方、キャリアや働き方に悩んでる方、私で良ければお話を聞きます!おうちごはん@高松先生と一緒にね!
基本情報
体にやさしい洋食屋さん AJISAI
栃木県佐野市相生町2835
028-385-8855